新しい風が吹くぞ

金木犀の香りがかすかに漂い始めた。
私にとっては、おそらく生まれて最初に香りを知った花ではないかと思う。ちょうど金木犀が咲いている頃に産まれたから。

金木犀は、私にとっては何もかも持っていない頃の香りなのかもしれない。
なにも持っていないが、すべてがあって幸せな万能感に満たされている。

また、流れが変わってきたような気がする。
もっと新しい事が始める。

なんだかずっと誤解されていたのだけど、私の会社って、おそらく企画会社なんだと思うんですよ。
作っているものが文具にカテゴライズされるからって文具メーカーにされちゃったんだけど、全然個人的には違うと思っていて、相当ビックリした。

人は、表から見える物しか見えない。

だから私が何をしているのか、全然みんな理解していない。

私もそれを説明する必要もないし、説明しなくてもいいようにしているので、どうでもいいかと思っていたんですけど。
でも、そろそろ、わかりやすいようにしておいたほうがいいのかなーなんて逡巡していたのです。

なので、「どんな会社ですか」って聞かれたら「企画会社です」って答えようと思います。

充分、よくわからないままだと思います。