おしゃれの買い物は長期資産運用計画

おしゃれを実践していくと、絶対にぶつかるのが
・お金の問題
・収納の問題

の2点だと思う。

私は、2年ほどかけて10万円の靴、20万円のバッグと段階を踏み、7万円のコートと5万円のショートブーツをそろえた。

1~2万円程度のアイテムも、コツコツ増えてきている。

お金の問題は、とても大きい。

ただ、お金を最優先にして高価なものよりも安いもので賄うこと=おしゃれよりお金を大事にすることから一度外れて、お金よりおしゃれを大事にしてみた。
なので、何かを振り絞って大きなお金のものを買った。

買わないと見えない世界が私の前には広がっていて、買ってよかったなと思っている。10万円という数字が通帳にあるよりも、目の前に贅沢な1足の靴としてあってくれること、それを履いていれば贅沢な雰囲気の場所でもまあまあ言い訳は立つ事は、10万円の価値以上だった気がする。
それに1回履いたら消えるわけじゃないし。
10年以上履くつもりです。

とはいえ、この勢いでお買い物をしていくと、貯金はあっという間に消えてしまう。
いいモノをひとつ買うと、芋づる式にさらにいいものが欲しくなる。

なので、お金の作戦も立てていかなくてはいけない。

今まではお金を貯めるがためにすべてを削っていたけれど、行き過ぎたところを改め、身に着けた技術は生かしていきたい。

お金と、モノ以外に、めちゃくちゃ大事なのが『時間』だ。
それこそ高くても1回しか使わなかった(3時間のお出かけ)のと、毎日使う週6で使う、月に違うのを使うのは2回くらい、みたいな四六時中一緒にいて何年も使う(1日8時間使用として、1年のうち340日使ったら2720時間)のなら、時間割にしたら1時間当たりの使用料は大層安くなる。

時間には、別の面もある。
生涯かけてほしいものがあるというのはファッション好きにはよく聞く言い回しだけど、ほしいなと思うものが2年後存在するとは限らない。
一生かけてでも欲しい、なんて執着していても、モノ自体は「あー、もう在庫ないですね」「そちらは5年ほど前に廃番となりまして」みたいなことが連発。
エターナルなアイテムといわれるものは、特に最近は値上がりが半端ない。おシャネルのバッグが70万円から90万円に。Diorも20万円くらい値上げしてたし。

また、自分の寿命ってもんがある。
あるいは年齢。
いくら人生100年といっても、後半50年のうち、ヒール靴履いて歩き回れるのって何歳までかしらね……みたいなものもあるわけです。
こんな重いレザージャケット、着られるかな……とか。
筋トレはするとしても、だ。
一刻も早く手に入れて、身体に合うように履き慣らしたりしないといけないアイテムがたくさんある。

ここで大事になるのが長期計画
長期計画なくしておしゃれ計画なし。
長期計画とは「どう生きたいか」が決まるものなので(予定通りにはいかないものだけど)、若いうちは定まりにくいものだと思うし、ある意味決めなくていい。
人生の後半戦で、スローダウンしてきた時にこそ長期計画です。
人生前半は、何事も経験値だから死ななければOKです。


私の長期計画は、まだ部分的にしか見えていない。
なんなら「来年生きてなくてもいいしな!」くらいのなげやりっぷりです。
ですが、長期計画の基礎構造:おしゃれ編はわかってきた。

まず、高くてもいいもの。いわゆる清水買い(清水の舞台から飛び降りるような覚悟を必要とする高額なものを買う)をしても回収できる可能性が高いもの。

・サイズが変わらないアイテム、太っても痩せても無関係アイテムは10年選手(別名一生モノ)でかけたお金を確実に回収できるルートが開かれている
・季節を選ぶアウター(特にコート)は、10万円以上盛ってもむしろ良いが、10年着る=10歳年を取った自分のイメージで選ぶ必要がある
・靴は太っても痩せても意外と履けるから、高くてもよい
・貴金属は錆びない&腐らないから確実に一生モノを狙っていく(しかし高い)

大金持ちたちの話だけど、世界に一台しかない自動車を競り合って、結局日本の地方に住んでる会社社長が買ったらしいんだけど、その時競り合った世界のセレブとそれが縁で仲良くなったそうな。
高価で、著しく趣味の世界には、意外とそういう事が起きるらしい。

次に、安くても十分楽しめ、効果があることを見極める。

・コスメの色物はプチプラで十分楽しい(7000円くらいの高価なデパコスの充実感は、少しでいい)
・コスメはミニマリズムを考えず、軽率に新作や限定を取り入れる方が新鮮さがあるし、服1枚より安上がり
・スキンケアも、私の場合は洗顔しない(よわよわミルククレンジング)、化粧水より美容液か乳液+クリームで、めちゃくちゃ高価なものは使わなくてもいい
・ハンドケア、ボディケアも顔用の大容量乳液1本で全部賄う
・ヘアケアは、ドライヤーや櫛、ブラシなど、道具に投資
・メイクもブラシなどを買う
・お金をかけずにできること=洗髪&ヘアドライを丁寧にする、顔をこすらないように心がける、筋トレなどは、無料なのでどんどんやる。無料なので

ちょっとだけお金をかけた方がいいことを見極める。

・靴下は1000円高いものを買うだけでかなり高級品が買える
・洗濯用洗剤はおしゃれ着洗いタイプで服の傷みを遅らせる
・スニーカーは毎日履くなら2足をローテーションさせる方が痛みが遅い
・やりたいことやいきたいイベントは交通費がかかってもいった方がいい
・トイレットペーパー、ティッシュペーパーも高級タイプのほうが毎日がやさしく感じられる
・納豆は50円高くてもおいしいやつ
・プロテインも、1000円高くても高品質なやつ
・香水は1本2万円から世界観が全然ちがうので、細々試し買いするお金を全部集めて1本買う
・経験値としての「いい服」「チャレンジするブランド」があれば、一回は買ってみてもいい、失敗しても(ただ失敗は1度で十分だ)

さて、ここまでは「買う」ことに意識が向いていたけれど、買えばモノが増えるわけで、部屋が乱れてくる。

買うと収納の問題が出てきます。
ここも一緒に考えなくては。

ちょこちょこ買うもの、小さいコスメ類は捨ててもいいと思うものからどんどん捨てる。メルカリに売るというのは絶対に倫理的にNGなのでやらないです。手洗いをこれだけ推奨される世の中なのに、使いさしの口紅やアイカラーを売るとかあまりに倫理観に欠ける。
ひとの心があるなら捨てる。
(人の心を持てないほど困窮している人もいるでしょう)

服は、引っ越しもあって一度かなり整理した。70%くらい手放した。
着ていない服、履いていない靴、結構ありました。もってないつもりだったけど。
まずは、壊れたり黄ばんだりしているものを捨てる、価値のないものをどんどん捨てるということだけで相当空間に余裕ができる。

むしろ私はいらない服を捨てたので、買う事に前向きになれたと思う。
大事なものは捨てない。だから今後チャーチやマルジェラを捨てることはないでしょう。
いらない紙袋や半端な洗剤のボトルから捨てるべき。

大事なものが増えると、いらないものの判断もつきやすくなる。

また、高価なものを買うと、細かいちまちましたものを買わなくなるので、ゴミ化しやすいものが減る。
消耗品と耐久財の組み合わせで、最もよい生活を実現しつつ、最も価格を抑えたデッキを組むのがひとつの指針です。

価格を抑える方に意識が行くとよい生活の実現のレベルがガクッと下がるので、よい生活の実現をまず第一に掲げていく。
また、金さえかければ実現すると思って考えると、オーバースペックで不自由になるという話もよくあるので、ここのさじ加減はむずかしい。
さらに自分だけがよければいい買い物では、反社から何かを買ってしまうことに繋がったりもする。運も下がるというものだ。
(問題は反社がパワーストーンとか売りまくっているっていうことですよ)
ここのバランスをとっていかないと、人間としての倫理に関わる。

消耗品と耐久財の組み合わせで、長期資産運用していくということを考えると、おしゃれアイテムはよく考えて投資していきたいなと思う。
ファンデーションは1万円のがいいのか?
私は毎日ファンデ塗らないから、買わなくてもいいかも。毎日ファンデ塗る生活なら、もしかしたら下手に服を一枚買うより美人みせ、きれい見せができるかもしれないし、肌もいい状態でいられるかもしれないから、1万円出してもいいかも。
靴は、ちゃんと履ける&あるだけでうれしい&履くとスタイルアップというのなら10万円でも高くはない。でも20万円だとちょっと高すぎるかなあ…。
5万円くらいでそういうのが買えたら大変良いお買い物。
そんな感じで、丁寧に選んでいかなくては。

何が高いか、安いかではなくて。
自分の生活がいい感じになるかどうか。

お金より難しいのは、生活の形そのものだから、増えればいいとかそういう単純な形をしていないということだ。
本人が急に大病を患って靴が必要ないなんてことになるかもしれないし。
自分がどういう生き方をしたいのか、理想を描き、それに近いものやそれにひっぱりあげてくれるものを探し、もしないならなぜないのかよく考え(大抵自分の知識のなさが原因で世の中の天才にアクセスできていないだけ)、できればその過程も楽しんだり、得るものが大きいといいなあと願ってる。

ここから先は

0字

¥ 210

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

つよく生きていきたい。