わたしと……note?
noteをはじめたのは、Twitterで始めた人がつぶやいてて、なんか面白そうだなーという感じで始めた。やってみたら結構簡単に登録できたので、じゃあやるか、と。
特に何かを書きたかったわけじゃないし、売りたいってわけでもなかった。
最初の頃のアーリーアダプター様達の猛攻撃は、なかなか面白いものが見れたなーと思う。
特に、SNS系サービスが大好きなアーリーアダプター様でもある元カレ殿が私に最初に課金していったのは、ある意味大笑いだった。
たぶんね、最初はわたしだって気づいてなかったと思うんだ。目についたすべてのアカウントをフォローしていく妖怪アーリーアダプター様だからね、恐ろしい偶然だったんだ。
でも、課金してスキとかもいくつか押していたので、さすがにムカついて、アイコンを自分の顔(加工ばっちり!)に変えてしばらく放置しておいたけど、まだ時々押していたので、いい加減切れまして「気づいてます?あれ、わたしですよ??」とメールをしておきました。(途中で気づきました、ごめんなさい、と返ってきました。謝るなら課金するなこの野郎。100円返さへんでー)
で、まあ、書く場所があるという事は、とても良い事です。
過去に書いたものを持ってきたり、ここで新しい文章を書いたり。
写真を並べてみたり、いろいろしてみて。
アーリーアダプター様がたは静かに消えていき、元カレ殿もピタリと更新を止めて(あんなにコラボキャラだとか盛り上がっていたのにね!)いく中、わたしにとって外界の騒ぎは最初からまるでなく、SNS的なダイナミズムも全く感じず、淡々と文章をUPするだけになっていき、結局、ここは自分の文章を砥ぐ場所、という感じになりました。
磨く、というよりも、砥ぐ。
美しく光を通すために磨き上げるんじゃなくて、切れ味がよくなるように砥ぎあげる感じ。
頭の中にあることを文章にして取り出して、頭をスッキリさせるために書いているような感じ。
できれば文章がうまくなる練習にもなればいいなと思うけれど、文章のうまさよりまず頭の中に入っていることをどれだけ純粋に取り出せるか、という事を重点として取り組んでいる感じ。
ちょっと文章としては荒いというか、ラフっていうか、すみません。
でも、こうやって書いているうちに、なぜかnote運営事務局のおすすめマガジンに追加されまして。
去年のクリスマス過ぎた頃ですね。無職の話で。
で、一回のせてもらったら、もう取り上げてもらう事はないと思っていたんですが、なんだろう、毎月、ってうか、ここまでで全部で5つくらい追加されてました。
……。
なぜ!
えーと、運営事務局に知り合いがいるとか?
あ、代表の加藤氏と対談してた橘川さんの書いた本に私もちらっと出ているので(本のタイトルは「森を見る力」)、なんかそれ繋がりか!?
なんて思ったけど、それはイマイチ考えにくい。(基本、人脈力非常に弱め)
でも他につながりそうなところも、全然思い浮かばない。(本の中に取り上げられたからって、別になにか生活が変わることもないし、相変わらず淡々と派遣社員やりつつ暮らしている)
なんでおすすめマガジンに取り上げられたのか、さっぱりわからない!
あれか?いい文章が書けたのか?
そうなのか?そうなのか!?
とにかくnoteの特徴とでもいうのだろうか、アメブロみたいなズルができない仕組みっていうか、売り込みできない感じがあって、なんかとにかくストイックだなあと常々思っていた。
PVの奪い合いとか、そういうことで露出をあげるとか全然できない。
noteの使い方セミナー開催、みたいに言っているアーリーアダプター様が何人かいたけれど、たとえ課金機能がついていても、ナイスなコンテンツを作れない人がいくら小細工を弄しても機能自体がストイックだからあんまり効果なさそう。
このズルができない仕組みは、「力のあるコンテンツに光が当たるようにしたい」という運営側の言っていた事の反映なんだろうなと最近思う。
かといって、これを取り上げてほしい!というのが取り上げられる訳でもなく、「えっ、それ?それなの?」という場合もあり。いやどれも渾身の力で書いてるし、場合によっては泣きながら書いてるけど、時々はテキトーに書いてる。
本を出したいなーと夢を見ないでもない。
noteから本を出す人も、これから出てくるんだろうなー、すでに何人かメジャーデビューをきめている人もいるようだし、とは思うけれど、ここに書き連ねている事をまとめて本にしても、ね。
(ビジネスに関することは、いつかバシッとまとめ上げたい。それはきっと本にしてもいいものだと思う。でもビジネス本も完全飽和のレッドオーシャン)
とりあえず、今は、心の中の事、頭の中の事を、文章という物質にして、スカッと出力したい。
できればなんとなく美しさとスピード感とリズム感があって、色彩があって、わずかに音楽が聞こえたり香りがかすかに漂うような、それでいて軽く実体のない、圧倒的で、存在感が透明な、美しい亡霊のようでいながらどこか理論の骨の手ごたえがあるような、そういうものであれば。
ただこうやって書き続けていられるというのは、やはり「反応がありすぎないこと」って重要だったりするなあと思ったり。
なんかこう、イイネ乞食してしまう気持ちって、どうしても表現を歪めるから、なるべく静かな環境が必要でもあったりして。
ばっと、あいにーどゆあらいく。めにめにらいくす。ぷりーず。あいらぶまねーもあ。
そんな気持ちは否定しない、できない。
だからそんな消えない自己顕示欲があったとしても、いい文章をかけるようになりたい。
作家じゃないけど。
ずっと前に川田十夢氏にTwitterで「あなたは作家になるべきだ」と言われた。橘川氏もそういった(岡崎京子や田口ランディなどの才能のそばにいた人だ!)。
でも、まだ、書けないんですよ。うまく書けないんです。完成しないんです。そういってもらえて、すごい嬉しかったけど、まだ完成しないんです。
全然別の人にも「○○さんが本気で嫉妬してたよ。彼は本当は作家になりたかったんだって」と言われて、もう身に余る言葉だと思う。でも、まだ、なにもできてない!
物語が書けなくて、物語を書くようにビジネスばかり作っている。
まだなにも、なにもできていない。
ただ、noteでは妙に鋭く文章が書ける気がする。
少しずつ精度も上がってきている気もする。
つまらない文章しか書けなくて、そもそも文章さえ書けない日もあるけれど、たぶん「クリエイターのための場」であるnoteでないとこうやって「向かい合う」事は出来なかったような気もする。普通のブログではきっとダメだ。
その最大の理由はやっぱりnoteがSNS機能があるという事だろうなと思う。あと、課金ボタンも。それとおすすめマガジンに拾ってもらったことも、きっとすごく大きい。
運営事務局がほんのり才能を育てていく機能を持っている。たぶん、優秀な編集者やプロデューサーが才能ある新人を付きっきりで育てるみたいにはいかないけれど、それっぽい空気がじんわり醸し出されている。
だから、いろんな人をピックアップして、育て上げてほしい。
それを見てみたい。
私自身は、育ててほしいというよりも、とにかく快適に文章を研ぎあげる場が確保できればいいと思ってる。
もっともっと砥ぎあげて、骨のある、体力のある文章書きにならないと。
あ、それが育てるってことなのかもしれない。
で。そうやって文章を書きまくって。
それって、作家なの?
なんか、よくわからないや。文章を書くだけ。ライターでもない。ただ思ったことを書くだけ。
エッセイスト?いまさらこの時代に?
そもそも、いまこの時代の作家って、なに?
まあ、そこを考え始めると、答えは出ない気がする。
だから、結論は出さずに、ひたすら文章を研ぐ事を目的に書き続けて、いつか何かにぶつかればいいかなって。
いつか。
戦略的な努力によってなる作家ではなく、
その才能からそうならざるを得なかった作家に、
なりたい。
それが夢。
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つよく生きていきたい。