卯月の奏鳴曲
途中まではワルツだったような気がする。
四月はソナタ。
途中から変わったのは、たぶん、やはり九州の地震のせいだろう。
なんだか毎月今月の日記ならぬ月記を書いているので、もうシリーズ化しようかなって。
前半は、わたしの商売的にはひとつの区切りで、ここでたくさん売れてないとっていうタイミングだから、忙しかったしたくさん売れました。
でも、九州の地震以降ぱったり様子が変わってしまい、一瞬やばいかもと思ったけれど、そこで起死回生策が炸裂し、結局今月は今までの月商記録と大幅に塗り替える事になった(20%は寄付なので実質は通月通りといえなくもないような気も)。
二転三転、いろんなテーマが繰り返されるソナタ。
できれば大団円のフィナーレでありたいのだけれど。
なにもかもがどうなるかわからない。
わからないけど、状況はなんというのでしょうか、すこぶる良いのです。
でも当人的には、いいかどうかもわからない。塞翁が馬です。どう転ぶかは、いつもわからない。
この常にどうなるかわからないという不安を抱え続けられるスタミナこそが、おそらくビジネスをするために必要なことなんだと思う。
与えられた業務をやることは、業務をきちんとこなせばいい。だから仕事が終わったからってうまくいくかわからないなんて事はない。でも、商売というのは、常にどう転ぶかわからない中で転ばないように、でもある程度転ばせながら、動かしていく。
だから、ずっと不安の中にい続けなくてはいけない。
わたしはきっと、安心することを捨てたのだ。
一生答えのないもののなかで答えのようなものを探し回ることを選んだのだ。
たぶん、そういう事なんだろう。
だから、安心できない事を嘆いても意味はない。
けれど、行く場所はきっとわかっている。
ハッキリとはわかっていないし、見えてないかもしれないけれど、方向はわかるんだ。
風が吹いているし、匂いがする、星が見えるし、囁くような歌声が聞こえる。そして重力がある。
誰にも見えなくても、私にはわかる。
でも、それが誰にでも見えるようにする事こそが、わたしの仕事なんだと思う。
それにしても、少々疲れたので、来週はもう1週間まるっと休もうかな……
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つよく生きていきたい。