見出し画像

奄美大島ひとり旅レンタカーなし(ホエールウオッチング編)

アマミノクロウサギを見るナイトツアーの翌日は、出産にやってくるザトウクジラのホエールウォッチング。
これも直前まで船が出るかわからなかったけど、けっこう直前でやることが決定!

その日の風向きで出向する港が変わるので、どきどきだったけど、何故か一番ホテルに近い港に変更になってわたし的には大変ラッキーだった。

ラッキーは続く。

船に乗ってものの10分程度でクジラに遭遇。
一歳の子供を連れた親子のザトウクジラ。

しっぽ。

背中。

この近さです。

ホエールスイムっていって、クジラが来たら飛び込んで泳ぐっていうプログラムも同時にやっていて、クジラが見つかると船が急発進してクジラを追い抜いて、船の後ろからダイバーが飛び込んでいくという、見てるだけでも面白い感じです。

ただ、この船の急発進とか急旋回が相当激しい。
クジラを見つけると「いたぞーーーーーーーー!!!!」と爆速で進んでいく。

折しも雨の後の風がまだ強い日で、波はそれなりに高かった。
びょいんびょいんと跳ねるように船が揺れている。

「今日の子は、子供を連れてる親子だね。まったり泳いでる。ほんとに年に何度会えるかっていう感じのいい子たち」
「まったりしているだけだから、ブリ―チング(大ジャンプ)はしない」
「子供は1歳で、去年生まれた子。こっちで産んでロシアに行ってご飯食べてまた戻ってくる。だから本籍は奄美ね」
「1歳になったら、次は一人でロシアまでいくんだよ」

本籍奄美、出稼ぎにロシア。今年はこの子クジラ的には成人式らしい。

ちょっとクジラが見えただけで「キャ――!!どこどこどこどこ!!??」「いた―――――!!!」「キャ―――――!!!」って感じだったので、ひとりで参加したけど全然そんな事忘れて大騒ぎしてました。周りの人だれひとり知り合いがいないという状況だけどそんな事あっという間に吹っ飛んでしまった。
下手なアトラクションの何倍も楽しかった。ホント楽しかったです。

海なし県育ちなので、何度海を見ても「すごい水がいっぱい…」みたいな語彙力の低下に襲われるんですが、クジラを見たら「すごいおおきいの入ってる…」みたいな語彙力になりました。


ホエールウォッチングで役に立ったもの一覧

ゴアテックスのレインコート

これは、今回の奄美旅行MVP。っていうかこれがこんなに役立つ天気ってどうなのかと思うんですが。
船の上では、防水ももちろんですがそれ以上に防風が超大事でした。
ユニクロの小さくたためるウルトラライトダウンのフード付き(ここ重要)を着た上からレインコートを着てしのげました。

防寒用帽子

ニット帽でもいいですが、とにかく防寒帽子で風で飛ばされないやつがいいです。ニットだけでは隙間から風が刺さるので、ニット帽に上からフードをかぶると大変よかった。
ものすごい風なので、飛ばされそうなものは絶対無理です。
マフラーとかもふわふわさせてるのは海の彼方にふっとばされてしまうだろう…
イメージとしてはオープンカーか、いやどっちかというと軽トラの荷台に載せられている感じです。

すべり止め付き手袋

思いの外大活躍だったのが、シリコンの滑り止めがついた作業用手袋。軍手とかでもいいと思いますが、私はホームセンターで売ってた作業用手袋にしました。船はパイプ状の手すりがいっぱいあるけど、防寒用のふわふわ手袋だとすべって余計危なかった気がする。
滑り止めでグッとつかめるだけで、かなり安定しました。はしごを昇り降りするにも役立ちます。

厚手のパンツ

スキーパンツとは言わないけど、できれば防水で厚手のパンツが大事。
船の上の吹きっさらしのベンチに座るので、冷えます。
しかも波というか、ホエールスイムプログラムの人たちがザバーッて上がってくるので、結構水浸し。
長靴を履くほどではなかったので、動きやすさ重視でスニーカーでも全然大丈夫でしたが、パンツ大事。
私は極暖ヒートテックの上からチノパンみたいなやつを履いていったけど、それでもちょっと薄かった…

防水デジカメ

スマホで写真を取るのは、危険でした。
危ないっていうか、スマホが海に落っこちてしまうかも!という不安定さ。
デジカメで取ったほうが万が一海に落っことしてしまっても、スマホよりダメージ少ないですから…
落っことさないのが大事ではありますが…

強い三半規管

あとからアドインする訳にはいかない持ち物、三半規管。最初からみんな持っているわけですが、ホエールウォッチングの船は猛烈に揺れました。
波のせいもあるけど、穏やかでも揺れるのは仕方ないです。フェリーではないですから、波の動きがダイレクト(フェリーはフェリーで変な酔い方になるらしいけど)。
今回乗った船は客が大人6人、スタッフの人たちが4〜5人だったけど、客のうち二人がもう盛大にマーライオンでした。おかわいそう。自分が全然ならないので、なんで吐いているのか謎な感じでしたが、こればっかりは体質かなあと思います。私が飛行機で死にそうになるのと同じだと思います。

たっぷりの睡眠と消化の良い食事

これは船酔い対策で、中でも睡眠不足はよろしくないそうです。
個人的には体を締め付ける服装、ウエストのゴムがきついタイツとか小さすぎる靴とかも良くないなあと思うんだけど、睡眠不足はやっぱりよろしくない。
あとご飯がお腹の中に残っているのもあんまり良くないみたいです。
三半規管は取替ができないので、睡眠不足と朝食や昼食をよく噛んで食べるだけでもかなり違うのかもしれません。
酔い止め薬以外の対策は、とりあえず万人ができるのはこういうことかなあ。
でもどうにもならない時はどうにもなりません!

強運

「お客さん!お客さん!今日みたいにすぐにクジラが見れるって思わないでくださいね!!一時間探し回っても見つからないことも普通なんですから!!」と釘を刺されるくらいのラッキーさでした。そもそも最初にこの後の予定がないか確認されて、もし見つからなかったら少し長めに船を出すつもりだと言われていました。
強運はぜひともひとつ持っていたいです。
ハイシーズンは2月頃らしいです。オーシャンビューの建物だと、遠くからもクジラのブリーチングが見えるそうです。
遠くから見れるように双眼鏡も持って行ったんだけど、多分あの揺れの中では逆にすごく酔いそうな気がするので、近くで出会えることを期待しましょう。


まあ、せっかくの奄美大島に来たというのに今年一番の寒さであられまで降られた私の強運は強すぎるという説は濃厚にあります。
(なにをしてもネタに事欠かない)

つづく。

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。