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生まれて初めてこんな大金を持った

2020年の夏の初め。6月末から7月の15日頃、私は私の今までの人生の中で一度も手にしたことのない額のお金がある状態になる。

1000万円という、考えたことのない金額をこえる。
数年間の個人的な貯金と、売上の金額、給付金、借りた金、そしてずっと年明けから開催できずに伸ばしに伸ばしたイベントの売上。

ここから数十万円の税金、100万単位の買掛金が何回か出ていくのは決まっていて、本当に瞬間最大最高残高という感じ。毎月融資の返済で10万円弱は出ていくし。
(それも自分の貯金も含めているから、事業資金だけでいうと7月に入れば1000万円になる、という感じかもしれない)

新型ウイルス自粛があって、小さなお店や小さなビジネスをしている人たちは「とりあえずキャッシュがあればなんとかなるよね」というのだけを合言葉に、融資を受けたり給付金を申請したり、あの手この手。

で、いろんなめぐりあわせで、驚くほどのお金ができた。
たとえすぐにそれが出ていくとわかっていても、相当な額だと自分でも思う。
私の人生に、こんな金額のお金が出てくるとは…という気持ちでいっぱいだ。

やったーという感じではなくて、どっちかというとホッとしたような気持ちに近い。かといって、はっきりと安心してリラックスできるという感じでもない。

お金はすぐになくなる。

でも、私はとてもお金が欲しかった。とても欲しかったのだ。
自殺かホームレスか風俗で働くか、お金か。
あまりに自分が弱々しかった。
実家からは「明日までに50万円払わないと家を取られる」とか連絡が来る。
逃げたかった。逃げ切れなかった。
だから、お金が欲しかった。

私は逃げ切り、そして、ついに自分では手にすることができないだろうという金額を、いろんなめぐりあわせの結果、手にしている。
それがすぐに消えてしまうものだとしても、手にしている。

やらなくてはいけないこともたくさんあるし、たいへんだなって思っているところでもある。

でも、やっと足場が少し固まってきたような感じがしている。
やっぱり1000万も元手があるとそれなりのビジネスが作れるってもんだと実感せざるを得ない。そりゃゼロ円でもビジネスは立ち上げることはできるが、より良いビジネスにしたければ1000万円くらいあるとそれはそれはありがたいものだ。

ゼロ円からよくもここまできたもんだ。すごい着実にやってきた。
まだ大殺界だから、はしゃいだ買い物はしない方がいいかもしれないし、そもそも今後どうなるかわからないからしばらくは予定通り動かして、無理なことはしないでおこう。

ビジネス的に、必要な補強をして、また大きなチャレンジには補助金を申請してみよう。

1000万円のキャッシュというのはひとつの夢だったのでとても嬉しい。
嬉しいが、浮ついてはいられない。
ここでちゃんとやっていくのが、私の新しいチャレンジだし、それができるところまでこれたのは本当にうれしい。
ぎっくり腰で寝たきりになったり、パニック障害で一駅で電車降りたりタクシーに乗れなくなったりしているけど、いろいろやります。

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つよく生きていきたい。