見出し画像

奄美大島ひとり旅レンタカーなし(海と鶏飯とお土産編)

いろいろありましたが、今季一番の大寒波も最終日には去って、ぐんぐんと空気があたたかくなっていくのが肌でわかりました。

最後の日はオーシャンビューの宿へ。

やっと南国の温かさ。
最初の寒さのせいなのか、泣きそうになる温かさ。
もはや酷い事をされ殴られているとちょっとした優しさで感動してしまうDV被害者みたいな感じです。

海も空もキレイだ。
奄美の空と海にありがとう、とか口走りそうになる。キャラクターの崩壊です。そのくらい寒かったんだよ!!!

どこの波音も同じなのかもしれないけれど。

海のそばの宿は、周りに何もなく、ちょっと遊びに出掛けるみたいなこともできません。ただただ波音を聞いていた。
テレビをつけたら正月番組の再放送のようなものが流れている。

「なにもしないために旅行に行く」

特に移動中はスマホを見るのも厳禁状態になる事が多いので(酔ったり具合が悪くなったりするのを避けるために)、自動的にデジタルデトックス。

誰かに会いに行く予定のないひとり旅というのは初めてだったし、知らない土地になんやかんやで四泊五日というのは無謀なのかと思ったけど、本当に楽しかった。寒かったけど。

寒かったけど、最後には南国らしい気温を楽しめたし、アマミノクロウサギもクジラも蝶々も田中一村美術館もいけた。
タラソ系の海水プールにもいったのですが、そこも悪くなかった(けど寒すぎた&地元のおじいちゃんおばあちゃんばっかり&ジェットバスに紐ビキニは相性が悪い)

それにしても、オーシャンビューのホテルは、お食事が壊滅的でした。生パスタってちゃんと茹できれてないもっさもさの小麦粉のかたまりみたいだし、魚介って書いてあったけどアサリの貝殻が絶望的に大量にのっかっててどうしようかと思いました。素直に鶏飯にしたらよかった。
そして朝食はスープと間違えてドレッシングをのんでしまった!
だってスープスプーンでボウルに人参みたいな色合いのドレッシングだったんだもん!寝ぼけた頭ではそれがスープだと思うよ!あまりの酸っぱさとしょっぱさに「なにこれ!なんなのこれ!」と理解するまでにかなり時間を要しました。
スタッフさんたちはいい人だったけど……


鶏飯のとびぬけた美味しさ

わたし、汁かけご飯ってあんまり好きじゃないんですよ。というか、好みがうるさいというか。牛丼のつゆだくとかありえないです。さらに生卵かけてデロデロにするなんて許されない!(生卵、主に白身の生はアレルギーのためほぼ食べられません)
とにかくご飯と汁のバランスにうるさいんです。

なので鶏飯もあんまり期待していなかった。名物に旨い物なしっていうし。

ところが!奄美大島で食べる鶏飯は本当においしいね!(手のひら返し)
本当に本当においしい。
なんであんなに美味しいんだろう。

鶏飯は「けいはん」と呼んで、とりめしとは違います。とりめしは鶏肉などを醤油と一緒に炊き込んだご飯だけど、けいはんは硬めの白いご飯に細く割いた鶏肉や錦糸卵、パパイヤの漬物などをのせて鶏のスープを注いで食べるもの。
これがどれも本当においしかった。

スープたっぷりは好みじゃなかったのに、鶏飯はたっぷりがいいです。
薬味もいろんな種類があるけど、どれも美味しい。味もお店によって少し違うけど、どれも美味しい。

ふと、ささみフライが奄美では人気って聞いたけど、こういうパサついた鶏肉を美味しく食べる技が充実しているのかもしれない。
鶏飯はかつて薩摩藩の役人をもてなすための料理だったみたいで、鶏を潰して無駄なくたっぷりと美味しく食べるための料理としては申し分ない。
暑い地方だから、美味しいスープでサラサラ頂くというのもいいものだろうし。

多分関東で同じものを作っても美味しさは半減だと思うのです。あんなに美味しく作れない。奄美に食べに行くのがいいんだと思います。


【おみやげ】

塩と砂糖
どちらも奄美の名産品。黒砂糖じゃなくてザラメ糖をお土産にしました。
塩はよく旅行に行くと買います。
家族のいる友人たちには外さないお土産になります。

島唄シンガーのCD
メジャーデビューした人のCDで、民謡系じゃないです。
ちょっと微妙だった。島唄はなぜ永久(とわ)に祈るのか問題が勃発していました。民謡系のCDのほうがよかったかな。視聴なしで購入。

田中一村のポストカード
縮尺がねー、違うんですよ。絵は細長いのに、無理やりポストカードサイズにしているのが多くて、正直違うよね!違うよね!って心の中で叫びながら買いました。

赤ミカン
奄美の固有種のみかんらしい。濃いオレンジ色の皮はたしかに「赤」。
種が多くて、野性味があります。酸味もあるけど、甘くておいしかった。
やはり固有種の食べ物はとても気になります。

パッションフルーツ
あまりにいい香りなので、一袋6個入りを1500円くらいでスーパーで買いました。自宅で追熟中もいい香り。酸っぱい。

ハブ酒
小瓶タイプも売ってます。さも「ばらまき土産にしなされ」という顔であちこちで売られています。
味は、ちょっと薬草っぽい感じ。ハブ酒っていうと男性は「元気がでそうですね!」ってめっちゃワクワクした顔をするんですけど。まあ、喜んでもらえてなによりです。

長期熟成黒糖焼酎
紅さんごという焼酎を一本買ってきました。香りがとっても華やか。
焼酎をウイスキーみたいに樽に入れて熟成させるのでちょっと色がついています。黒糖焼酎って、一歩間違えるとラム酒なので、ラム酒の製造も奄美でしているらしい。ルリカケスというやつがあって、味見したらスイートポテトみたいな香りと味!

島みそ
豚肉や魚のそぼろと島特有の粒みそを混ぜたペースト状のおかず味噌。
ご飯が進む!

パパイヤの漬物
たくわんみたい!鶏飯にのっていました。

さんぴん茶
沖縄のジャスミンティーですが、奄美のお隣なので沖縄物産もたくさんありました。さんぴん茶好き。軽いのもお土産向き。

ジンジャーパウダー
それいゆ農園さんで買った砂糖と生姜粉末のミックス。辛い!かなり辛い!
島ザラメという砂糖も入っているのだけれど、とにかく生姜が強い。
外でカフェラテやミルクティーをのむときに入れようと思います。持ち歩きグッズに。

海岸で拾ったサンゴのかけらと巻貝とフジツボの殻
子供の時、海辺にはサンゴが落ちているものだと信じていました。日本海側の海にはそんなものがひとつもなくて、大変がっかりした記憶が蘇ってきた海なし県育ちです。いそいそと拾って帰ってきました。
多分毎日拾ってはメルカリとかで販売している人がいそう…。

ぎょサン
ビーチサンダルです。漁業関係者のサンダルが確か八丈島などで滑らないサンダルという事で旅行者などにも広まっていって、すごくメジャーになったそうな。980円。思わず買ってしまいした。これをはいてビーチを歩きました。海水に足を浸して、奄美の海を堪能しました。


【その他特記事項】

今回はバニラエアで安売り期間にチケットをゲットしました。往復で1.3万円程度。荷物はオプションで追加。最初は手荷物だけで行けるかと思ったけど、無理だったのでやめました。
あとバニラエアは計量が厳しいです。マジで。7キロ厳守。次々追徴課税(税ではないか)されてる人を散見いたしました。

今回の持ち物MVPは、直前に買ったゴアテックスレインコート。こいつがこんなに役立つ天気なんて切ない!
それとダブルガーゼのマルチクロス。これは風呂敷サイズのタオルにも使えるクロスで、海水プールに行った時のタオルの外、あまりの寒い日のホテルで毛布的な役割を果たしてくれました(ホテルに言えば毛布は貸してもらえるけど)

もう一個、お役立ちが防水風呂敷。風呂敷は偉い。
これはとても便利。雨の時はバックパックカバーに。荷物が増えた時はエコバッグに。ロッカーに荷物を預ける時も風呂敷でまとめておくと忘れ物がないし、砂浜にレジャーシート代わりにも敷けて砂がつかない!
もっていってとても良かったものです。


総括

奄美大島、とってもいいです。
鶏飯を食べに行くためにだけでもお勧めできます。
レンタカーなしの場合夏場は厳しいと思います。むしろオフシーズンだからこそレンタカーなしであれこれできた感じ。荷物は控えめに。
免許があるならレンタカー必須です。タクシーは無駄に高いです。
※レンタカーなしの場合は、行き先の施設に迎えに来てもらえないか確かめるのが最善です。近くのバス停まで行く、などの条件を出すと大抵迎えに来てもらえます。

次に行くなら、大島紬体験と、南の方にある加計呂麻島に行ってみたいと思います。ユタと呼ばれる祈祷師の伝統もちょっと見学させてもらえたらというのもあり。マングローブカヌーもやってみたい。海にも入ってみたい。

鶏飯を食べに、また行きたいとおもいます。

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。