ついたぞチューリッヒ
アートバーゼルに行くには、日本からならチューリッヒが最初の選択になる。
はい、そうです、14時間飛行機乗ってつきましたよチューリッヒ国際空港。
成田空港に行くまでもなかなか大変で、搭乗前はパニック発作であきらかに「あの人大丈夫?」という感じの震え方をしていた。
もう怖くて泣くし、医者が「海外行くの!?いいよ、いきなよ、絶対行きなって。強い薬だすね!!」と乗り気で出してくれた強いほうを飲めばよかったのに慌てていて、搭乗口でいつものやつを飲んでいた。
日本語わかるクルーを見つけて「お願いがあるのですが、パニック発作があるので、お呼びする時は日本語がわかる方に来て欲しいです」と泣きつく。
クルーの人は「あらー、震えてらっしゃる。わかりました!」とあっさり了承してくれた。
ええ、あからさまに手が震えてましたよ。
映画も見れない感じで、途中でお薬2回目を投下。
わたしなんでこんなつらい思いをして、大金払ってこんなことしてるんだろ!?
そうやって、なんとかついたチューリッヒ国際空港。
迎えが来ていたけど、出口までなんとか行かねばならない。
アジアの空港と段取りが違うみたいで、入国カード書かないし、パスポートだけでよくて、「イエス、サイトシーイング!」「ファイブデイズ!」と鉄板のやり取り。
日本からの便だから、担当の人も日本語のあいさつを混ぜてくれてサービス精神たっぷり。
荷物を取ってから入国審査だと思ってたので、段取りの違いに慌てる。
しかも飛行機降りたらすぐ地下鉄というか、空港内モノレールみたいなのに乗る。
ここではパニック発作は出そうで出ないというか、わからないことだらけで、わからなさがパニックに勝ったらしい。
お荷物ベルトコンベア(バゲッジクレーム)までなんとかたどり着いたら目の前に私のスーツケースが流れてきて、いけどり。ナイスタイミング。
フライトは散々だったけど、なんとかチューリッヒに辿り着き、なんとかバーゼルへ向かう手筈です。
しかし14時間飛行機って。
なにそれ。
結局成田空港行くのに当日朝5時代に都内を地下鉄で横断。朝早すぎて寝てない。
寝てないまま飛行機に乗り、寝てないままチューリッヒの夜。
夜といっても9時でこの明るさです。
チューリッヒは、とても上品できれいな街で、東京でいうなら松濤とか田園調布みたいな高級住宅地っぽい気配。
だけどこういうお店もある。
スイスは、安楽死と武器と保税倉庫。
死と金と火薬の匂い。
表面の美しい街並みは、それらでできている節がある。
「スイス 安楽死」で検索するとgoogleにとても心配されて相談窓口の番号を教えられる。
あと、スイスは、芋。
基本、ジャガイモ。とにかくジャガイモ。とチーズ。
ほんとに来ちゃったヨーロッパ。
ユォロップ!
川に白鳥が浮かび、教会の鐘が鳴り響く。
自分がなにしてるかよくわからないんだけど、それではアートバーゼルVIPチケットでアートフェアに行ってきます。
詳しくはメンバーシップ「一般人アートバーゼルへ行く」に追加していきます。
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つよく生きていきたい。