交感神経とおしゃれと音楽と筋トレ

月一で精神科に通っている。
「電車にのれない」というのが最初の理由だった。パニック障害という事だった。

ここ数日また寝込んでしまって、仕事がろくにできない。
なんてことを話していたら、
「交感神経がちゃんと働いてないかも」という事を言われた。

「運動でも何でもいいんだけど、朝ちゃんと交感神経を働かせるのすごいだいじ」

先生いわく、朝にジムに行き運動する人たちはそれで交感神経が動くからそのあとの仕事に集中しやすくなるそうな。
「僕は朝からジムで運動とかしたことないけどね」

朝から運動なんてその後一日中疲れてしまいそう、と私が言うと、
「身体的にはそうなんだけど、神経の問題だから。交感神経は一度優位になるとしばらくそれが続くの。筋トレや走ったりして交感神経を動かしておくとスムーズに仕事に入れる。別に筋トレじゃなくて、好きな音楽を聴くとか、ちょっと好きなゲームをするとかでいいよ」
といわれた。

へええ。
筋トレは体のためじゃなくて、交感神経を働かせるためにもいいのか。

「筋トレ自体は、夕方のほうが交感神経が優位になっているから効果的なトレーニングになるとは思うけど、神経を活性化させるのが目的なら朝のほうがいいと思う」
「夕方のほうが筋肉はつくってことですか?」
「そうそう、夕方のほうがより力を入れられるようになるから重いものが持ててトレーニングは質があがる。でも朝はそこまでじゃない。だから朝の筋トレは筋肉を大きくするとかダイエットとかにはあんまり効果はないかもしれないけど、神経にとってはいいと思う」

「あなたはうつ病じゃないから、薬飲んでじっとしていてもあんまり効果ないと思う。うつ病は体が動かないから運動なんて無理なんだけど。そうじゃないなら朝起きたらちゃんと交感神経を動かすように運動や、好きな音楽を聴くとか、とにかく好きなことをするの大事」
「心拍数をあげるってことですか?」
「うーん、そういえなくもない。血流をよくするとか」
「テンションをあげるってこと?」
「そっちの方が近い」

へええーー。

例えば、好きな音楽でテンションが上がることは、交感神経が優位になるという事だったのか。
という事は、すごく素敵なファッションでウキウキすることは、交感神経が優位になっているということか。

いろんなことが、それで納得がいった。

「朝、例えば散歩でもいいんですか?」
「うーん、それだと結構あるかないといけないかも」

ということは。
毎朝テンションが上がる音楽を聴くとか、ウキウキする服を着る、おしゃれをするという事は、とても健康に良い。
筋トレやジョギング並によい。

はーーー、そうなのね。
そうだったのね。
おしゃれって大事だったのね。

「軽い運動や好きな趣味なんかで交感神経が優位にできれば一番いいんだけど、まあそうもいかずにみんなカフェイン取ったり無理やりやったりしているわけよね」
「あっ、最近私もコーヒー苦手なのに毎日飲んでいました…」
「物理的に交感神経を働かせようとするとやっぱりそうなっちゃう」

副交感神経でしっかり身体を休める事が大事ではあるけど、交感神経にぱっと切り替わらないと神経に振り回されて仕事がろくにできないという事はよくあるらしい。

その切り替わりの手助けには「テンションが上がるもの」をどれだけ持っているかという引き出しの量がすごく重要なんだという事を知って、なんだか自分の手持ちのコマの少なさを感じた。

おしゃれしないと気分が上がらなくて仕事ができないから被服費は医療費ですといっていた人がいたけど、めっちゃ正しい。

交感神経をちゃんと働かせることは、単純にテンションが上がる事、気分が上がることをすればいいというのを医者に言われると、すごくしみじみと反省をしてしまいます。

「できれば仕事以外のことでね」
「えー(無理)」

朝の筋トレ、やろうかなと思い始めています。

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