神保町、早口の海南鶏飯

この週末はずっとなんやかやと神保町通いだった。
神保町は、いい街だ。
昼間の本屋に併設されたカフェはずいぶんと人がいるのに、誰もしゃべっていない。あまりに静かすぎて、こっちは声をおさえて話す始末。

それで週末が終わって、撤収作業も終わり、大荷物で帰る時。
道すがら見えた『海南鶏飯』の看板。

あまりに暑いし、荷物は重いし、仕方ない、もう入るしかない。
値段とかよくわからないし、ひとりぼっちで入れるお店なのかもわからないけど、もういいや。

そう思って重いキャリーオンを引きずって、自動ドアじゃない重たい扉を引っ張る。

「イラッシャイマセー!!!」
中からお店のお母さんが、突撃!
アジア系の顔立ちだから日本人かと思ったら、口調がちょっと片言。
でもすごい早口。

「イイヨイイヨ、ソノママ!!」
食券機の前で荷物を引きずる私にお母さんが制する。

「ゴハンメン?」
「??」
「ゴハン?メン?カライカラクナイ両方」
メニューの写真を見て悩む私に畳みかけるお母さん。

「ゴハン!カラクナイ!」
思わず私も大慌て。

お母さん「じゃあコレ!」
わたし「ゴハン少なめ!」

「ワカリマシタ!(速攻異国語で厨房に指示)」
わたし、まだ食券買ってないのに。

テーブルに着くと、すぐスープが出て、2分もしないでお皿がデーンとやってきた。オフィス街のランチタイム無双である。

お値段もすごくお手頃で、テイクアウトもやっていて、お金は全部食券機。
オフィスのランチ時刻は過ぎていたので、お店はスカスカだったけど、それでもお客はぽつぽつとやってくる。

お味は、水道橋のほうがおいしかったなーとか思ったけど、野菜もそこそこ食べられて、長いお米のジャスミンライスも食べられて、お値段700円くらい。
なんとありがたい。
あとから来た人たちはそろってトマト麺を頼んでた。

途中でお母さんがあれこれを世話を焼いてくれる。
「スープも飲んで」
「これもどうぞ(青唐辛子のソース)」

おもわず「うん、ありがとう」って言っちゃう。

で、なんかこう慌てて、もぐもぐむしゃむしゃ。
早口の海南鶏飯。

青唐辛子の甘酢みたいなのは、思ったより辛くなくて、美味しかった。
(以前唐辛子入りのサラミを食べて死ぬ思いをしたので青唐辛子には常に警戒している)
味は全体的に薄味なので、薄味スキの私でもソースをたっぷり使った。

最後に「おいしかったです」って言ったら、急に押せ押せだったお母さんがシャイになって「アリガト……Thank you」って声がちっちゃくなっちゃった。

異国の都会のオフィス街でランチ無双して暮らすのって、きっとそんなに楽なことじゃないと思うんだけど、すごいなあと思う。でもちょっと楽しそうだった。少し羨ましい。私も異国でビーフボウル(牛丼屋)でもやってランチ無双できるかな。トッピングは目玉焼きね、問答無用で両面焼くよ!

結局、うちに帰って自分でも海南鶏飯(カオマンガイ?ハイナンヂーファン?タイ風鶏飯?)を作りました。やっぱり自宅で作っても美味しい。
チリソースとパクチーがなかったけど、それは明日にしよう。

今度はガパオとか、違うの食べよっと。
ベトナムコーヒーも美味しいのかな。
早口のお母さんのスピードで、他のメニューになにがあるのか、さっぱりわからなかった。

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神保町、早口の海南鶏飯

yuukee

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ひとり株式会社を作ってしまって第3期目を迎えました。noteでは全然無関係なことを書いています。ひとり株主総会。2018年は本を出しました。
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