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クリエイター向け会計ソフトの話

私がお願いしている会計事務所の話なんですけどね。
お願いっていうか、丸投げっていうか。(いつもすみません)

私が個人事業から法人になれたのも、こちらのサポートのおかげ。
法人として存続しているのも、こちらのサポートのおかげ。
私が死んだら一番迷惑をこうむるのも間違いなくこちら。

という、渋谷と表参道と原宿の真ん中あたりの隠れ事務所、プラスグラフさんがなにやら低価格サービスをリリースなさった。
いつもお世話になっているので、是非とも紹介させて頂きたいと存じます。

プラスグラフ クラウド&エージェント

私はもうちょっと高額なコースをお願いしているので、このクラウド&エージェントのユーザーではないのですが。
(高額といっても数万円。ただ毎月のお金と考えるとそれなりの負担なので、最初は悩んだ)


私に対してはかなり放任主義というか、定期的に面談もそんなに熱心にしていないんだけど、それでも最低限はずしちゃいけない事は全部おまかせしている。税務署から届いた書類については全部こちらに聞いて確認してもらい、解説してもらって対応を学んでいる(預けて処理してもらう事もあれば自分でやることもある)。
融資を受ける際に必要な試算表などもスイッと作ってもらっている。
困った事はすぐに質問している。
「前金と完成後後払いみたいに二回に分けて払うと会計的にはどんな影響がありますか?」
「別にないので大丈夫です」
「オッケーでーす」
みたいな感じですが……

まあ、結局ビジネスを動かすのは自分なので、「どうやったら売上増えますか!」みたいな事まで面倒は見てくれないんだけど、当たり前の最低限やらねばならないお金のアウトラインを外さないようにちゃんと面倒見てもらっている感じです。税金を無駄に払う事だけは避けたい、という大命題さえ守っていけたらいいのです。それだけでも法人化するとかなりのエネルギーを使う事になってしまう…素人のできる仕事じゃないです……。
(私に融資を勧めたのもこちらです。どうやら内部留保的な資金がないのが相当怖かったみたい。私は全然怖くなかったけど「借りても使わずに取っておけばいいんですから!」と力説されてチャンレンジして結果的に450万円の融資を受けた)
税務署から来た細かい字びっしりの安い紙でぶあつい書類も説明してくれる!そういうサポートがあるだけで安心して、仕事がはかどるもんだと思う。

ただ私のスタイルはこちらの定義している「クリエイター」とはちょっと雰囲気が違って、この事務所のクライアントの中でも相当異端なタイプだそう。

ほとんどの人は、絵を描いたり何か作って納品して請求書を発行して、みたいな作業になるそうなので、そういうところが非常に煩雑だそうで。
私は毎月請求書を発行する相手は非常に少なくて、年に二回スパンだったりもするので、そういう事は頼んでいない。サービスを準備している段階で「yuukeeさんもやります?」「請求書あんまり作らないんでいらないかな」「ですよね」みたいな話になりました。

解説を見ていると、これから私も取引先が急激に増える可能性もあって、もしかしたら使うかもしれない可能性はある……。


常に私が起業したい人に言いたい事は、とにかく金の収支の記録だけはつけておけという事です。入ってきたお金だけじゃなくて、材料を買いに行った電車賃とかガソリン代とか、休憩した時のお茶代とか、そういうものもです。個人事業主にとっては生きているだけでかかる金はすべて経費だ(個人的な食費とかは当然会計上では経費にならないんだけど、自分が存在しないとビジネス動かないなら自分を動かすものはすべて経費くらいの考えでいないとね)。
起業する時に最初にすべきことは、名刺を作る事じゃなくて会計ソフトを導入してなるべく自動化。そして確定申告をちゃんとすること。これが後々本当に響きます。
レシートをいちいち入力とかは控えるように、なるべく口座とカードは電子情報を取れるようにして会計ソフトにつないでおくべき。これをしないと、本当に稼ぐ事はできないと思う。そのくらいめんどくさくて間違いが出やすくて、間違いが致命的。
(紹介しているサービスでは口座情報は取れないタイプじゃないかな?)
(デビットカードは使い道が明細表示されないからクレジットカードのほうがいいと思う)

年商が100万円くらいなら、月に7~8万円程度の売上って事だと別にこういうサービスじゃなくてもいいとは思う(確定申告は赤字繰り越しやろうね!)。
でも年商が500万円越えてきたら、絶対あったほうがいい。個人事業主(フリーランス)でやって稼いでる人々にはこういうサポートがあったほうが絶対に楽です。800万を超えるなら、このシステムじゃなくて通常の契約のほうがいいかもしれない。
なにせ確定申告で2月3月手を取られる事がなくなり、それにまつわる心配や不安、ちゃんとできているのかという恐怖などが減るだけでも相当の違いです。
とにもかくにも確定申告は絶対にやっておけ。
あとで融資を受ける時に必要なのは、ただただ確定申告の書類のみ、みたいな感じです。規模が小さいうちほど確定申告などは自分を守ってくれるから。


ちなみに代表は、なぜか大阪芸大出身だそうで。
美大をでてどうして経理会計系にいったのか謎ですが、一説によると「周りがあまりにお金や税金にだらしなくてこれではヤバいと危機感を覚えた」とかなんとか。

「普通の会計事務所だと、デザイナーさんがプリンター買いたいんですけどっていうとヨドバシで売ってる3万円とか5万円のを想像するんですけど、デザイナーが買いたいプリンターは300万円くらいするわけで、そういうの理解できない会計士や税理士が結構いるんですよ。そこで無駄なバトルが起きたりして。問題はそこじゃないじゃないですか!」

「電子申告対応とか看板に書いている税理士事務所も、あれがラーメン屋なら全自動食洗器導入!って言ってるようなもんですよ。それより味とか素材についてアピールしてほしいじゃないですか。食洗器か手洗いかなんてお客さんにとってはどうでもいい事を自慢してもしょうがないのに」

そりゃそうだ。
でも、それは業界内の人じゃないとわからないし、我々クライアント側はそういう事わからないから電子申告対応しました!みたいなところに頼んじゃう。
比べようがないので、よりよいサービスや自分に合うスタイルの会計事務所に出会うことができない。
頼む必要もないレベルの事を頼んで、頼んだだけの価値があるサービスがうけられない。だから頼みにくくて相談しにくくて、結局ドツボにはまっていく。

たまたま私は知り合い、人づてに「この人(=私の事)は面白いから紹介してあげる」みたいな感じで始まったので、どういう事かよくわからないけど紹介者のセンスを信じるところからでした。
小さい規模できちんと大きく稼ぐ、年商何億とかではないがきちんと回っている社長の紹介というのが決め手でございました。小規模のところほど経営管理がモノをいうから、大規模なところに所属している人のアドバイスより私は信用している。

金の管理には金をかける方が効率がいいのです。
それが最初はわからないし、管理するほどの金もないからいらないんだけど、本当にやる気があるならここは押さえておかねばなりません。立派なオフィスを構えるよりも重要なことです。
逆にここさえ落とさなければいいワケ。オフィスを持つより、名刺を刷るより、会計ソフトを導入すべし。

ちなみに、こちらのサービスの費用対効果を計るのは難しいけど、年商300万以上でこれから絶対伸びる(忙しくなる)ひと、すでに500万円くらいはある人で請求書などたくさん発送する人はほんと便利だと思う。
他人のほうが間違いなくやってくれるんだよね…。発送とかもそのほうが間違いないので、私は発送作業もかなりアウトソーシングしてます(会計系のほうじゃなくて)。

ホントお金の管理の事は、税金がね!税金が!税金がほんとにね!
だから確定申告はしておきましょう。会計ソフトはいれましょう。


領収書の整理も
請求書の発送も
外注費の管理も
会計ソフトの入力も
確定申告も
クリエイターの仕事じゃない。

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つよく生きていきたい。