200万円

さて、定期の会計マネジメント面談である。
私の「ひとり株主総会へようこそ!」に来た方はわかるが、まああんな感じです。

いろいろ話をしていて、融資を受けることを粘り強く勧めるマネージャーF島さん
「セオリーでいったら、まずお金があってそこからビジネスしているんですよこの手のビジネスモデルは。コンサルとかは別ですけどね。でもyuukeeさんは、そうしなくても来ちゃってるので無理にとは言いませんが、セオリーで言うなら他の会社さんだったら融資受けることはもっと強く勧めています」

「でもそれが精神的に足を引っ張るなら、いらないですけどね。だけど、急にここで金を入れておきたい!ってことがあるかもしれない、その時の機会損失は避けたいですよ」

おっしゃるとおりである。

でも何がめんどくさいって、なにをしたらいいのかよくわからないし、使う予定もない金を借りる意味がよくわかんなかった。

ところが、使う予定もない金であっても借りておくのは別に利子だけ吸い取られて損をするというだけではないらしい。

「お金を借りて、コツコツと返していくわけですよね。それが評価なんですよ」
「えー、じゃあお金がどんとできたので繰り上げ返済したらもっと評価高まるんですか?」
「違うんです、一括で返すよりコツコツ返したほうが評価は高いんです」
「…は??」
「言われたとおりに愚直に少しずつ必ず返していくほうが、金融機関の評価は高まるんです。そういう仕組みなんです」
「え……ええ?」

ええーー。
なんじゃそれ。
スカッと返したほうが、金があるわけで貸し借りゼロにする力があるってことじゃないの?
とこちらは思うけど、貸す方は延々とコツコツ利子を払い続けてくれる人が偉いわけですね。言われてみりゃそうだ。
でも消費者側としては繰り上げ返済できる方が支払い能力が高いんだから評価高いって思っちゃう。

「だから、借りられるときに借りておくのは、お金そのもの以外にもメリットはあるんです」

へええーー!

「で、でも、いくらぐらいが適当なんでしょうか」
いやそれは自分が一番良くわかっているんだけど、つまり今のお金の状態を書類化するとしたらどのくらいの割合でお金を借入するのが妥当なんだろうか、ということだ。

「うーん、審査がありますし、絶対借りられるってものじゃないんですけど、200か300くらいがやっぱり妥当なかんじじゃないですかねえ」

そうですねー…

「大体、200万円なんて小さな額ですよ。そう思いませんか」
「そうですね、それは思います」

200万円自体は、小さい数字じゃないと思うのだけど、今の仕事のお金の動きからするとけして大きくはない。

そう、大きくないと平気で思えるようになったというのは、ものすごい成長だった。
家を出る時に命がけでかき集めたお金。

それから比べたら、本当に成長してこれたような気がする。
でもこれからうまく歩き切ったら、本当にそうなる。
だから、さて、どうしましょうかね。

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。