見出し画像

鹿児島のおじいちゃんのこと

鹿児島に住むおじいちゃんが亡くなったと聞き、おじいちゃんとの思い出を振り返る。

鹿児島に住むおじいちゃんは元理科の先生だった。

おじいちゃんとの思い出で一番覚えているのは私が小学一年生のときの夏休みの自由研究。わたしの自由研究は植物の葉っぱを集めた図鑑を作ること。何かの流れで自由研究をおじいちゃんに手伝ってもらうことになり、このテーマになったのだと思う。

山道で車を止めて植物の葉っぱを取りに行くおじいちゃんの後ろ姿をぼんやりとおぼえている。私はおじいちゃんが集めてくれた葉っぱたちを画用紙に貼り、言われるがまま名前を書いていた。担任の先生にはおじいちゃんに手伝ってもらったとは言わなかったこれど、小学一年生にしては立派すぎるし、これはもうおじいちゃんの作品と言ってもいいくらいだ。笑

おじいちゃんは校長先生まで勤め上げ、定年退職してからも鹿児島県内の理科系の活動に関わっていた。プラネタリウムで星座ついての話をしたり、環境に関わる活動をしたり、植物に係る活動をしたりしていた。エコの活動で県から表彰された、という話も聞いたことがある。

茨城県に住んでいた私たち家族は毎年夏休みに鹿児島に帰省していた。おじいちゃんは孫のわたしたちにも理科のこと、特に星座についてよく話してくれ、自分が関わっているプラネタリウムに連れて行ってくれ、展示を見ながら織姫と彦星の話や星座の話をしてくれた。夏休みの宿題にばたばたする私たち孫にいつも「よーく勉強するんだよ」と言っていた。

そして、自分で植物についてまとめた冊子を作っていた。冊子は我が家にも送られてくるのだけど、わたしは全く興味がなく、笑 本棚にそっとしまっていた。

そんな、いかにも「先生!」というおじいちゃんが亡くなったという連絡があった。お正月に会ったときには、もう長くはないだろうと両親から聞いていたのだけど、なんだか信じられない感じ。

今でも「がはは」と大声で笑う声や「よーく勉強するんだよ」と言う声が聞こえてきそうだ。

昨年結婚式に来てもらい、お正月には私の娘(=おじいちゃんからするとひ孫)にも会ってもらった。未来がどうなるかは予想できないけれどあのとき結婚式をして、娘を会わせに行って良かったなぁ。

そうそう、結婚式の二次会はカラオケだったのだけれど、おじいちゃんは誰よりもマイクを離さなかった。笑笑
わたしが歌うのが好きなのはもしかするとおじいちゃんゆずりなのかもしれない。

おじいちゃんとの日々を思い出し、わたしもおじいちゃんのようにたくさんのことを学び続け、そして伝え続けたいなと思った。

たくさんの愛情をありがとう😊

もしサポートいただけるなら・・いただいたサポートは本やコーヒー代として次の創作のきっかけとして使わせていただきます😊