ぶたれても泣かない
虐待サバイバーのゆうかです。
私は父にぶたれても、いつしか痛いとか、泣いたりしなくなりました。
小学高学年頃からだと思います。
私たちが打たれるのは、お尻と足の裏でした。もちろん目立たない場所だからです。
お尻をぶたれるときは「ケツを出せ!」といわれ、後ろ向きになりお尻を父に差し出します。父は放棄の柄で思いっきり何度もたたきます。
パンパンパンパンと乾いた音がするんです。
私が小学高学年ころになると、それは足の裏に変わりました。
足の裏を打たれるときは、四つん這いにさせられます。父が、片足を持ち上げ、ほうきの柄で何度も足裏を叩きます。
お尻も痛いですが、足裏は肉もないのでさらに痛みは強烈です。
次の日は靴が入らないほど、足が膨れ上がります。
今思うと、足の裏ってたくさんのツボがありますよね。とんでもないことをされたと、後になって思いました。
私はどんなに痛くても、いつの間にか泣いたり痛がらない素振りをしなくなったのは、私の意地だったのかもしれません。
父に服従するしかなかった毎日の中で、私はせめて小さな反抗をしたかったのかもしれません。
泣き喚けば父の思うつぼ、思い通りになってはいけないという気持ちと同時に、自分をも誤魔化そうとしていました。
泣き叫べは、痛いことや辛いことを体感してしまうから。
痛くもないし、辛くもないふりをしていれば、何も感じずにいられるかもしれないと思っていました。
痛みにたえ、声ひとつあげないようにしていました。他の姉妹が泣き叫ぶ中で、ひとり耐えていた私。
それがまた可愛くなかったのでしょう。
父は私を叩くときだけ回数が多かったのです。
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