呪術廻戦17巻考察(真希母について)

※以下の内容はネタバレを含みます


どう考えても解せない

一読した後、意味がわからなかった。
何故、真希母が「産んでよかった」と言ったのか。
それまでの真希母は扇さん(禪院家大勢派)だったように思えたし、出来損ないという烙印を押された2人の自分の子供について、良い感情を持っているように思えなかったからだ。

ということで考察してみる

ネットサーチをしても腑に落ちる回答があまりなかったので、考察してみようと思う。

考察1.禪院家(あるいは直哉)に復讐できたから

これが一番多い考察であるように思う。確かに禪院家はクソだ。直哉の発言からしても超男尊女卑だし、以前桃ちゃんが女はスタートラインに立たせて貰えない、と言っていたがその通りだろう。
真希さんと真依さんは、もともと双子というだけで呪術的によろしくないのに、一子相伝の術式を持っているわけでもなく、(真希は体術に優れてはいたが)甚爾ほどのフィジカルギフテッドだったわけでもない、真依さんは呪術師としてもあまり優れていないし、真希は呪術師としてはあまりにも下(見れないという意味で)。
そういう子供を産んだ母親として、扇(旦那)からどういう仕打ちを受けていただろうとか、クソ男(直哉)からザ、男尊女卑の言葉を投げかけられていただろうことは想像に難くない。
禪院家の娶る基準はよくわからないが、女性の家柄も重視しそうだし、もしかしたら本人も呪術師で、呪術師として生かせてもらえない(台所仕事ばっかり)なことに不満を抱いていたのかもしれない。
だから、禪院家(直哉)に恨みを持っていてもおかしくないとは思う。
個人的な恨みにせよ、禪院家(直哉)に恨みを持っていて、真希さんに乗じて復讐できたから、産んでよかった、というストーリー。
ただ気になるのが、「産んでよかった」のカット。
子どもの頃の真希さんと真依さん。
それと、2人がお花を摘んでいるのを見守っている母。(自分)
恨みがあってスカッとした、というような描写には思えない。
ということで捻り出してみる。

考察2.精神崩壊していて、よくわかっていない

何故、読者が産んでよかったカットがわからないかといえば、同時に直哉を刺したからだ。
その前に、真希さんが母親に少し前の発言について問いただしたときも何の話?!と錯乱をしていたし、禪院家に抑圧されすぎて、精神的に不安定なのかもしれない。
そこで、死の間際になって、誰でも良いから復讐しようと彷徨いてた時に手頃なターゲット(直哉)がいたから刺した、ただ誰を刺したか、自分がなにをしたか(次期当主と目されていた人にとどめをさした)とはわかっていない、というものだ。

まあ、なくはない、と思う。
あの母親はどう考えても目がイっちゃってたし、読者もなにがなんだかわからんから、そうかも、とも思う。
ただあまりにもストーリーが無いようにも思う。

考察3.真希(真依)が本懐を遂げたから

ぶっちゃけ私はコレだと思っている。
真希さんが(いつごろからかは分からないが)禪院家をぶっ潰したいと思っていただろうし、それは東京校に行ったことからも伺える。 
母親としては、それを知っていて、中途半端な(達成できない)目標を掲げても、どうせ直哉や扇に潰されるだけなのだから、禪院家の大勢に大人しく従っていなさい、というスタンスだったんじゃないかなぁと。

つまり、達成できない(=半端)間は、扇や直哉に従うことが正義であるのだから、そうしなさいとしていたが、本音では2人には伸び伸びと生きてほしいと思っていた、ということだ。

バタバタと禪院家が慌ただしいことは気づいていただろうし、死の間際で(どういう事情かはわかっていないが)真希が強くなって禪院家をぶっ潰せている、ということは何となく理解し、真希、真依にとっての望みが叶ったので、「産んでよかった」とするものである。

なんとなくだが、そう思うと2人を育ててきてよかった、と思えるのではないかなと思った。
ただ、禪院家は人格破綻者の集まりなので、思考回路が読めない。それに、描写が少ないのでなにが正解か、決め手がないというのが本音だ。

ぶっちゃけわからない

いろいろつらつら書いてきたが、ぶっちゃけわからないので、芥見先生が解説してくれることを望むばかりである。

未読の人は、是非是非読んでみてください!

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