中谷裕一が気になる！平安貴族の寒さ対策

こんにちは、中谷裕一です。
今週末の関東は暖かい予報ですが、暖かいのは一時的でまだまだ寒い日が続くみたいです(ノД`)・゜・。
中谷裕一は雪国出身のくせに極度の寒がりなので、冬は暖房がないと生きていけません。

今でこそエアコンやこたつなどの文明の利器が発達しているおかげで冬は暖かく過ごせますが、ふと昔はどうだったのか気になるように…。
そこで今回は、優雅な生活を送っていたと思われる平安時代の貴族たちの寒さ対策について調べてみました。

平安時代の貴族の住居、「寝殿造り」は夏基準の建物

まずは、平安時代の貴族が住んでいた住居について見てみましょう。
平安時代の貴族の住居と言えば、寝殿造りという建築方式で建てられた建物です。

寝殿造りの代表と言えば、藤原の道長の子供である頼通が建立した、平等院鳳凰堂が有名(10円玉に描かれているやつ！)。
しかしこの寝殿造り、外は扉がなく雨風を防ぐ窓の代わりになる蔀戸(しとみど)や格子くらいしかついておらず、室内は柱のみで間仕切りとなる壁がほとんどないという、だだっぴろいワンルームのような造りになっていました。
しかも1家族で暮らす今の家と違ってたくさんの人が住んでいたわけですから、それはそれは広い空間だったはず。

ちなみに寝殿造りは風が吹き抜ける造りをしているため、高温多湿の夏を過ごすには都合の良い住居だったとは思います。
でもその代わりに冬はめちゃくちゃ寒そうですよね(;^ω^)

画像引用：歴史のまとめ.net

なんでこんな冬に向かなそうな造りにしたのか調べたところ、どうやら、平安時代の夏は現代に匹敵するくらい暑かったことがわかりました。
真夏は30度を超える日もあったとか。今と変わらないですね。
参考：歴史に残る平安時代の偉人たち

かの有名な兼好法師は、徒然草の中で
「家のつくりようは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり」
と言っていますが、このことからも分かるように平安時代の人にとっては夏の暑さの方が耐え難いものだったようです。
参考：家づくり学校
そんなわけで平安時代の貴族の住居は夏仕様の寝殿造りが主流となったのだとか。

そうすると、じゃあ平安の人にとって冬の寒さはたいしたことなかったのかなと思ってしまうのですが、寝殿造りみたいなだだっ広い広間みたいなワンルーム空間なんて、いくら平安時代は比較的温暖な冬だったと言っても寒いはず！
暖冬だとはいっても冬の京は雪も積もっていたようですし、やはり当時の冬は寒かったと思います。

では、具体的に平安貴族たちどんな寒さ対策をしていたのか見ていきましょう。

平安時代の暖房器具は、火桶オンリー

まず、平安時代の暖房器具は、火桶と呼ばれる炭を燃やして暖を取る丸い火鉢みたいなものしかありませんでした。

……いやあ～なんとも貧弱な暖房設備ですね(;・∀・)
寝殿造りの造りからいって断熱性度外視ですし、これだけだと寒さ対策はさすがに不十分ですよね…少なくとも僕は耐えられないと思います。

暖炉もなく、エアコンもこたつもない平安時代の人たちは、断熱性の低い寝殿造りの中でどうやって冬を越すことができたのでしょうか。

平安時代の貴族は重ね着が基本！十二単や袴を重ね着して防寒対策

平安時代の人はもちろん唯一の暖房器具である火桶をフル活用していましたが、一番の防寒対策は服装だったようです。

平安時代というと、貴族の女性は十二単、男性は直衣(のうし)や狩衣(かりぎぬ)などといった服装をしていました。
男性よりも女性の方がファッションの幅が広いという、おしゃれに疎い僕にとってはあり得ない世界です(;・∀・)

女性の十二単というと、何枚もの着物を重ねてセンスを競うようなイメージがありますが、防寒対策という意味合いもあったのだとか。
…確かに着物を何枚も着ていたら暖かそうですね～。
また、着物の下に履く袴も、当時は何枚も重ね履きしていたそうです。
袴の下にも、指の股のない足袋のようなものを履いていて、足元の防寒対策も完璧だったのだとか。

確かにそれだけ着込んでいれば、火桶だけで十分かもしれないですね。
清少納言が「冬は早朝が一番よね～」とか言っちゃうわけだ。
ただ、正直言ってめちゃくちゃ動きづらそう…(;・∀・)
女性は動かないからいいかもしれないけど、男は…さすがにもっと薄着だったのかもしれないですね。

中谷裕一の結論！平安時代の貴族は寒さを重ね着でしのいでいた

というわけで、今回の中谷裕一の気になる！は、平安時代の貴族たちの寒さ対策についてお届けしました～。
平安時代は建物や暖房器具よりも服装を工夫して寒さをしのいでいたんですね！一つ勉強になりました。
しかし平安時代って、優雅なイメージだけど冬はみんな服着込みすぎてすごいことになってそうだな～ (;^ω^)

こんな感じで次回も気になることをお届けしようと思います！
それではまた！