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カワウソのかばん

こんにちは、ゆのまると申します。


昨日は、ウンナナクール(下着屋さん)でお買い物。

このところどうにもサイズがきつく、合っているか測ってもらうためです。サイズアップしてたらいいな、という淡い期待も込めて。

最初の緊急事態宣言の時は、フィッティングルームに店員さんが入るのもダメでしたが、今回はしっかり測って、相談にも乗ってもらいました。3月にリューアルしたという店内は以前より広々として、他にお客さんがいても気を使うことなく商品を選べるのが嬉しかったです。


「カワウソ、お好きなんですか?」

レジで商品を包んでもらいながら、店員さんにそう話しかけられました。お店に入ってすぐ、声をかけてくれたお姉さん。フィッティングから商品選びまで親身に話を聞いてくれました。少し背が低くて、お肌がつるつるでほわっとした雰囲気(こういう、包容力のありそうなタイプに弱いのです)。店員さんに話しかけられるのはあまり得意ではないのですが、下着に関してはわからないことだらけなので、とても助かります。

カワウソ。

お姉さんかわいいなぁとぼんやり手元を見ていた私は、突如降ってきた4文字にぽかんとしてしまいました。マスクのおかげで、その下のおマヌケ顔はバレていない、はず。

ややあって、右肩にかけていたカワウソのトートバッグのことだと気付きました。

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「かわいいですよね、カワウソ」と、どうにか返します。お姉さんはスムーズに手を動かしながら、「大阪の海遊館で見て、一目惚れしたんです」とにこやかに答えてくれました。

私も海遊館には行ったことがありますが、残念ながらカワウソがご機嫌ななめで、じっくり見ることはできませんでした。でも、エサを食べる時に凶悪な顔になるところなんて、とってもキュートで大好きです。

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(これは我が家のカワウソ)

このカワウソトートバッグは、本屋さんの丸善で購入しました。手頃なバッグ、それも携帯や定期を入れられる内ポケットが付いたものを探していて、たまたま見つけたものです。

他に、柴犬や猫の柄もあったのですが、決め手は添えられたメッセージ。

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I am the creator of my own happy life.
「私は自分の幸せな人生の創造者です」

なんて人生がわかっているカワウソでしょうか。それ以来、ちょっとしたお出かけには、いつもこのバッグを使っています。深さもあるので、うっかりエコバッグを忘れた時にも便利。 

カワウソ談義に話を咲かせた後、店員さんはお店の出口まで見送ってくれました。「またのお越しをお待ちしております」何度も利用した店舗ですが、このお姉さんに会えたのは初めて。いつもより丁寧にぺこりとお辞儀をして、お店を後にしました。


思えば、こんなふうに業務以外のことで店員さんと話したのは、ずいぶん久しぶりな気がします。社会的に正しいかどうかは置いておいて、嬉しい気持ちになりました。

今はなんでもネットで買える時代ですし、私自身、よっぽどのことがなければ店舗には行きません。ポケモンTシャツ買うとかね。

でも、こうしてするりと心に入ってくる、店員さんとの雑談。それはやはり、対面でないとできないものです。商品と雰囲気と、そして店員さん。私は、それらが揃って初めて、通いたくなるお店になると思っています。

真摯に対応してくれた店員さんを思い出しながら、行きよりも足取りが軽くなった帰り道でした。



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