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【感想文置き場】

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映画、小説、マンガなどの感想をつらつら書きます。不定期更新。
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#ミステリー小説が好き

次の本までのインターバル

こんにちは、ゆのまると申します。 今朝起きたら雨模様。今日は一日すっきりしないお天気のようですね。四月に入ってからというもの、ぐずついたお天気の日が多く、青空が懐かしい今日この頃です。 先日、綾辻先生の『時計館の殺人』を読み終えました。 昨年の暮れから読み進めている館シリーズも、これで五作品目。すっかり綾辻ファンとなってしまった私は、「何を読んでも面白い」フェーズに移行しており、本当に幸せ者だなぁと思います。 ミーハー目線から申しますと、この新装改訂版の解説は大好きな

ふいうちのどんでん返しが好きだ

こんにちは、ゆのまると申します。 綾辻行人先生の『迷路館の殺人』、読了です。とっても面白かったー! ゆうべ寝る前に読んでいたのですが、その結末に大興奮でなかなか寝付けませんでした。読書していて「えっ?!」と声をあげてしまったことなんて、一体何年ぶりでしょうか……。 未読の方、ご安心ください。今回は感想記事ではありません。 というか、どんな遠回りな言い方をしてもヒントになってしまいそうで、私には何も語れません。これはぜひ事前情報を何も入れず、まっさらな気持ちで読んでもら

【読書感想文】恩田陸『Q&A』

こんにちは、ゆのまると申します。 2022年最初に読み終わったのは、恩田陸さんの『Q&A』でした。恩田陸さんの本は、『ドミノ』『六番目の小夜子』に続き三冊目です。 ということで、ざっくりネタバレ感想。未読の方はご注意くださいね。 あらすじ 舞台が日本とは思えないほど、設定はかなり派手ですね。この未曾有の大惨事に対して、どこかに所属するインタビュアーが被害者に当時の状況を聞く、という形で物語は進んでいきます。 感想 本書には地の文が一切なく、すべて対話形式で綴られて

【読書感想文】米澤穂信『さよなら妖精』ほかベルーフシリーズ

初めて『さよなら妖精』を読んだのは、穂信さんにハマった大学生の頃。 あの「古典部」シリーズと同じく、主人公は高校生。わくわくしながら手に取ったものの当時の私にはわからない部分も多く、「国際的でなんだか異色だなぁ」と、その程度の感想しか抱けませんでした。 時は流れて2021年。 ずっと気になっていた『王とサーカス』を読破した私は、同じ〈ベルーフ〉シリーズに分類される『真実の10メートル手前』、そして『さよなら妖精』を改めて読むこととしました。 ちなみに「ベルーフ」とは、