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【感想文置き場】

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映画、小説、マンガなどの感想をつらつら書きます。不定期更新。
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#米澤穂信

【読書感想文】米澤穂信『さよなら妖精』ほかベルーフシリーズ

初めて『さよなら妖精』を読んだのは、穂信さんにハマった大学生の頃。 あの「古典部」シリーズと同じく、主人公は高校生。わくわくしながら手に取ったものの当時の私にはわからない部分も多く、「国際的でなんだか異色だなぁ」と、その程度の感想しか抱けませんでした。 時は流れて2021年。 ずっと気になっていた『王とサーカス』を読破した私は、同じ〈ベルーフ〉シリーズに分類される『真実の10メートル手前』、そして『さよなら妖精』を改めて読むこととしました。 ちなみに「ベルーフ」とは、

【読書感想文】米澤穂信『黒牢城』

こんにちは、ゆのまると申します。 米澤穂信さんデビュー20周年にして初の戦国×ミステリの骨太小説、『黒牢城』読了しました! というわけでメモがてら感想なんぞ。本書の核心に迫るネタバレはありませんが、未読の方は念のためご注意を。 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか