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図書室で暮らしたい:辻村深月エッセイを読んで。

「本に囲まれて暮らしたい」

読書が趣味の方はこんなことを夢見たこと1度はあるんじゃないかな。

そんな私も子供の頃から夢見ていた。本が好きだったけど、当時は読みたい本は学校の図書室で借りるのが当たり前。好きな本は繰り返し借りて読んでいたので、「自分の本」は百科事典とか「りぼん」などの漫画くらい。お小遣いを貰える年になってからは、コツコツシリーズ物揃えたりしてた。

だから昼休みや放課後の時間に図書室に行くのが楽しくて。そこには私のわくわくがたくさん詰まっていた。「いいなあ、こんな風に本棚がたくさんあって好きなだけ本が読めるなんて、ずっと居たいなあ」と思っていて、同級生がまさにそんな部屋(まんが部屋と呼んでいた)を持っていて、うらやましかったのを覚えている。

この本は子供の頃から「紙とペンがあれば何でもできる」と小説を書いていた 辻村深月さんのエッセイです。

冒頭から自身の子育てエピソードが出てきて、そこで初めて「え?お子さんいるお母さんだったんだ~」と知った。好きな作家さん挙げる時に必ず辻村さんの名前入れるくらい好きだけど、実は何も知らなかったんだな。私。だからこのエッセイを読んで少しは辻村さんに近づけた様な気がしてうれしかった。小説家。という物語の向こう側にいるはずの存在だけど 「本が好き」という想いは一緒だった。当たり前のようだけど、改めて気づかされた。

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