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1月20日

今日は5時半に起きた。

普段の起床は6時。

30分早起きしたのは、
白い花を朝から探索するため。

学校で使うらしい。

暗いうちにアラームがなって少しびっくり。

顔を洗い息子を起こす。




寝起きの悪い息子の目覚めが良い感じ。

スムーズな準備でむしろ時間が余る。

朝から余裕があるのはいいことだ。




バイクに乗って第一候補の花屋を目指す。

あっさり花を発見。
市場にいく必要なかった。

花をゲットしてそのまま学校へ送り帰宅。



洗濯後に少し休憩。
お茶を入れて一休み。

昨日録音した楽器の音源を聞く。

天気あんま良くないな。



さて今日なにしよう。

バイクに乗らずにブラブラ街まで歩くことに。

家を出たとこで近所の兄ちゃんに遭遇。

普段バイクのやつが歩いてるとほぼ100%バイクが壊れたと思われる。

散歩を楽しむという概念はココにはない。

兄ちゃんと少し会話する。

ラッキーなことに途中のマックまで運んでもらえることに。

歩く気まんまんだがハイウェイをショートカットできるのはありがたい。



野郎どうしでこんなにくっつくことバイク以外でないな。



どうでもいいことをボンヤリ考えてるとマックに到着。

なんでマックなのか謎が解けた。

どうやらここで働いてるらしい。

握手をガッチリして歩き出す。



バイクから降りて即歩くのは弾みがついて颯爽と歩ける。

脇道入りかけたところで大型バスの迂回路になってることに気づき引き返す。



市場につく。

街の名所になっている古いタワーの下で一休み。



さて、どうしよう。



しばらく目をつむって瞑想。

しかしうるさくって迷走。



自然の音が聞きたい。

そうだ海に行こう。

そこから5分ほど。

海を目指す。



途中よく行く友人のレストランを外から眺める。

徒歩だと景色をみる余裕がある。


脳内でレストランからの景色を想像しながら、
レストランを外から眺める。


中からと外からの同時再生を楽しみながら歩く。


海に着く。


風が強い、波が高い、曇っている。


人が少ない海沿いの遊歩道を歩く。


遊歩っていい言葉だ。関係ないけど。


海に突き出た広場に到着。


船のヘサキみたいなところに立って海を眺める。
小学生みたいにソコを堪能していると雨が降りはじめる。


しかも、そこそこ強い雨。


無人の派出所の下で雨宿り。

雨が降ったら軒下で雨を凌ぐ。

子供のころはしてたのに、いつの間にかしなくなった雨宿り。

この国ではまだ、雨が降ると人々はその営みを止める。



大人になって失った感覚が戻ってくる。

東南アジアの緩やかでたおやかな時間の流れ。

雨脚が弱まる。


また歩き出す。


黄色のサングラスで歩くと街歩きがすこし楽しくなる。

現実と非現実の境界が少しだけ融けだす。



そろそろ一休みしたい。

いくつかのカフェの誘惑をけってデパートのフードコートを目指す。

そこから見る海の景色が好きなのだ。

街中にいくつかあるセーブポイントのひとつ。



入り口でチェックを受ける。

バックパックを警備員に見せ入るのを許される。

どうもラップトップがあると荷物と中に入ってもいいっぽい。

同じバックパックでも止められるときと入れてくれる時の謎が解けた。

エスカレーターを上がりながら眼施という言葉のことを考える。


やさしい眼(まなこ)で周りを見ること。


ブッダの教えの一つ。
お金のかからないお布施。


エスカレーターで子供をやさしい目で見ている自分。

ぼんやり眼施の感覚がわかった気がした。



平日午前中のフードコート。

おそらく一番ココが空いている時間帯。

最近フライドポテトがちょいちょい食べたくなる。



注文が決まり後ろに並ぶ。


自分の番が来る直前に、
紳士がカウンターに近づき横入りされた形になる。



彼がシニアであることに気づき順番を素直に譲る。

人に自分の番を譲ることで自分の中に余裕が生まれる。

最近ようやくそのことがわかりはじめた気がする。



紳士がぼくが外国人だと気づく。

会話がはじまり日本人であることを名乗る。

すると、日本語を披露してくれた。

祖母が日本人らしい。

やわらかな物腰と上品な態度。

気持のよい会話を交わす。



老人に親切にするといい人に見えるのかもしれない。

紳士とのやり取りを見ていたのだろう。

いつもより店員の態度が柔らかい。

店員と会話がはじまる。

親切にしてくれる。


地球を一回りして、秒でぼくの元に返ってきてくれた親切。

素晴らしき世界。



さて、食べよう。

チーズバーガーを口にしようとした瞬間、先ほどの紳士が登場する。

相席していい??

と聞かれる。

もちろん。

と答える。



日本のフードコートではまずないシチエーション。

混んでないし。



知らない紳士と食卓を囲む。
親子のような不思議な距離感で会話をする。


戦前にこちらに渡ってきた祖母はこの国で一生を終えた。

食べ物やカルチャーなど日本が大好きだ。

日本の血を誇りに思っている。

などなどいろいろな話を聞けた。

ハートの大きな人だった。



なにをしている人だろう??



やわらかな物腰に器の大きさを感じ訪ねてみた。

すると、800室ある大きなホテルを首都で経営しているらしい。

なるほど。

器の大きさの謎がとけた。



この国で何してるの??

と聞かれる。


路上で音楽を演奏している。


最近とくにハマっていることを答えたら少し困った顔をしていた。

おそらく彼の周囲にはいない人間なんだろう。

そんな反応をたのしみながら昼食をとる。



軽井沢でバイトしていたとき、おもしろいオジサンに出会った。

折り紙が得意でおそらく世界で何人も折れないであろうパタパタ動くツルをぼくにくれた。

ぼくは素直に関心した。

見たことないツルだったし旅の間にプレゼントすると喜ばれるというエピソードもよかった。

軽井沢のマックで、時間を忘れて貰ったツルから折り方を読み解いた。

2時間ぐらいかけて、そのツルが折れるようになった。

さっそく、折り紙マスターに完成品を見せた。

折り方を教えずに完成品から折り方をマスターしたヤツはいない。

そんな感じのことをいわれて誇らしい気持ちになったことは覚えている。

それからたまにツルを折ってプレゼントしてる。

子供にあげたりお姉さんにあげたり、
カフェのオーナーにあげたり、

ちょうどいい得意技になってる。

そんなツルを紳士にプレゼントする。



祖母が作ってくれたのかも知れない。



Oh~ORIGAMI(オリガミ)といって喜んでくれた。



なんとなく席を立つのにいいタイミング。

残っていたお茶を飲み欲す。

握手してさようなら。


一期一会の出会い。

さわやかに分かれるのはいつも気持ちがいい。



1人でのんびりして文章を書きたい。

ビルの向かいのダンキンドーナッツに入る。

コーヒー&ドーナッツ。

白砂糖とカフェイン。
合法でチープな現代のドラッグ。

店員がコーヒーにフタをするのをやんわり断る。

プラスチックを断るのはこの国ではまだ少数派。

怪訝な顔をされることもおおい。
気にしないけど。


2時間ほどPCで文章を書き外へ。



外を歩き始めてすぐに細かい雨が降ってくる。

だんだん強くなってきたので公園に避難。

ケイタイでスグそばに住む友達に連絡。

あいにく不在。残念。



バイタクを捕まえて家に帰る。

帰る途中でひさしぶりに本気の犬に遭遇。

追い払って逃げる奴はポーズだけ。

本気のヤツは噛みつきにくる。

すんでの所で人が登場。

石で追い払うのを手伝ってくれる。

最近、立ち向かうと逃げていく犬ばっかりだったから油断した。



旅をしていると犬のエピソードは多い。

昔、チチカカ湖の上でも犬に襲われた。

妊娠3ヵ月くらいの妻と友人の3人。

エジプトで2010年の新年を一緒に祝った友人とボリビアで再開。

大陸を越えて、不意の再開はうれしかった。

そのままチチカカ湖も一緒に旅行した。



で、犬。



その島(確か太陽の島)を散歩しているとスゴイ勢いで犬が門の開いた家からこっちに走ってくるのが見えた。

ヤバい。すでにものすごく近い。

5mぐらいの距離。

とっさに、友人は逃げた。

ぼくは妻が後ろにいて逃げれなかった。

飛びかかる寸前!

ちょうど飲もうとして持ってた水をかけた。

するとキャウン!といって逃げた。

良かった。

安心するとともに湧き上がる疑問。

水で逃げた?

そういえば狂犬病にかかった犬が水を恐れると思い出しゾッとした。。。

狂犬病にかかった人間が水を恐れるの勘違いかもしれないけど。

しかし、犬嫌いの友人の逃げ足は早かった。

9年たったけど良い友人関係は続いている。



もうひとつ犬の思い出。

インドのチベットと呼ばれるヒマラヤの町レーでのこと。

夜中に出るバスに乗ってマナリに向かう。

満月の深夜2時、
タクシーなんかない。

歩くしかない。

犬の遠吠えが町のあちこちで聞こえる。

ほとんど狼の存在感。

インドには野犬が多い。

昼間の彼らはだらっとしてる。


暑いしね。


けれど、満月の夜は別。

野生の獣に戻る。

野生の獣というよりビーストと呼びたいぐらい。

もちろん、その夜は野犬の群れに幾度となく遭遇した。



持ってたギターを必死で振り回しながら、
一定の距離を保ちつつジリジリ移動し群れのテリトリーを抜ける。

やっと抜けた!

そう思ってもしばらくすると次の群れがでてくる。

生きた心地がしなかった。

後にも先にもギターを武器に使ったのはそのときだけだ。



そんなことを考えつつ家につく。



一休みして息子のお迎えの時間。

サッカークラブがある。


今日はたぶんしないんだろうけど一応道具を持ってく。


気分で参加したりしなかったりできる緩さがいい。


息子にあう。

やはり今日は帰るらしい。


息子をピックアップして買い物へ。

駐車場にとめてまず屋台のココナツジュースを飲む。

ココナツの甘味が全身に染みる。

うまい~~~~。


ジュースを堪能して買い出し。

スーパーは面白い。

そして、外国のスーパーはもっと面白い。

大きな倉庫のようなところなのでいつも面白い食材を発見する。

最近のヒットはキクラゲ。

中国産だけど、ここで手に入れられるのはありがたい。

家にたどり着く。



鳥ガラのスープを丁寧に作る。

卵とキクラゲのオイスターソース炒めを作る。

ごはんを炊く。



自分が食べたい味を想像してそのまんまの料理を作る。

今日はほぼ100%脳内の味を再現できた気がする。


うまい。


夕食後、散歩に出ようとするも息子とタイミングが合わずフラストレーションがたまる。


やっとお互いの準備が整い散歩へ。


けれど昼間さんざん歩いたので短めの散歩になる。


あんなに散歩に行きたかったのに体はしっかり疲れてた。


家に帰って間接照明を配置したり部屋を片付けたりして就寝。


寝る前に自分に鍼を打ったら腰がやばいくらいに凝っていた。

体がフワ―――っとほどける感じ。

そのまま天国に行くように就寝。

おやすみなさい。


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