H30/9/24「立命館宇治-龍谷大平安」試合レポート(再掲・追記あり)
どうもこんにちは遊撃です!
livedoor Blogにアップしていた「立命館宇治-龍谷大平安」の試合レポートをこっちにも再掲します。気になった選手のところに追記があるので、そちらも是非ご覧ください。
平成30年度高校野球秋季京都府大会2次戦
2回戦 立命館宇治5-7龍谷大平安(太陽が丘球場)
龍谷大平安 010 014 100 計7 H10 E3
立命館宇治 201 000 101 計5 H8 E1
龍谷大平安スタメン
1中 △中島⑧
2ニ 北村④
3捕 多田②
4右 水谷⑨
5三 奥村⑯
6一 △三尾③
7遊 羽切⑥
8左 小椋⑲
9投 △野澤①
立命館宇治スタメン
1ニ 今野④
2右 上田⑨
3捕 浅野②
4一 森本③
5中 吉村⑧
6左 大住⑱
7三 古賀⑤
8投 森井①
9遊 △星川⑥
(○数字は背番号、△は左打者)
≪龍谷大平安の先発は①野澤。左のオーバースロー。球速は体感で130キロ前後。今日は右打者の外角低めを中々取ってもらえず、苦しい投球になった≫
≪立命館宇治の先発は①森井。最速は130キロ後半~140出るか出ないかくらいの体感。左足を上げた後トルネード気味に体を捻り、ややクロスステップで踏み出す。現状、そのステップに耐えうる下半身ではないのか、抜ける速球が時折目立ち、右打者に3死球を与えた。しかし、身長が高く、低めのボールには角度を感じた。ストレートも手元でかなり来ているようで、平安打線は差し込まれていた≫
【試合の振り返り】
試合は1回裏、1番今野が追い込まれてから内角の直球を振り抜き、レフトの頭を越える先頭打者本塁打で立宇治が先制。この回もう1点を入れた。
直後の2回表、平安は6番三尾の左越適時二塁打で1点を返す。外角高めのボールを逆らわずに上から叩いたナイスバッティングだった。
3回裏、2巡目に入った立宇治打線が①野澤を攻め、1点を取ってなお1死1,2塁としたところで平安は①野澤から⑩豊田にピッチャー交替。
≪⑩豊田は左のオーバースロー。小さめのテイクバックから直球とカーブ主体で勝負していた。制球力はもう一つといったところ。直球は132,3キロくらいの体感だったが、低めの球筋は非常に良かった。右足を上げた後、一度沈み込んでから投球に入る。下半身を使おうという意識は見られた≫
⑩豊田はこのピンチを2者連続三振で切り抜ける。
5回表、平安は2死から2つの死球と1番中島の右前安打で満塁のチャンスを作り、ワイルドピッチで1点を返す。立宇治の①森井はこの回から引っ掛かるボールが増えた印象。
5回終わって
立命館宇治3-2龍谷大平安
6回表、試合が大きく動いた。
平安は先頭の5番奥村が死球で出塁する。続く6番三尾の投前への犠打を①森井が野選。7番羽切の犠打で、1死2,3塁のチャンスを作る。ここで平安は8番小椋に替わって、代打半保を送る。
①森井のワイルドピッチで同点に追い付いた後、1死3塁から半保は左前適時打を放ち、龍谷大平安が逆転に成功した。
その後、1番中島の左中間適時三塁打、2番北村の左前適時打で更に2点を追加。平安はこの回一気に4点を挙げた。
7回表にも、立宇治の替わった⑩高木から2本のヒットと犠牲フライで1点を追加した。
≪立宇治の⑩高木も左のオーバースロー。球速は130~133,4くらいか。コントロールもまずまず。テンポも良かった。リリースポイントが高いため、縦に割れるカーブをうまく使えると、もっといい投球が出来そう。個人的に今後注目して見てみたい投手≫
平安の⑩豊田は7回、9回と制球が定まらず1失点ずつを喫し、9回は⑪村尾の救援をあおいだ。無死満塁、本塁打が出ればサヨナラという場面で登坂した⑪村尾は、併殺間の1点のみに抑えた。
試合終了
立命館宇治5-7龍谷大平安
終盤粘る立命館宇治を、龍谷大平安がなんとか振り切り、準々決勝進出を決めた。
【投手成績(△は左腕)】
○龍谷大平安
・△野澤 投球回2と1/3 球数59
被安打4 与四球1 与死球1 奪三振2 失点3 自責点2
・△豊田 投球回5と2/3 球数102
被安打3 与四球4 与死球1 奪三振4 失点2 自責点1
・村尾 投球回1 球数12
被安打1 与四死球0 奪三振1 失点自責点0
○立命館宇治
・森井 投球回5と2/3 球数109
被安打7 与四球1 与死球4 奪三振1 失点6 自責点6
・△高木 投球回3と1/3 球数45
被安打3 与四死球0 奪三振3 失点1 自責点1
【雑感】
平安は3失策に、牽制死、オーバーランが大きすぎて刺されそうになるなど、らしくないプレーがいくつかあった。無死2塁から3番の多田に進塁打の指示が出て、多田がインコースを無理に流そうとした結果、撫で打ちでショートゴロ、ランナー進塁できず、なんていう場面も。
まだまだ新チームになって間もなく、チーム作りはこれからだと思うが、このように幾つか気になったプレーもあった。強さは感じたが、その強さも絶対的なものではないとも感じた。
立命館宇治は①森井、⑩高木の2枚看板が冬を越えて成長すれば、春以降は面白い存在になりそう。打線については、下位打線の強化が必須。バットが振れておらず、撫で打ちの内野ゴロ・内野フライが目立った。
【気になった選手】
・⑧中島(龍谷大平安、右投左打)
・④北村(龍谷大平安、右投右打)
・④今野(立命館宇治、右投右打)
・⑭下野(かばた・龍谷大平安、二塁手)←追記
中島は、初回は相手投手のボールを見極めていたが、2打席目以降は、甘いボールはどんどん初球から振っていた。バットのスイートスポットに当てる技術も高そう。課題はタイミングの取り方か。コレさえ克服できれば、とんでもない打者になりそう。
北村はしぶとさが光る。決してパワーがある訳ではないが、甘いボールは逃さない。コースに逆らわない打撃も出来ていた。守備も堅実で、チームに欠かせない選手の一人だろう。
今野はゆったりとしたフォームからトップを早めに作るため、ボールがよく見えていた。指1,2本分余して持ち、シャープなスイングが特徴的。今日も本塁打を放ったように、ハマれば飛距離もそこそこ出そう。
(↓以下追記になります↓)
下野は試合には出場していないが、試合前ノックで一目惚れした。身のこなしが軽やかで、併殺のセカンド送球の際、体の回転が非常に速いのが印象的だった。捕球してから送球までも速く、なおかつ正確。グラブも下から出ており、捕球前の「間」がしっかり作れていた。基本に忠実な守備は練習の賜物だろう。試合に出て活躍する姿を見てみたい。
逆に悪い意味で気になったのは、平安の4番水谷。トップを作るのが遅すぎる。そうなると勿論速いボールや手元で伸びてくるボールには対応できない。また、ボールを見ることのできる時間が減るため、必然的にミスショットが増える。緩いボールであれば打てると思うが(今日のヒットも変化球を打ったもの)、上のレベルの投手相手となると厳しそう。もうワンタイミング速く始動した方が良い。
【まとめ】
まだ秋の段階で、両校ともチーム作りは序盤だと思うが、やはり個々の能力の高さは窺い知ることができた。今夏も覇権を争ったこの2校が、今年も京都の高校野球を引っ張っていきそうだ。
P.S.
試合のスコアを載せておきます
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