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H30/11/9 明治神宮野球大会1回戦「札幌大谷-龍谷大平安」試合レポート(簡略版)

どうもこんにちは遊撃です。

第2試合の「札幌大谷-龍谷大平安」の試合も簡単に振り返っていきたいと思います。

第49回明治神宮野球大会
高校の部1回戦
札幌大谷(北海道)6-5龍谷大平安(近畿)

龍大平安 000 004 100 計5 H6 E3
札幌大谷 500 001 00X 計6 H6 E5

龍谷大平安スタメン
1中△中島⑧
2二 北村④
3捕 多田②
4右 水谷⑨
5三 奥村⑤
6一△三尾③
7遊 羽切⑥
8左 半保⑦
9投△野澤⑪

札幌大谷スタメン
1遊 北本⑥
2二△釜萢④
3捕 飯田②
4投 西原①
5中 石鳥⑧
6一△清水③
7三 青山⑤
8右△佐野⑨
9左 中川(征)⑦

(○数字は背番号、△は左打者)

【試合の振り返り】
1回裏、札幌大谷は5番石鳥の投ゴロを処理した際の野澤の二塁への悪送球と、6番清水、7番青山の適時打、9番中川(征)の犠飛でいきなり5点を先制する。

6回表、龍谷大平安は8番半保の三ゴロ敵失、9番野澤の二ゴロ、1番中島の三ゴロ敵失で4点を返す。

6回裏、札幌大谷は8番佐野の右越適時二塁打で1点を追加。

7回表、龍谷大平安は6番三尾の中前適時打で1点を返す。

8回以降は札幌大谷の⑰太田が、走者は背負うものの、反撃を0に抑えてなんとか逃げ切った。

試合終了
札幌大谷6-5龍谷大平安
【投手成績】(△は左腕)
○龍谷大平安
・⑪野澤△ 投手回5と1/3 球数88 被安打5
与四球2 与死球0 奪三振2 失点6 自責点1
・①豊田△ 投球回2と2/3 球数35 被安打1
与四球1 与死球0 奪三振2 失点0 自責点0

○札幌大谷
・①西原 投球回7 球数120 被安打6
与四球3 与死球0 奪三振3 失点5 自責点1
・⑰太田 投球回2 球数44 被安打0
与四球2 与死球1 奪三振3 失点0 自責点0

【雑感】
龍谷大平安からは、試合前ノックで少し「締まりがないな」とは感じたものの、初回にここまで崩れるとは思っていなかった。

ただ、状況判断がマズいプレーは目立った。アウトにはなったものの、3番飯田の犠打処理(サードでアウト)も怪しいタイミングだった。4番西原の三ゴロに対する奥村の打球処理も、近畿大会の決勝ではしっかり出来ていたプレー。先頭打者に自分のプレーで内野安打を与えてしまったことで、若干焦りがあったか。

このあたりでお互い次のプレーの確認がとれなくなったのか。1死満塁から5番石鳥のときの投ゴロ、野澤はセカンドへ送球して悪送球となった。セオリー通りであれば、本塁経由での併殺を狙う場面。近畿大会までの平安であれば、しっかりとJK(準備・確認)を共有していたため見られなかったミスだった。

取るべきアウトをしっかり取っていれば0点で防げていただけに、勿体無かった。

6回は逆に札幌大谷にミスが出る。サードの青山が2失策。失点に繋がった。

慣れない人工芝だけに、捕球のミスは仕方がない部分がある。ただ、送球のミスはそうではない。試合前から雨が予想でき、打球処理、特に送球が難しくなることは想定できた。

また、ワンバウンド送球も、土と人工芝ではバウンドさせる位置が変わってくる。それは試合前ノックや、イニング間に練習しておかないと掴めない。

札幌大谷のショート北本は、試合前ノックから送球が抜けていた。それなのに、ワンバウンドで投げる練習はせず。案の定送球ミスが2つあった。うち1つは試合前ノックのリプレイを見ているかのような抜けた送球だった。

この前も話したが、一度の失敗に学ばないのは「愚者」だ。改善が見られた上での失敗なら仕方がない部分があるが、この場合はそうではなかった(足が動いておらず、捕球と送球が連動していないのも理由のひとつではあるのだが…)。次戦の試合前ノックに注目したい。

サードの青山に関しては、2つ失策はあったが、8回には三遊間の打球をショートに任せず、恐れずに処理していた。感覚も掴めただろうし、次に期待したい。

結果的に、6回に二塁打2本で取った得点が大きかった。佐藤佐野も打ったのは初球。甘いボールを見逃さない姿勢は素晴らしい。

西原は6回こそ4失点したが、味方にミスが多い中、気持ちを切らさずによく投げたと思う。ストレートには力があり、平安打線を押し込んでいた。右打者の外のスライダー、左打者へのチェンジアップはよく制球されていた。

リリーフした太田は、雨が強く、特に右打者には投げづらかったと思うが、内のストレートと外のスライダーをうまく使っていた。もっと良い条件で投げているところを見てみたい。

短期決戦のトーナメントを勝ち上がるには「複数投手・勢い・修正能力」が必須条件だと考えている。今日の試合から、札幌大谷がまず修正しなければいけないのは守備。どこまで修正された状態で準々決勝に臨むのか。期待したい。

【まとめ】
龍谷大平安は、一戦一戦力をつけた近畿大会から一転して、苦しんだ京都府大会での野球が神宮の舞台で出てしまった。ただ、こういう舞台を経験できたこと、そして悔しさと課題をもってシーズンを終えることができたのは、チームとしては良かったのではないだろうか。1つ1つ克服して、さらに完成度の高いチームになってほしい。

札幌大谷は、西原・太田と2枚の好投手が居るので、どこまでバックが守ってあげることができるか。野手陣はしっかりと修正してほしい。思いの外バットがよく振れていたので、次戦は打線の奮起にも期待したい。

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