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12年前の日本のスポーツメディアのとある体験 -イチローと土井正三の確執-

私は今から12年前の2009年の8月に大学の夏季集中講義で名前は失念してしまいましたが、元NHKのアナウンサーのメディア論の講義を受けました。

そのアナウンサーはかつてプロ野球の実況もしており、1993年のイチローが野茂からプロ初ホームランを打った長岡での試合の実況も担当されており、それを一生の誇りにしてると言ってました。

しかし、その後「私は絶対イチローを使うべきと言ってたが当時のオリックスの土井という監督が人を見る目がなくてイチローを干してて全然使おうとしなかった。」と発言し、私はとても衝撃を受けました。

というのも私が小学生の頃、初めて読んだ野球の本であるイチローの父が書いた『イチローとわが家ほんとうの話』には土井正三監督には感謝の言葉が述べてあり、なぜ確執報道が出たのかが書いてありました。

チチロー

そしてその10年後にチチローが批判してた人達の一人に出会ってしまい、「こういう人達が土井監督がイチローを認めない原因になったんだ」と本当に見せつけられた感じがしたからです。

ネットがある今、イチローが高卒1・2年目にしてどちらも年40試合も使われており決して干されていないことや2割前後しか打てずその中では結果が出せてなかったことはすぐわかるので、今更野球史好きで土井監督を責める人はいないと思います。

むしろ当時のオリックスの一軍打撃コーチで「かっぱえびせん」と呼ばれ数々の名選手を指導した天才・山内一弘とソリが合わなかったことの方が有名じゃないでしょうか。

山内一弘

(現役時代の山内一弘)

2009年当時はまだスマホがなかったとはいえもうネット時代。しかもその試合を中継したアナウンサーが未だに当人達が否定してることをさも事実のように言っていたのがとても衝撃でした。

その1ヶ月後に土井監督は亡くなられてしまいましたが、その時もイチローと絡めた報道が多かったのでウンザリした記憶があります。

あれから12年経ちましたが、日本のスポーツメディアは進歩したでしょうか。

昔よりましになったかもしれませんが個人的にはまだ主観的な記事が目立つと思います。

後出しジャンケンをせず、もっと歴史を勉強し、過程を捉えて、データを注視し、穿った主観を排し、客観性を持った批評をしてほしいと思います。

スポーツメディアについての自分の考えは他にもあるのでまたボチボチ書いていきたい思います。

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