【キャロットクラブ2024】募集馬評価・おすすめ馬2頭編
こちらではキャロットクラブ2024年募集馬の中から写真、動画をみて絞り込んだおすすめ馬2頭のレビューを公開しています。
※募集予定馬全馬の診断記事では御座いません。
今年はこちらの記事に加え、クラブお馴染み良血馬、人気馬9頭編、2つの記事を詰め合わせたおすすめ馬2頭+クラブお馴染み良血馬、人気馬9頭編の3つの記事を公開していますので、自身に合う記事をご購読して頂ければ。
※公開している人気馬9頭の中におすすめ馬がいる場合は人気馬9頭編、おすすめ馬2頭+人気馬9頭編の記事でおすすめ馬として挙げています。
当然ですが、今年も自信を持っておすすめ出来る馬をセレクト出来ましたので、ご興味がある方は是非参考にして頂けたらと思います。
なお、おすすめ馬の記事に関しては例年同様に新規、初心者の方にもおすすめ出来る馬もセレクトしていますので、初めての方にもおすすめ出来るコンテンツとなっております(票読みはしていませんので、新規にはノーチャンスという場合も御座いますので悪しからず)。
一応どのようにレビューを書いているかわからない方が大半という事もあり、サンプルとして過去に公開した馬のレビューを公開しておりますので、そちらのレビューを是非参考にしてもらえたらと思います。
本コンテンツの詳しい説明に関してはブログにて記事を更新しております。そちらも合わせてご確認の上、ご検討頂ければと思います。
サンプルレビュー
3 サンクテュエール(ヒルダズパッションの17) メス 鹿毛
父 ディープインパクト 母父 Canadian Frontier
東 藤沢厩舎
生産 ノーザンファーム 2月13日生
総額 8,000万円 200,000円
体高151.0
胸囲175.0
管囲19.6
体重443
兄弟にジークカイザー、Yoshida、ヴェルテアシャフトなど、今はまだ期待以上の結果を残す事が出来ていないが、Yoshidaは海外の重賞勝ち馬、更にヴェルテアシャフトはまだこれから活躍を期待出来る1頭という事もあり、今の兄弟の成績だけで良し悪しを判断するのは危険か。
母はバレリーナS(G1)など海外で8勝した名牝で、この母の肌に父ディープインパクトは絶対合うだけに、初の牝馬となった本馬の活躍にも期待が持てるのでは。
前脚
肘付き、肘離れは素晴らしく、写真、動画どちらでもくっきり境目がわかるぐらいなので、ここに関しては文句なしの満点をつけたい。
気持ち肩から球節へのバランスが崩れているようにも思えるが、かなり厳しめに見ての評価なのでほぼ減点はないと思っていい。
膝や球節の大きさは馬体とのバランスを考えると理想的といえ、管の長さも問題なし。
ただ、動画で馬を確認すると脚もとはすっきりとしているが、繋ぎを見るとディープインパクト産駒らしくすらっと長く出た点は良いが角度はやや寝繋ぎ気味。その点に加えてクッションの利き具合を考えると靭帯への負担は少なくないタイプと言えるので、この点は当然割り引いて考えたい。
それでも脚はしっかりと前へ出ており、脚捌きもスムーズ。胸の深さ、そして肩の筋肉量も現時点では水準以上と言えるので、総合的に考えると減点ポイントを帳消しにするぐらいのプラス要素がある。
後脚、トモ
トモのボリューム、筋肉量に関しては申し分ない。ラインもくっきりと出ており、表にはっきりと形が浮き出る程厚みもある。2月生まれとはいえ、牝馬という事を考えると十分すぎるだろう。
少し左右の脚のバランスが崩れているように見えるが、歩様には大きな問題はないのでここでは減点にはならず(この点に関しては後ほど)
デンから飛端にかけてのバランスは標準も、飛節の大きさは問題なし。ただ、歩かせると思った程伸びない点だけは少し割り引いて考えたい。
上の兄弟と比べると地面を蹴る力強さは劣っているように思えるが、素軽さがあって可動域も十分な馬なので、スピードに関してはこちらの方が上かもしれないが、先ほど触れたように左右の脚のバランスが崩れているように見えるので、肝心のスピードが逃げてしまう恐れも。少なくともパワー型ではない。
背中、馬体
コンパクトにまとまった馬体ではあるが、背中、腹のバランスは抜群で、トモや肩と比例したつくりとなっている。皮膚も薄く、いい具合に詰まった胴は隙を感じさせない。
上の兄弟と比べると遊びがないので、距離に関しては2400以上となると少し怪しい感じもするが、牝馬なので春のクラシックまでならある程度誤魔化しは利く。
馬体に牝馬らしい弾力性があり、現時点では可動域も十分。早生まれという事もあって完成度は高めの馬体ではあるが、それを考えてもよく出来た馬だと思う。
総合評価
良いと思います。悪い点をあげるならクッション性と後脚左右のバランスが気持ち崩れている点。ただ、かなり厳しめに見ての評価となるので、こちらもほぼ減点はないと思っていいぐらいの出来にはあるかと。
ジークカイザー、ヴェルテアシャフトもなかなか良い馬に見えたが、その2頭と比べても全く劣っているとは思えない。
更に牝馬に出た事で、この2頭には感じる事が出来なかった牝馬特有の素軽さを感じられるのが大きなプラスといえ、この馬に関しては上の兄よりも切れる脚を使えるのでは?と推測する。これは胴の詰まり具合などを見てもそう感じる。
ただ、その兄弟が期待された程の成績を残せていない点(ヴェルテアシャフトに関してはまだまだわからないが)だけはやはり気になってしまうが、今回は牝馬。更に厩舎が藤沢なら当然不安よりも期待の方が大きいだろう。割とゆっくり成長していく血統なので、まずこの厩舎も向くと思われる。
一口20万とかなりの高額馬ではあるが、ディープインパクト産駒の中でのお勧め馬の1頭としてこの馬をあげておきたい。
※こちらの馬は少し当初の読みとは適性などがズレてしまいましたが、お買い得物件だったという事で当日のおすすめ馬として公開した時のレビューを公開しておきます。
73 カフヴァールの17(ベレヌス) 牡 鹿毛
父 タートルボウル 母父 デュランダル
生産 ノーザンF 3月6日生
総額 1,600万円 40,000円
体高156.0
胸囲174.0
管囲21.2
体重457
母カフヴァールは新馬勝ちを含め、現役時代は3勝。本馬が2仔となる。繁殖能力は未知ではあるが、馬を見る感じではいきなりからそこそこ面白い馬を出してきた。
こちらもあまり人気になりそうなタイプではないが、出来は良さそうなので穴として狙ってみたい1頭。
前脚
肩、胸前の筋肉量が豊富で骨格もしっかりしている点からすると完全にパワー型と思うが、歩くと想像以上に脚捌きがスムーズな馬なので案外スピードもありそう。
ただ、肘付き、肘離れがしっかりしている割にはストライドの伸びがイマイチのように感じるタイプで、硬さもある点を考慮すると現時点ではダートの方が面白いのではと思ってしまう。
やや寝繋ぎのように思えるが、管の長さ、そして膝、球節と脚もとのパーツはかなりしっかりしているので、靭帯へかかる負担はそこまで大きくないのでは。
大きく推せるポイントこそ見当たらないものの、減点材料もほぼ見当たらない、安定タイプ。
後脚、トモ
飛節の大きさは申し分なく、トモの筋肉量や厚みも十分。ラインも綺麗に出ており、形も理想的。後脚にも硬さがあるが、その分だけ力強さを感じる歩様といえ、可動域があまり広くないという点以外には大きな欠点は見当たらず。
飛節の大きさ、そしてバランスとこちらも水準を上回っており、これだけ踏み込みも力強ければ当然悪い印象は受けない。
背中、馬体
少し背中は垂れているが、全体的にバランスは取れているので全く気にする必要はない。脚と同じく馬体にも柔らかさを感じられないが、完全なパワー型と割り切って考えてしまえば何も問題はないだろう。
胴は詰まっており、頸も硬い。距離は延びて良い印象は受けないが、これだけパワーがありそうなパーツが揃えば持ち場に困るような事はない。
総合評価
何かに特化した馬ではないが、安い割には減点材料がほぼ見当たらない馬で、血統、厩舎といずれも地味ではあるが買い材料はそれなりに揃った。
クラシックなどを狙えるような馬ではない事は確かではあるが、芝、ダートの短距離路線でまた違った楽しみ方が出来そうなタイプと言える。
今思えば母カフヴァールもキャロットクラブで募集がかかった時には長く売れ残っていた馬ではあるが、新馬勝ちを含めて全3勝。
その時の募集額を考えると十分すぎる成績を残しており、一口馬主を楽しむ上で必要なのは、重賞を勝つという事よりもまずは1勝、そして息の長い競争生活を送れる馬に出資する事。
その点を考えると脚もとが丈夫そうで、総額1,600万円の割には大きな減点材料がない本馬は一口馬主向きの馬と言えるのでは。新規、一般枠、1.5次募集向きの馬という事で抑えておきたい。
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