【ジーワンサラブレッドクラブ2020】募集馬評価・おすすめ馬2頭
こちらはジーワンサラブレッドクラブ2020年募集馬の中からおすすめしたい2頭のレビュー、評価を公開しています。
※募集予定馬全馬の診断記事では御座いません。
※中央馬の中から動画、写真をみて厳選した2頭のレビューになります。
ただ、こちらのクラブは他のクラブと違い、40口募集という事もあって価格が価格ですので、一口100万円以下の馬に絞っておすすめ馬を選んでいます。
よって一口初心者の方や価格を出来るだけ抑えて出資したいという方にも自信を持っておすすめ出来るコンテンツとなっております。
なお、どのようにレビューを書いているかわからない方が大半だと思いますので、サンプルとして去年公開したレビューを2頭公開しておりますので、そちらのレビューを是非参考にしてもらえたらと思います。
本コンテンツの詳しい説明に関してはブログにて記事を更新しております。そちらも合わせてご確認の上、ご検討頂ければと思います。
サンプルレビュー
3 サンクテュエール(ヒルダズパッションの17) メス 鹿毛父 ディープインパクト 母父 Canadian Frontier
東 藤沢厩舎
生産 ノーザンファーム 2月13日生
総額 8,000万円 200,000円
体高151.0
胸囲175.0
管囲19.6
体重443
兄弟にジークカイザー、Yoshida、ヴェルテアシャフトなど、今はまだ期待以上の結果を残す事が出来ていないが、Yoshidaは海外の重賞勝ち馬、更にヴェルテアシャフトはまだこれから活躍を期待出来る1頭という事もあり、今の兄弟の成績だけで良し悪しを判断するのは危険か。
母はバレリーナS(G1)など海外で8勝した名牝で、この母の肌に父ディープインパクトは絶対合うだけに、初の牝馬となった本馬の活躍にも期待が持てるのでは。
前脚
肘付き、肘離れは素晴らしく、写真、動画どちらでもくっきり境目がわかるぐらいなので、ここに関しては文句なしの満点をつけたい。
気持ち肩から球節へのバランスが崩れているようにも思えるが、かなり厳しめに見ての評価なのでほぼ減点はないと思っていい。
膝や球節の大きさは馬体とのバランスを考えると理想的といえ、管の長さも問題なし。
ただ、動画で馬を確認すると脚もとはすっきりとしているが、繋ぎを見るとディープインパクト産駒らしくすらっと長く出た点は良いが角度はやや寝繋ぎ気味。その点に加えてクッションの利き具合を考えると靭帯への負担は少なくないタイプと言えるので、この点は当然割り引いて考えたい。
それでも脚はしっかりと前へ出ており、脚捌きもスムーズ。胸の深さ、そして肩の筋肉量も現時点では水準以上と言えるので、総合的に考えると減点ポイントを帳消しにするぐらいのプラス要素がある。
後脚、トモ
トモのボリューム、筋肉量に関しては申し分ない。ラインもくっきりと出ており、表にはっきりと形が浮き出る程厚みもある。2月生まれとはいえ、牝馬という事を考えると十分すぎるだろう。
少し左右の脚のバランスが崩れているように見えるが、歩様には大きな問題はないのでここでは減点にはならず(この点に関しては後ほど)
デンから飛端にかけてのバランスは標準も、飛節の大きさは問題なし。ただ、歩かせると思った程伸びない点だけは少し割り引いて考えたい。
上の兄弟と比べると地面を蹴る力強さは劣っているように思えるが、素軽さがあって可動域も十分な馬なので、スピードに関してはこちらの方が上かもしれないが、先ほど触れたように左右の脚のバランスが崩れているように見えるので、肝心のスピードが逃げてしまう恐れも。少なくともパワー型ではない。
背中、馬体
コンパクトにまとまった馬体ではあるが、背中、腹のバランスは抜群で、トモや肩と比例したつくりとなっている。皮膚も薄く、いい具合に詰まった胴は隙を感じさせない。
上の兄弟と比べると遊びがないので、距離に関しては2400以上となると少し怪しい感じもするが、牝馬なので春のクラシックまでならある程度誤魔化しは利く。
馬体に牝馬らしい弾力性があり、現時点では可動域も十分。早生まれという事もあって完成度は高めの馬体ではあるが、それを考えてもよく出来た馬だと思う。
総合評価
良いと思います。悪い点をあげるならクッション性と後脚左右のバランスが気持ち崩れている点。ただ、かなり厳しめに見ての評価となるので、こちらもほぼ減点はないと思っていいぐらいの出来にはあるかと。
ジークカイザー、ヴェルテアシャフトもなかなか良い馬に見えたが、その2頭と比べても全く劣っているとは思えない。
更に牝馬に出た事で、この2頭には感じる事が出来なかった牝馬特有の素軽さを感じられるのが大きなプラスといえ、この馬に関しては上の兄よりも切れる脚を使えるのでは?と推測する。これは胴の詰まり具合などを見てもそう感じる。
ただ、その兄弟が期待された程の成績を残せていない点(ヴェルテアシャフトに関してはまだまだわからないが)だけはやはり気になってしまうが、今回は牝馬。更に厩舎が藤沢なら当然不安よりも期待の方が大きいだろう。割とゆっくり成長していく血統なので、まずこの厩舎も向くと思われる。
一口20万とかなりの高額馬ではあるが、ディープインパクト産駒の中でのお勧め馬の1頭としてこの馬をあげておきたい。
5 サクセッション(アディクティドの17) 牡 芦
父 キングカメハメハ 母父 ディクタット
東 国枝厩舎
生産 ノーザンファーム 3月14日生
総額 5,000万円 125,000円
体高155.0
胸囲174.5
管囲21.3
体重473
兄弟に重賞勝ち馬のクルーガーなど。父キングカメハメハという事で本馬はクルーガーの全妹となる。母もまだ高齢という訳ではないので、キングカメハメハをつけられたこのタイミングで大物が出ても驚けない。
前脚
肘付き、肘離れ共に良好で、肩の筋肉量はキングカメハメハ産駒という事を考えても水準以上。管の長さは理想的と言え、脚もとのバランスに関しては非常に良く見える。
馬体を考えると膝の大きさはもう少しあってもいいかな?と思ってしまうが、球節はしっかりとしており、何よりもバランスがしっかりと取れた脚をしているので当然割り引くような事はしない。
さすがに肘付きがしっかりしているだけあって脚は良く出るが、やや胸が狭く感じてしまう点だけは少し割り引きたいも、それでも肩の筋肉量に比例して胸前の筋肉も発達しており、その影響もあって前輪駆動寄りの馬になる可能性も考えられるが、逆にここを上手く競馬に活かせば大きな武器になるのでは。
繋ぎの角度は問題ないが、クッション性や長さ、そして脚捌きを考えるとスピードよりもパワーよりのパーツ。硬さもある馬なのでダートでもやれそう。
後脚、トモ
後ろから馬を見た時に全く脚が内に刺さっておらず、綺麗に前へ出ている点が大きなプラス材料。まずこれだけしっかりと脚を出すことが出来ていれば、スピード、パワー共に逃げるような事はない。
芦毛なのでトモの張りなどは確認し難いが、前後から確認するとボリューム感をしっかりと感じられ、脚の付け根との境目ははっきりとしているので、筋肉量に関しては不足しているという事は考えられない。
やはりというか歩様は硬く、飛節に関しては最低限は伸びた。それ以上に大きさとバランスが素晴らしい馬で、ここのパーツに関して言えばほぼ満点を付けれる。
何よりも大腿骨の長さが絶妙で、競争馬のお手本のようなトモの形をしており、ここが本馬のバランスの良さを生み出している。
背中、馬体
背中、腹とのバランスはしっかりと取れており、少しゆとりのある馬体の中にもしっかりと筋肉が詰まっている。肩甲骨がしっかりとしたつくりとなっており、ここのパーツがこれだけ強いとスピードが全くないという馬にはならない。
ただ、これだけ頸の付け根が太いと距離は長くなってプラスになる印象はなく、兄同様に持ち場はマイル前後という事になるか。
総合評価
とにかく馬体のバランスの良さが目立つ馬で、トモのつくりが非常に綺麗な事が本馬の歩様に大きく影響を与えている。
当然ではあるが、これが悪い方に転ぶ事はなく、これだけしっかりと脚を前に出せるならスピードもパワーも表に逃がす事なくレースに使えるだろう。
特別何かに特化したようなタイプではないが、減点材料がほぼゼロの馬で、芝がダメでもダートで潰せそうなパワーを兼ね備えている点も一口馬主向きといえるのでは。ただ、距離の融通は利かない可能性が高いので、その点だけは頭に入れておきたい。
兄クルーガーと比べても馬体が劣って見えるという事はなく、現時点ではそれ以上があっても…と思うほど馬体は素晴らしい。
写真でみるとキングカメハメハ産駒はどの馬もパッとしない感じはしたが、動画を見て評価が一変した。特別何かに特化したようなタイプではないという理由からお勧め馬としてはあげないが、キングカメハメハ産駒から1頭選ぶなら迷わずこの馬を指名したい。
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