要らない子だったと言う呪詛
「お父さん、あんたは要らんかったんよ」私が小さかった頃、母は何度もこう言った。その度に私の中身は空っぽの空洞になるのを感じていた。体温がなくなる感覚と言えばいいだろうか。
今思うと、自分の思考を停止させて、頭や身体に染み込ませないようにする工夫だったのかもしれない。それでも、その言葉は呪詛となり、私はいつまでも「要らない子」なのだと思いながら生きていく。小学校低学年まではその呪詛をかけられていた。
私の両親は、私が幼い頃に離婚している。
その時、
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