防衛省のお偉方

一年間で、何をしたいのか、何が出来ると考えているのか。

そもそも、何処を見て進んでいるのか不明瞭だが。

それでも言わせろや。

官公民問わず【素性を隠される自爆ハッカー】ばっかのくせに《真正ハッカー》の素性は洗いざらい掴もうとか、筋は通っているか??



御自慢のマイナンバーやら複数の身元確認だけでかけてみろや。急募なんだろう?

というか…ハッカーに職歴を聞くって…いや、なんかもうツッコむのも疲れるからイイわ。

一生食える報酬でもなく、次に続く保証もない。

オレだったら、此の条件では付き合わないな。

安泰の地位にいる奴は、リスクが高いし。

地位の無い奴だって、先々のリスクを考えると二の足だ。

自爆する割に、アレルギーが酷いからな。

いい奴が集まるか?コレ。


「此の条件はイカれてんだろ?」


「ええ、イカれてますね私から見ても大分。」

「だよなあ…ん?誰だお前」


振り返ると、翠の帽子を目深に被った、長身の女が立っていた。

女だって分かったのは、声が高いのと、シルエットが分かりやすい服装をしているから。

なんつーか…派手な帽子だな……キラキラしてて目が痛え。

「だれd」

「私だったら、此の話よりも魅力的な条件を提示してくださる先を探しますね。《手土産》を幾つか持っていけば、引く手数多でしょう。整う前に渡りをつければ、《先方任せ》でも済む話ですし楽な手筈です。」


…いや、お前誰だよ。

再度の問いを重ねる前に、そいつはフワッと消えていった。

消えた。あれ、此の部屋って誰も入れない出られない…筈じゃなかったか?

…んあ?地獄に幽霊って、いんのか??

鬼やら化け猫やら妖怪たちは、多くいるみたいだが。


………忘れよう。是以上、見えるモンが増えたなんつっても、面倒ごとが増えるだけだ。










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