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「リリース前に見つかってよかったね」その一言で気づいた、レビューの本当の価値
株式会社フィードフォース、デジタルプロダクトデザイナーの佐々木です。
この記事はこの記事は Feedforce Group Advent Calendar 2024 7 日目の記事になります。
6日目は上岡さんの投稿です!
忘年会ではチームでクイズ大会が催され、まさしく皆んなが「熱中」していました。いつも企画、準備ありがとうございます!
クイズ大会のように皆んなが一丸となって課題をクリアし、喜びを分かち合いたいですね!
🎊今年も1年お疲れさまでした!フィードフォースでは一足先に忘年会で2024年を締めくくります!直前まで行われていたキックオフのテーマ「熱中」がミニバーガーのフラッグにも。下半期も一同「熱中」して前に進んでまいります!こちらは #アドベントカレンダー2024 の6日目の投稿です。 pic.twitter.com/agH6E5ddoQ
— フィードフォース公式さん (@feedforce) December 6, 2024
はじめに
前職では10名規模の会社でひとりデザイナーとして働いていました。
2024年2月にフィードフォースへ転職し、最も大きな変化の一つがデザインレビューの存在でした。
以前の職場ではひとりデザイナーということもあり、レビューをもらう経験がほとんどありませんでした。
「この完成度で出して大丈夫かな?」 「たくさんの修正が返ってきたらどうしよう」
レビューはデザインそのものに対するもので、私個人を評価しているわけではないと頭では理解していても、不安があり「もう少し手を加えてから出そう」と二の足を踏む日もありました。
矢印の方向に気づく
そんな中、サービスサイトのリニューアルプロジェクトでの出来事が私の考えを大きく変えることになりました。Webサイトのリニューアルに向け、デザインと実装を担当していた際、レビューで発見された課題により、予定していたリリース日に遅れが生じてしまいました。
当初は「スケジュールを遅延させてしまった」「周りに迷惑をかけてしまった」と落ち込んでいました。しかし、後の1on1で上司から言われた一言が、私の視点を180度変えることになります。
「リリース前に見つかって良かったね」
この言葉をきっかけに、自分がレビューに対して抱いていた「恥ずかしさ」や「不安」は、すべて自分本位な考えだったことに気づきました。
そしてレビューに対して、自分は「恥ずかしさ」や「不安」ばかりを考えて、実際に使用するお客さんに目が向いていない事に気づきました。
大切なのは、実際に使用するユーザーの視点でした。
レビューの価値
この経験を通じて、レビューの本質的な価値に気づくことができました。
レビューの価値は大きく二つあります。一つ目は問題の早期発見です。社内での事前チェックにより、お客様への影響を未然に防ぐことができます。これは、いわば品質を守る最後の防波堤としての役割を果たしています。
二つ目はデザインの質の向上です。自分では気づかなかった視点からの指摘により、デザインの完成度が着実に上がっていきます。これは「より良いデザインを作り届ける」ための重要なプロセスとなっているのです。
これに気づいてからは、レビューを受けることへの心理的なハードルが大きく下がりました。
早期レビューの重要性
しかし、新たな疑問も生まれました。「2割の段階で共有する」という言葉をよく聞きますが、その2割とは具体的にどの程度なのでしょうか?プロジェクトによって異なる2割の定義に悩んでいたとき、1on1で「2割のクオリティで提出=毎日の進捗を記述する」という提案をいただきました。
デザイン制作の途中で、目に見えるアウトプットがない日もあります。しかし、その日の悩みや考えを共有することで、周りのメンバーが現状を的確に理解でき、さらには新しい視点からのアドバイスを得られる可能性が生まれます。このような共有プロセスを通じて、より良いデザインをより早く完成へと導くことができます。
今後に向けて
私にとってレビューを受けることは、初めは勇気のいる行動でした。しかし、それは「より良いものを作る」ために必要不可欠なプロセスなのだとチームとして働いて気づくことができました。
これまで学んできたことの教訓として
それは最善か?より良くできないか?
人任せにしていないか?自分のバイアスがかかっていないか?
2割のクオリティで提出=毎日の進捗を記述する
一人で完璧を目指すのではなく、チームの力を借りながら、より良いデザインを追求していく。それが、私が今の環境で学んだ最も大切なことです。
明日の記事はあさぽんさんです。
これまでエンジニアとして活躍してきたあさぽんさん。dfplusio開発チームでプロダクトマネージャーに初めて挑戦し、多くの経験を積まれました。エンジニアとしての技術力と、プロダクトマネージャーならではの視点、そしてその間で感じたギャップなど、貴重な体験が詰まった記事です。