ボカロ好き陰キャオタクが"クラブ"に行く理由

こんにちは、悠雨です。まさかの2日連続更新。

自己紹介的記事の2回目「ボカクラとの出会いまで」において、ものすごく大事なところが抜け落ちていたことに気付きました…というわけで、その補足です。

厳密に言えば「アニクラとの出会い」の部分なのですが、カラオケオフ→アニクラ→ボカクラって感じで自然と流れていったというようなことを書いちゃったんですが、とんでもない。こんなにさらっと流せるわけない話がその間にあったことを、どういうわけだか漏らしてました。

初回の記事で、私がバンド畑出身のオタクであることを書いた時にこんなことを書きました

生音至上主義で、バンドサウンド以外音楽じゃないみたいなこと言ってましたねw自分も、周りも。

そして、今の若い子たちと違って私が学生の頃は、アニメ観たりアニソン聴いたりするのは本当にホンモノのオタクだけ。そういう時代でした。
当時はオタク認定された瞬間に人権が失われる(比喩とは言い切れないレベル)ので、オタクたちはひた隠しにして人類と共生するか、あるいは開き直って路傍の石として存在することを選ぶかという時代でした。
(これは個人差あるかもしれませんが、今に比べればオタクが世間から一線を引かれていたことは確かだと思います)
私は隠してた+オタクコンテンツから離れてた時期が結構あったのでなんとか生き抜きましたが、そもそも根がオタクなことは変わらないのでコミュ力皆無で周りにはついていけてなかったですね…要するに陰キャでした。

バンドサウンド大好き+オタク
="クラブ"とは真逆の存在 だったわけです。

なので、クラブというのはチャラチャラした陽キャが行くところ=オタクが足を踏み入れたら死ぬ空間だと思ってました。
それに加えて、クラブミュージックというものに興味がないどころか軽い嫌悪感・敵対感すら抱いていたわけなので、自分にとってはヤ○ザの事務所に足を踏み入れるのと同じくらいアウェーだと思ってました。

ですから、実は最初にアニクラに誘われた時も正直言ってものすごい抵抗があり、何度も断りました。「だって"クラブ"でしょ?行かない、死んでも行かない!」って感じで。アニソンしか流れないんだよ?って言われても、いやいやそんなんごく一部でほとんどはよくわかんないドゥンドゥンした曲がかかってるんでしょ?流れてもアニソンをベースにしたREMIXとかでしょ?DJとか他のお客さんもオタクじゃないんでしょ?と。

それでも丁寧に根気よく、ほんとにアニソンとかニコニコで聴く曲しか流れないよ。周りもオタクばっかりだよ。カラオケオフと雰囲気変わらないよと説明されて誘ってもらったので、半ば諦め気味に遊びに行きました。

するとどうでしょう。

そこにあった光景は、私が"クラブ"に対して抱いていたイメージとは全く違う、本当にオタクの集まりでした。あれだけ抵抗を持っていた、自分とは真逆の概念だと思っていた"クラブ"という空間で、完全にホームだと感じられるようなオタク濃度100%の空間が広がっている。好きな曲が流れたら高まって、大閃光折ったりヲタ芸打ったり床を転がったりしているオタクばっかり。今まで行ってたオフ会と変わらないじゃん。なんだここは天国か???
そう思いました。

最初の何度かは、それでもまだ警戒しながら遊びに行っていたのですが、何度遊びに行ってもそういう空間しかなくて、いつの間にか警戒心も薄れ1人でふらっと遊びに行ったり、新たにボカロしか流れない「ボカクラ」にも進出できたわけです。
それから8年?9年?くらい経つんですが、当時のことは本当に驚くほど鮮明に覚えてるんです。今この文章を書くにあたっても、全く苦労することなく心境・情景を思い出せているくらいです。

ここからは少し「補足」からは外れるかもしれませんが、もう一つ。
私の"クラブ"に対する感覚は、この当時とほとんど変わってないということです。

好きな曲が流れて「やったー!」って高まりたい。
ルカさん美しい…ゆかいあ尊い…Lilyさん素敵…と跪きたい。
自分は好きだけどまさか流れるとは思わなかった!って意表を突いて殺されたい。そんでふと周りを見たら他にも刺さってる人がいてマジかよあなたも好きなのか最高だなって分かち合いたい。
そんなことを思いながら…というか、改めて意識することもなく自然にそういうつもりでイベントに行ってて、実際現場でそうなってます。
(DJやイベント主催者としてイベントを見てしまうという邪念をなるべくなるべく取り去ろうと努めながらですが)

要するに、私はボカクラ・アニクラを"クラブ"だと思ってません。
好きな曲・好きなアーティストの曲・好きなジャンルの曲を聴きに行ってるという意味では、ライブに近いでしょうか。
「ボカロ」とか「アニソン」という掲げられたテーマをみんなで楽しむために行ってるという意味では、オフ会に近いでしょうか。
その成立経緯や内容から、最も説明しやすいアイコンとして"クラブ"という名が付けられ定着して現在に至っていることは確かなのですが、なんとなくとしか言いようのない抵抗感でもって私は「ボカクラ」という呼称をなるべく使わずに、ボカロDJイベントとかパーティーとか呼んでたりするのです。(すいません、アニクラはぶっちゃけDJも主催もほとんどしてないから、深く考えることなく使ってました…)
なお、呼び名として大して変わらんだろというツッコミが聞こえた気がしたけど気にしないw私の中ではクラブって言葉があるとないでは心理的に大大大違いなので!

もちろんこれには、元来の?普通の?クラブ文化・DJさんに対する遠慮や後ろめたさみたいなものも含まれてます。一緒にすんな!と言われたら土下座しか出来ないから怖いんで。

私みたいなのが多数派なのか少数派なのかはわかりません。場所にもよるだろうし。
それでもなんでこんな話をしてるかというと、私と同じような感覚の人に「へー、こんなやつもいるんだ」って知ってもらえたらいいなと思って。
ボカロ聴くのが好きな人みんなDJイベントも来ればいいよ!とまでは全く思ってないんだけど、少なくとも
・マジミラ等のライブに行ってる人
・カラオケでボカロいっぱい歌う人
・家や車などでいつもボカロを聴いてる人
などにとって、ボカロDJイベントはきっと楽しめる空間になり得るとは思ってる!そこの壁だけは取り払っておきたいんだ。引きずりこむつもりはないけど、壁はなくしたい!

というわけで少し長くなってしまったので、今回の話を踏まえて、こんな思考のやつがじゃあどんな感じでDJや主催をやってるのかっていう少し踏み込んだ話を、また次回に分けてお送りしようと思います。

てか今更なんだけど、なんというか…前3回もそうだったけど、ボカロの話あんましてないな???これにvocanoteタグ付けるのさすがに気が引けるぞ???

というわけでタグ付けないでおくわ…もし、別に付けてもいいんじゃない?と思ってくれた人がいたらコメント欄にそう書いてくれると嬉しいな。1人でも言ってくれたら追加しますw

次回に続くー。

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