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サウナの梅湯に行ってきた


サウナの梅湯♨️(京都府京都市下京区)

銭湯の聖地とも呼ばれる京都。

数多くある銭湯サウナの中でも
サウナーとして外せないのが
ここ『サウナの梅湯』さん。

出張で京都に行った際、
東京へ戻る直前に駆け込みで行ってきた。

京都駅から徒歩15分ほどの場所にある。

梅湯さんは調べれば調べるほど
今の大人気銭湯になるまでの経緯や歴史が興味深いので
書いておく。

・明治時代から続く老舗銭湯である
・この辺り一帯は江戸後期から明治期にかけて
 遊郭の集まる場所だった
・戦後も赤線地帯(国公認の売春地帯)として生き残る
・1958年の売春防止法施行後から2011年まで
 芸妓を打ち出した五條楽園という花街だった
・2015年に当時24歳だった三次郎さんが
 廃業寸前のところを継いだ(ドラマのサ道にも出演されていたあのお方)
・2018年頃まで隣に暴力団の事務所があり
 地元ではヤクザ風呂とも呼ばれていた
・三次郎さんが並々ならぬ努力で営業を続けていた中、
 暴力団事務所の移転による治安の改善、
 インバンウド需要、そしてサウナブームが
 後押しし、軌道に乗り始めた

(↑ 一部は文春オンライン記事を参照しました。
『「ヤクザ風呂と地元で呼ばれていた」24歳のアパレル職が、京都「梅湯」経営者に“転職”したワケ』より
https://bunshun.jp/articles/-/47784 )

以下、レポ。

まず目に入るのが
"サウナの梅湯"と書かれた赤・黄・緑色のネオンと提灯。
レトロな感じでとっても可愛らしい。

そして、驚くのが料金。
都内の銭湯ではサウナが別料金であることが多いけど
京都の銭湯は、なんとサウナ込みで450円。安すぎる。

「450円です。」と言われた時、反射的に
「あれ、サウナやってますよね?」と
京都銭湯ビギナー感丸出しの台詞を言いはなってしまった。
(サ道でもそのくだりは見ていたはずなのに…笑)

脱衣所に行くと
所々の設備が昔のままで
昭和にタイムスリップしたかのような、
落ち着く空間が広がっていた。

次に浴室。
花の絵がペイントで描かれた洋風で個性的なタイル、
壁の至るところに貼られた
『ルール注意に待った』などの注意書き。
浴槽中央にある謎の噴水。

すべてが独特。

サウナ室は90度くらいでしっかり熱かった。
これまた味のある遺跡みたいなデザインのタイル。
古びたスピーカーから流れるジャズ。落ち着く。。

そして何よりも気に入ったのは水風呂。
もう本当に今でも忘れられないくらい
大好きな水風呂になった。

まず、深い。
少ししゃがむくらいで肩まで浸かれる。

肌あたりもいい。
水の硬さとかは分からないけど、
水と身体が一体化しているような錯覚に
陥いるほどのなめらかさだった。
天然の地下水を薪で沸かしているらしい。

温度も冷たすぎずぬるすぎず、ちょうどいい。
18度らしい。

浴室の壁には注意書きの他にも
『梅湯新聞』という従業員さんたちの
手書きのコラムも貼られている。

水風呂に浸かりながら1枚まるまる読み切っても
まだ入っていたかった。永遠に入ってられる。

お湯の湯舟のほうも深い。熱くてよかった。

お湯も入りながら3セット。
居心地が良すぎて何セットでもしたかったが
新幹線で東京に戻らないといけないので
名残惜しくも梅湯さんを後にした。

初の京都銭湯だったが、
まったくアウェイ感を感じず
むしろ受け入れてくれてるとさえ感じる銭湯だった。

それは銭湯の存続を守ろうとする
銭湯好きな従業員さんたちの
『梅湯新聞』コラムを読んだからかもしれない。

はあ、あの水風呂にまた入りたい。

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