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次男の恋で家族がてんやわんや

最近次男(26)から連絡がこなくなったなぁと思ってたら
いつもひとりで行っちゃってるディズニーランドに
誰かと行ってる投稿がSNSに流れてきた。

聞いてみると、
「彼女と行ったんだ」
とのこと。

このパターンは初めてだ。

うちの息子達はわりと「この子、いまつきあってる彼女だよ」と自分から言ってくることが多かったような。
聞かれなきゃ言わなかったってことなのか。
言えない何かがあったのか。

まぁでもよかった。
前の彼女と別れてからずいぶん月日が流れていたので
あいつはこのまま独りなのかなとちょっとだけ心配していたところだったから。

いつも可愛い彼女がとぎれない長男に、LINEで報告し
ヒューヒューだぞ!(古い)って会話をやりとりしニヤニヤしていたが、
そのにやけた口角がひきつってしまうほど、怒っている家族が一名登場した。
彼らの父親である。

次男はここのところ、なんの連絡もなしに帰って来ないそうで
いやらしい言い方をすれば、「彼女のところに入り浸っている」状態らしい。彼女の部屋じゃないかも。
いったい連日どこに泊まっているのだろう。
でもちゃんと仕事は行ってるし
「大人なんだからほおっておけば?」
といったものの、私も同居していたらそうやって気をもんだかもしれないなと思い、次男にやんわりと「年老いたおとーさんが心配してるといけないから連絡だけはしてね!」と言ってみた。

次男は常々「俺がお父さんのそばにいるよ」と言って
父親を気遣う優しいところがあった。
そんなあいつが、父に何も言わず帰宅しないなんて。

その日私からのLINEは既読になったが、帰宅せず連絡はなかったそうで
「ひとを想う心が欠落しているようだ。残念。寝ます」とのこと。
あ~怒っちゃったな~。
息子達がティーンの頃、あなたは単身赴任していて
そのヤキモキするのを私がぜーんぶやってたんだぞといってみたくなったが
次男にもちょっとは釘刺しておかないとな。

長男は「恋愛に慣れてないから楽しくて仕方ないんでしょう」とフォローしてくれた。「僕が高校生の時彼女の家にいて帰らなかったのと同じだよ」と。

あったねぇそういうこと。
あったねぇと思い出した風に言ってみるが、私にとっては子育て期のトップ5に入るくらいの事件。
学校も休みがち、張り切って入部したサッカー部も幽霊部員となり、門限も無視して夜な夜な自転車で遊びまわる二人を家の前でつかまえて、彼女のお母様にお願いに行った夜。
「家におじゃましている時、門限になったら帰るようにいってもらえませんか?」
うちは息子なのに、まるでか弱い娘を守る母のような私。
高校だけはちゃんと通ってほしい。
この子の未来を守りたい(うざいおかーさんでした)
すがるようにお願いしたら
「あのねお母さん、今の子供たちに『門限』なんていっても無理ですよ(笑)」と失笑されてしまった。

母親同士って、子供の年齢でも上下関係が決まるところがあり
もう成人近い息子がいるそのお母様には、「一過性のものだ」と思える免疫力があったと見える。

「おまえのせいだぞ」
といいながら、長男と自転車を押してとぼとぼ帰ってきたことが
あったね~。(忘れてたふり)

おかげさまでどうにか私にもその免疫力を身に着けることができたが、
「大人としてどうなんだ!」と気をもんでいる還暦すぎの新米お父さんは
みていて気の毒になるくらいだ。
寂しいのもあるよねきっと。

恋は盲目とは古い表現だが良く言ったものだ。
次男よ、お父さんに連絡してください。



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