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有給休暇についていいたいこと

「ちょっとのどが痛くて熱っぽいんだ」
家に来た彼がそう言ってから約一ヶ月が過ぎた。
新型コロナ陽性
恐れていたことが起きてしまった。
私もすぐに感染し、それはいいのだが(よくないが)
有給をいっきにたくさん消化してしまった。
恐れていたこととはそれだ。

職場では、コロナが5類になる前までは感染したら「特別休暇」が当てられ
有給休暇をつかわずとも有給で休みをとることができた。
家族が感染してもだ。

現在、職場の就業規則は
「インフルエンザで休む場合には職場環境を守る観点から特別休暇(有給)とする」となっている。
女性メインの職場で、働きやすい環境にと前任の理事たちが決めてくれたありがたい規則だ。
そんなことはわかっていながら、偉い人に逆らえないアホな上司は、会議で5類のコロナのための休みについて承諾し、決まっていたインフルエンザまでも特別休暇を認めないということにしてしまった。

労働基準局に届けてある条文は宙に浮いたままだ。

その現状を説明しようと、運営の監理者(理事)と話すと
「有給が年間20日もあるだろう。それを使わずに(コロナの休みのために)とっておく気はないのか」といわれた。
「そんなことをいうなら賞与の査定や、昇給もこちらとしても厳しくせざるを得なくなるよ」とも言われた。

確かに、年間20日の有給というと
パッと見、余裕に感じる。
でも、単純に12か月で割ると、毎月1.5日ほどだ。

ここは社団法人なので、「休みづらい」ということはないので
割とみなさん、まるで「シフト制ですか?」という感じで一日・半日・時間休をとっている。

激務だった個人経営の会社からここに入った時は「有給って最高!」とたまに休んでいた程度だったが、年々自分の用事以外のことで休まなければならないことが多くなってきた。
母を近くの施設に呼んだことで、免許証の更新や、通院、なにかの送り迎え。犬もシニアになって病院通い。なにより、自分自身が更年期トンネルを抜けるまでの不調による通院。

コロナで私の有給が残り少なくなってきて
いったいそのほかに何に使ったのだろうと調べたら
ほとんどがそれだった。

「他のみんなは何に有給を使ってるの?」と理事に聞かれて
「子供さんのマラソン大会の見学とか・・・」と言ったら
「運動会ならわかるけど、マラソン大会のために時間休なんかとるなよ」
「そんなに毎月毎月学校の行事なんてあるのか?」
と言われたが、そういうあなたの奥様はマラソン大会の見学に行っているのでは?学校のことは奥様がやってるからわからないのでは?
ましてや、なにもかも自分でやっている私のことなんかわからないよね。

先日はエアコンが故障し、修理のために家に帰った。
日時は指定されるので従うしかない。
留守番している犬のためだ。

カウントダウンのように、有給が減っていく。
「うちの社員は有給なんかとらないよ」
と自分の会社のことを理事が言っていた。

なんか、もやもやがとまらない。
接待もつきあいも仕事の内とゴルフに行ったり
会社に来ない日もあって
それは立場が違うから妥協するとして
有給がなくなると収入が減ってしまうほうの人のことって
誰かわかってくれないかな。

コロナ・・インフル・・と罹患しただけで有給の半分がなくなるわけです。
子供さんがいる職員は子供さんのお世話、自分が感染・・・で一体何日の有給を消化してしまうのか。

有給をとっておけ
と言われるのは違う気がする。

理事(社長)から聞いたのか
「あんまり姐御肌を発揮しないほうがいいよ」
と言ってくる人がいたが、私は強く首を横に振って言った。
「姐御肌で言ってるんじゃないよ。会社に来るなと言ってて有給をとれっておかしいでしょう?」

でも、ながくその環境にいるひとには通じないようで
「うちの会社だって有給とる人なんていないからさ」
と言っていた。

働き方改革ってなんだ
年間5日の有給消化義務
40時間の時間休

コロナとインフルエンザのためにあるの?






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