喫茶店愛。(島の喫茶店)

手持ち無沙汰な週末がやってきた。誰とも会う予定がないので、午前中はだらだらとあざらし生活をしてしまった。ごろごろしていたということです。

午後はこのままじゃちょっと人間を忘れてしまうんじゃないかと思い、よく行く喫茶店へ行く。久しぶりにいったら「久しぶりですね。夏バテしてないですか。」と店主に声をかけられ、うまく答えられず少してんぱってしまう。アザラシ化現象による言語能力の退化のせいなんです。本当はもっと話したいんです。嬉しかったのでせめてもそれが伝わるように精一杯のえがおでごちそうさまです、といい、去る。たぶんぎこちなかったと思う。ちょっと悔しい。次は自分から話しかけてみようかな。

ここのカフェは良い風が吹いているとゆうか、風通しが良くて穏やかな音楽が流れてて、置いてある小物や本がセンス良くて大好きなのだ。ひとり用の席がある、素敵な島の喫茶店なのだ。いかんせんすてきなので、島の観光客も訪れる。今日は席がいっぱいだったので心もとなくなり早めに去ったけど、平日休みなんかに訪れると人が少なくて本当に居心地がいい。サウナーじゃ無いけど、ここで過ごすといわゆる整った感じがするのである。なんだか能動的に休みに来てるんだな、って感じ。
隣町で車で20分くらいのとこなのだけど、この店のためにもっと近くに引っ越したいくらいである。

というわけで愛を語ってしまった。地方はひとりで落ち着ける喫茶店が無いからつらいなと思っていたけれど、ここは島ののんびりな雰囲気と見事調和している喫茶店で、唯一無二だなーと思う。
大袈裟なと思われるかもしれないけど、なくなってしまったらとても困るからずっと繁盛していて欲しいと思う。

私は都会暮らしに少しだけ憧れがある。基本的に人混みがダメだから暮らせないけれど、喫茶店やらなんやら一人でほっと過ごせる場所が多いところとか、個人経営の面白いお店があるところなんかに惹かれる。大事なことだと思う。
都会の喧騒から逃れたいからこそ求められる場所なのだろうけど、地方の人間だって田舎特有の匿名性のなさから逃れるために普段の自分から離れた場所が欲しかったりすると思う。

だから、そんな場所があると泣きそうになるくらい嬉しい。あんまりたくさんはいけないけど、そこがあるんだと思うだけでも心安らいでいるんだと思う。

私も大金持ちになったらそんな場所を作りたいものです。予定はないので妄想だけ。妄想喫茶シリーズはわりと溜めといてあるのです。


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