【ティフ研オンラインサロン向け】士業のSNS活用について
SNS活用に挑戦しよう!
皆様も中小企業診断士として、様々な助言をしたり、調査報告をする中で
「SNSの運用をすると良い」
と事業者様にお伝えすることが多いかと思います。
では具体的にどうやって運用するか?と聞かれた時に、具体的な方法や実例を持って紹介できるか?
という問題があるのかと思います。
そこで、皆様ご自身もSNSを「1事業者」として、
「中小企業診断士事務所」「個人事業主」として実践的に運用してみてはいかがでしょうか?
そうすることで、SNS運用のノウハウを得られると共に、開業・副業をしている人は、自分での顧客獲得に繋がりますし、副業禁止の人でも、無償で行えば実務従事の機会を自ら得ることだってできます。
協会に所属することで、仕事や実務従事の機会を得られるメリットは大きいですが、個人でも営業活動を行うことでそれを補完できます。
私も個人のSNS(X)は基本的に「事業者」として運用しておりまして、実際にそこから様々な仕事に繋がっております。(具体的には後述します)
しかも基本的は無料です!この機会にSNS運用を始めてみてはいかがでしょうか?
SNSは事業者としての運用方法がある
ここまでご覧いただいた方は、
「SNSはすでにやっているよ!フォロワーも結構いるよ!」
なんて答える方もいらっしゃるかもしれません。
ただそれは「事業者としての運用」が出来ていますでしょうか?
「日記」のようになっていませんか?
私が中小企業診断士の皆様のアカウントを見る限り、
「今日は●●を食べた」
「今日は□□を学んだ」
「受験生がんばれ!」
などの投稿をしている人がほとんどであると感じています。
まず、最初に申しておきます!
日記のようにSNSを使うことは何の問題もございません!
それがSNS本来の使い方の一つです。
中小企業診断士の仲間を見つけることでモチベーションアップにもつながっているでしょう。信頼できる仲間との繋がりが後々の活動にも活きてくることでしょう。
ただ、そのような投稿をした場合、今回の本題の「事業者としての活用」になっているでしょうか?
例えば、ラーメン屋のアカウントがあったとして
「今日はハンバーグを食べた!」
「今日は飲食店コンサルを受けた!」
「ラーメン屋開きたい人、がんばれ!」
のような投稿をしていた場合、その店のラーメンを食べたいと思うでしょうか?
思わないのが普通でしょう。
ラーメン屋ならば、自身のラーメンに関わる投稿をする必要があります。
フォロワーの多さよりも、フォロワーの中身!
「それでもフォロワーが多いから大丈夫!」
と思う人もいるかもしれません。確かに診断士の中でも「インフルエンサー」と呼ばれるくらいのフォロワー数の方もいらっしゃいます。
ただ、そのような人たちの投稿も「日記」のようなものが多いです。
ではなぜそんなにフォロワーが多いのかというと、
独立診断士としての華やかな生活(投稿)にあこがれる、他の診断士や受験生がフォロワーとなっているからです。
そのような人たちが多いフォロワーに向け、例えば、
「中小企業診断士の私が、あなた(の事業や会社)をサポートします!」
とフォロワーに仕事を募集しても、フォロワーは診断士ばかりなので、そういうことは求めておらず、仕事につながりません。
一方で、フォロワーが少なく、例えば300人とかであっても
普段から、中小企業のためになるような投稿をしている人については、フォロワーもそういう情報を知りたい中小事業者が多いので、仕事につながる確率がはるかに高いのです。
自分目線ではなく、相手目線で!
今度は、
「私は中小企業のためになる発信をしてるよ!」
と答える人も出てくるでしょう。
ただ、そういった方が多いのも事実ですが、ほとんどが「自分目線(中小企業診断士目線)」の投稿になっています。
例えば「補助金」を例にして説明します。
良く見る投稿が
「小規模事業者持続化補助金の第11次申請が始まりました!公募要領はこちらです!」
「今回の生産性革命推進事業の予算が●●●●億円!期待ですよ!」
こんな投稿を見ても一般の事業者は「???」です。補助金を申請しようとは思いません。さらにひどいのは、
「事業再構築補助金の手続き面倒くさい!やりたくない!」
なんて投稿も多いです。そんな投稿をみたら、逆に補助金申請なんかしたくなくなりますよね。
結局、自分や同業者に向けた「日記」的な活用になっているのです。
事業者にはわかりやすく届けるべき
SNS投稿から仕事につなげるためには、受け取る事業者に「仕事を依頼したい」と思わせないといけません。
そのために必要なことは
「事業者の動機付け」し、「自分自身の信頼度アップ」をする必要があります。
施策をわかりやすく伝え、有益な情報を発信しつづけることで、「この人に仕事をお願いしたい」と思ってもらうことが必要になります。
補助金の例でいきますと、極端な話「新規事業をしたら補助金が出る」「ITを導入したら補助金が出る」くらいのレベルでかまいません。
大谷翔平のような野球選手になりたいと初めて思った子供に、
「大谷選手のようになるには、小学生のころから鍛錬しなくてはいけない。遊んでいる暇はないよ。また、小学生の時点で頭角を現し、野球で有名な私立に行かないといけない。そこでもちろん4番でエースとなり、高校でも同様・・・甲子園に出て・・・・」
なんて言ってやる気が出るでしょうか?
諦めちゃう子もでそうですよね・・・
最初においては
「良い夢だね!がんばればなれるよ!!」
くらい言えばいいのではないでしょうか?
なので、話を戻しますと、中小事業者の目線に立ち、難しい事柄をかみ砕いて伝えることが必要です。
まずは簡単な説明で良いので、興味のなかった・自分ごとに感じていなかったフォロワーに届けることが必要です。
簡単には伝えられないのもまた事実・・・
このように補助金などの制度をSNSで簡単に伝えると、別の診断士の方などから
「そんな甘い話はない!」
「補助金はそんな簡単なものじゃない!勘違いしたらどうするんだ!?」
みたいなご指摘をいただくこともございます。
(そんな強くは言ってないと思いますが…)
先ほどの説明の通り、事業者の動機付けとしては、できるだけわかりやすく簡素に伝える必要がありますが、その診断士の方がおっしゃります通り、簡単なものでないのも事実です。
例えば、何でも費用が対象になるわけでもないですし、申請にはしっかりした事業計画が必要だし、申請したら必ずもらえるわけでもない。そもそも、まずは補助金額も含め、自己資金が必要。
対象外の業種や副業などの人もいることでしょう。
公式LINEも合わせて活用しよう!
とりあえず興味を持ってくれた人の中から、仕事を受注するためには、
前提として、補助金対象の選別したうえで、そういった注意点を伝える必要がありますし、その難しさなどを理解した上で「実際に申請したい!サポートをお願いしたい!」
と考えさせなければなりません。
そのためのSNS活用もしなければいけません。
ただ、同じSNSでやってしまうと、不特定多数の人が見るため、最初の問題(難しいことを最初から伝えてしまう)が再発します。
さらには、具体的に仕事のやり取りになると、それぞれ個別の対応も必要になってくるでしょう。
そして、それに適しているのが公式LINEです。
LINEは皆様、ほとんどの人が利用しているアプリです。
また、利用をしていればわかると思いますが、各企業から様々な内容が届くと思います。
あれは公式LINEアカウントというものを利用しています。
基本的には誰でも個人事業主のような形で公式LINEを利用することができます。
そちらを利用し、Xやインスタグラムなどで興味を持ってくれた人に対して、具体的な話、個別な話をして、お仕事や実務従事の機会につなげてみてください!
そのような運用をした結果
企業顧問・補助金申請・創業融資支援・WEBサイトへの執筆依頼・インフルエンサーと共同事業・SNSコンサルなどなど・・・
様々なお仕事が入ってきました!
開業している人はもちろん、副業している人でも、協会に頼らず自分自身で仕事を得ることは、経営の安定につながりますし、自身の成長にだって繋がります!
副業禁止の人は、実務従事の機会にお困りのことだと思います。もちろん有料ではいろいろあると思いますが、自分自身でその機会を得ることが出来れば、副業が解禁された後、もしくは独立の時にスタートダッシュが切れますよ!
皆様もこれを機に、事業者としてのSNS運用に挑戦してみてください!
最後に、参考に私のXアカウントの投稿例を載せておきます!
どうもありがとうございました!
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