今辛い受験生は充分頑張っている
受験のシーズンである。
自分の大学受験からいつの間にか10年ほど経っているのにもかかわらず、相変わらず当時の思い出(というより黒歴史)は色濃く残っているからすごい。
受験のときは毎日死にそうな顔をして帰ってきたもんだ、と未だに親に言われるので、客観的に見ても相当ストレスを抱えていたのだろう。
センター試験の前日なんて、全く以て自信がない状態で本番が来てしまって絶望しかなかった。
初期装備でラスボスに挑まねばならないような感覚である。
その後、どこを受けても受けても自信がなくて、もう海外に留学するしかないと絶望し、帰りの電車で留学情報を調べていたくらいである。
ほかにも、センター試験の国語は井伏鱒二だったなあとか、現代社会はありえないくらい解けなかったとか、英語のリスニングは聞き取れなかったとか、挙げ句の果に二日目に時計し忘れて行った、などなどいくらでもいやーな思い出が出てくる。
なので、今つらい受験生は、人生の中でも相当しんどい状況にいると思って良いと思う。
そう思ったところで何が変わるわけではないかも知れない。
しかし、とりあえず「今自分は頑張っている」ということを精一杯認めてあげてほしいと思うのだ。
自分が受験生の頃、学校の学年主任の先生によく言われて、かつめちゃくちゃ嫌いだったのが
「社会に出たらもっと辛いことなんていくらでもあるから、受験くらいで弱音を吐くな」
という言葉である。(まあしかし、頑張ってる生徒にこういうこと言う時点でこの先生は相当難あり、と思うのは自分だけだろうか笑)
今は当然社会人になったわけだが、改めて思う、この言葉は間違っている。
別に社会人が特別辛いということはない。
学生だって楽しいこともあれば大変なこともあるわけで、社会に出たところでそれは変わらない。
むしろ、受験のようなストレス今まで感じてないかも。
なので、受験生には、しんどいことを乗り越えようとしていること自体に誇りを持って、可能な限りリラックスして本番を迎えてほしいな、と想うのでした。
あ、受験票と時計だけは心を落ち着けて確認してから出かけてね!
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