私が個人事業主として開業する際、どういう屋号にするかと眺めたときに、
「光裕」という名前が目に留まりました。
祖父が「光重」、父が「光昭」と続いて、つけていただいた名前です。
仏教用語で「名体不二(みょうたいふに)」(名体不離の場合もある)というのがあります。
「名(名号)と、その名によってあらわされる体(仏体)とは各別でなく、名を離れて体なく、体を離れて名なく、両者の関係が不離であること。」ということを指しています。
(参照元はこちら。)
「名は体を表す」という言葉の由来となったものです。
それぞれの漢字の語源、成り立ちを調べてみました。
光
裕
「光」は「ひかり」
「裕」は「ゆとり」「ゆたか」という読み方をします。
ひかり(光)の意味としては「人の心を明るくはればれとさせることやもの」「輝くばかりの美しさ」「栄えあるもの」という意味があります。
ゆとりは、「物事に余裕があって窮屈でないこと」
ゆたかは、「心や態度に余裕があって、落ち着いているさま」
という意味があります。
そして「ひかりゆとりゆたか」という音の並びと韻・響きがしっくりきたので、この屋号にしました。
「八百万の神」、森羅万象・自然万物に神様が宿るという日本古来からの考え方があります。
この2つの漢字にも神聖さが含まれています。
そのような質感も大切にしてこれからもお一人お一人との時間・空間を重ねて参ります。