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実は部屋づくりで自問自答していたらしい。

実家暮らしの私が自費で自室の壁紙と床のリフォームを行ったのは去年の秋のことでした。

自分でDIYをして塗り替えたネイビーの壁色に飽きて、元の床の上から貼ったフロアクッションが浮いてきて、なんとなく住んでいて居心地の悪い部屋になっていました。
このままずーっともやもやするならさっさとリフォームしちゃおう!と思い立ち、工務店へ行き、すぐに内装工事をしてもらう運びとなりました。

想定の2倍以上の金額がかかったけれど、結果私は非常に満足しています!
毎日部屋に帰ったときに、べッドについたときに、朝目覚めたとき、
「ああ、いい部屋だな」と思いながら生活できているから。

そんなお気に入りの部屋に新しいものがふたつ加わり、これで部屋は完成形を迎えて一段落したな、という満足感を得ることができたので部屋づくりについてまとめてみました。

竹花哲さんの作品。アロマデフューザーとして使えます。
トルコ刺繍のレースカーテン。スパンコールがきらきら光る。


振り返ると、この満足感を得るまでの道のりは途方に暮れるほど長かったように感じます。

私は整理整頓が苦手で、いつも汚部屋の人生だったし、自分の部屋にすでにある家具は、自分が選んだものでなくても壊れない限りは使っていかないといけないと思いこんでいました。
母はインテリア好きだけど、家が狭いからか模様替えは一度もしたことがなく、生まれたときから同じ場所に同じ家具があるような環境でした。

そんな私にとって部屋づくりの価値観が変わる出来事がふたつありました。

一つ目は、社会人になって友人がインテリア好きな旦那さんと結婚したら、家に遊びに行くたびに部屋がどんどんおしゃれになり、テレビの世界ではなくてもおしゃれな部屋が存在するということを知ったことです。
二つ目は、仕事関係で出会った女性から何もなくたって模様替えをする人がいることということを教えてもらいました。(3人の息子たちはテスト前になると現実逃避で模様替えしてたと笑いながら教えてくれた)

私にとっては目から鱗の世界でした。
そういう出来事を経て、私は自分の部屋を変えていきたいと思うようになったのでした。

最初の部屋のコンセプトは「海」。
初めてDIYに挑戦して、コの字型の棚をつくり深い青いペンキにパールの粉を混ぜたもので色を塗りました。
いま思えばそのしょぼい棚にぬいぐるみを並べただけで、生産性も効率もなにもなかったけど、自分自身で部屋を変えていけるということを体感しました。
一方で、部屋自体はめちゃくちゃ汚いままでした。

そこから、断捨離やミニマリストを知り、こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」や「フランス人は10着しか服を持たない」を読むことで、少しずつ部屋にため込んでいた不要なものを捨てていくような思考になりました。

そして、上述した友人が部屋の壁を塗った話を聞いて、私も部屋の壁を塗ろう!と部屋の大改造を計画しました。
壁の色やフロアクッションを選んでいるうちに降りてきたコンセプトが「私の神殿」。
壁や床を変えるために家具をすべて一度部屋から出すことになったので、家具の買い直しをしたり、ラブリコで自作のオープンクローゼットをつくり、部屋はがらりと変わりました。
部屋の角のスペースに祭壇のようにして、雰囲気にぴったりの小物を置いて、花を活けるようになったことで、部屋の雰囲気はおしゃれになり、おしゃれ感をつくれるという手ごたえを持つことができました。

それから3年くらいたち、だんだんと部屋の雰囲気と自分が離れていくように思い始め、物理的にも素人がつくった部屋の限界を感じ、リフォームをお願いして、いまの部屋ができました。


まず、私が得た教訓は
お金に余裕があるのであれば、プロにお願いをするのが一番。
やはりプロの職人さんはすごい。目まぐるしい速さで完成させてました。
ただし、決めるのは自分自身なので、選ぶときは意志(コンセプト)を持ち、自分で考えることが大事。
悩んだときにアドバイスはくれるけど、あくまでも決めるのは自分自身。

次に得た教訓は
細部をそろえてこそ、統一感は出る。
いま部屋からはシルバーのものはすべてなくし、ドアノブやクローゼットの持ち手もすべて付け替え、ゴールドにしました。
これは統一感がとても出る!!!やはり色数は3色くらいまでだし、派手なものをたくさん置くのは違うんだな、と実感。
統一感が分かると、かわいくても部屋にそぐわないものを買わない勇気を得られることを知りました。

そして、3つめの教訓は
理解が深まるとコンセプトはなくなる。
これはもしかしたら私の言語力がないのがいけないのかもしれないのですが、今の部屋にはコンセプトを表す言葉が思いつきません。
なのでコンセプトがないまま過ごしています。
だけど部屋に置きたいもの、置きたくないものはなんとなくわかるのです。

そして、今回こうやってnoteをまとめていて気づいたことが一つあります。
読んでいるうちにお気づきの方もいたかもしれませんが
「私、部屋づくりですでに自問自答しているんじゃない??」ということです。
コンセプトを決め、それに合わせアイテムを買い、自問自答をして更新しつづける。
まさに自問自答ですね。

私は結構言い訳して、服のコンセプトは決まらずあいまいに過ごしてしまっているのですが、自分で経験したのでわかるのですが、コンセプトは極端な話なんでもいいからさっさと決めたほうがいいんだと思います。
部屋の最初のコンセプト「海」なんて、好きだから 以外に理由はありませんでした。
(服の場合は身に付けるもので、部屋は親しい人以外はなかなか見せない、という特性の差があるのでもちろん多少違いはあると思います)
あきやさんが下記の記事でもおっしゃっているように、ゴールではなく「始まり」なんだと改めて理解することができました。

コンセプトは初心者にとってコンパスのようなものなんだな、と思います。何を集めればまとまっていくのかを指針として教えてくれます。
途中で成長したら変わっていく部分もあるし、一生ひとつのコンセプトに縛られている必要もない。

私は部屋づくりで得た知識と自信を元に服についても自問自答していきたいなと思います。
部屋づくりは気が向くままに行っていたので5年以上費やしてしまっているけど・・・いろいろ知ったつもりなので、服についてはもう少し早く一段落まで行けたらいいな。

そして、部屋づくりで一つやり残していることがあります。
それは、自作したオープンクローゼットに最適な数のお気に入りの洋服たちをかけることです。
今は量も多くてぎゅうぎゅうで、お気に入りではない服もかかってしまっているので・・・自分のお気に入りの服だけをゆとりを持ってかけていけたらたぶん最高の部屋になると思うので、そこを目指してお洋服の自問自答をしていきます!

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