ブログを書こうと決めた経緯

僕がブログを書こうと決めた理由を書こうと思う。
最初に断っておくと、僕は普通の会社員で、何か突出した技能を持っているわけでも、有名なわけでもない。だから、僕がブログを書く理由を語ったところで、一般的な価値があるとは思わないし、特に面白いとも思わない。
ただ、僕自身が後でこれを読み返して、「そうだった、そうだった」と初心を思い出せるようにこれを書いている。


みんなはどんなモチベーションでブログを書くのか

一般的には、次のような動機でブログを始めることが多いらしい。

  • 有益な情報の発信したい

  • 個人的なクリエイティブな表現がしたい

  • 共通の興味を持つ人とコミュニティを構築したい

  • 自分またはサービスや製品の宣伝やブランディングをしたい

  • 検索エンジンランキングの向上させたい

  • 社会的・政治的な問題に対する世間の意識を高めたい

  • 自分の成長の記録を残したい

他にもあるだろうが、一般的な動機を網羅することが趣旨ではないため、この辺にしておく。
個人的な感覚としては、有名になりたい、あるいは収益のために情報発信をしている人が多い気がする。ブログも動画も、最初は趣味でやる人ばかりだったが、それがビジネスになったり、他人に注目されることがわかると、お金を稼ぎたい人や有名になりたい人が集まる。

「〇〇専門家」や「〇〇代表」といった肩書きを自分でつける人も多い。それを非難するつもりはないけれど、もうだいぶ供給過多で、その表現の威力もデフレを起こしているように思える。

そんな肩書きを素直に信じて「すごい人なのね」と受け取る人はいない。それは発信する側もわかっているはず。しかし、「この人フォローしているけど、何の人だっけ?」と忘れられないために、わかりやすい肩書きがあったほうが有利なのだろう。

プロジェクトの継続と思考の言語化のために書く

タイトルと関係のないことをくどくど書いてしまったが、話を戻す。
僕がブログを書こうと決めたのは、以下の2つが理由である。

  1. プロジェクトを継続させるため

  2. 自分の知識や考えを他人に伝えられるようになるため

こうやってわざわざ記事にするほどのことでもないので、恥ずかしい。しかし、自分を追い込んで逃げられないようにするために、もう少し説明する。

「今日はブログを書く日だった」と思い出したい

ブログを書くことにした第一の理由は、プライベートなプロジェクトをちゃんと継続させるためである。プロジェクトというと大袈裟だけれど、ようするに、「実現できたら嬉しいけれど、ちょっと面倒なこと」だ。

プロジェクトの内容は別の機会に書くので、この記事では書かない。ただ、目標に向かって日々ちょっとずつ計画を進めたり、それを記録して振り返ったりしたい、その手段としてブログを選んだ。

やはり、カレンダーに予定を書き込んで、「そうそう、今日はこれをやらなきゃいけなかったんだ」と思い出す仕組みがないと、継続というのは難しい。食べたり飲んだり、本能的な欲求は放っておいても継続するけれど、目標に向かって努力することは、基本的に理性で本能に逆らう行為なので、自然に任せているとうまくいかない。

そこで、ブログの投稿頻度を決めて、それを公言することにした。
「毎週何曜日に投稿します」と後でどこかに書き、友人にも伝えるつもりだ。誰にも期待されていないのに、「これから書きます」と宣言することは恥ずかしい。でも、そうでもしない自分は投げ出してしまう、ということが去年の失敗でわかった。

どうせ誰にも読まれないのだが、「もしかしたら」と思うだけで、僕にはけっこうなプレッシャーになる。約束や期限というものにすごく弱いのだ。そして、自分より詳しい人、賢い人にも読まれるかもしれない。そういうストレスが、あったほうが良いと思った。

知識や考えを伝えられるようにする

ブログを書く第二の目的は、自分の知識や考えを伝えられるようにすることだ。

僕は、固有名詞や数字などの正確な情報を覚えることが苦手で、そもそも文章を読んでいても具体的な部分は無意識に読み飛ばしてしまう癖がある。そんなふうでも、自分の疑問は解消できるし、日常生活で困ることはなかった。

しかし、今は仕事で専門職に就いている。正確な知識がないと困るというか、損をする場面が多い。具体的には、初対面で信頼を獲得することが難しくなる。

本音を言うと、正確な情報なんて検索すればいつでもアクセスできるので、それがアウトプットの質に影響するとは思えない。でも、多くの人はそう考えていない。どんな質問をされても瞬時に答えられる人のほうが信頼される。

僕は自分の知識に自信がないので、いちいち確かめないと何も答えられない。そういう人間は能力が低いとみなされる。5秒で70点の判断ができる人、5分かかるが90点の判断ができる人、どちらもそれぞれ使い道はあるが、第一印象で有利なのは前者だ、ということ。

プライベートならどう思われても気にならない。能力が低く見積もられるのはむしろ安全側で好ましいとすら思う。しかし、たとえば就職活動などで損をする。自分が希望する条件で働ける確率が下がる。

そこで、自分の知識や考えを他人に伝える訓練のために、ブログを書くことにした。読める文章を書くには、他の人が使っている言葉を覚えて、論理を整理しておく必要がある。「自分より詳しい人が読むかもしれない」という意識から、曖昧な部分が解消されるまで調べる習慣ができると思った。

ブログの目的には含めないことにしたもの

最後に、今回のブログには含めないと決めたものについて書く。

  1. 他人の知りたいことのために書く

  2. ブログを通じて自分を宣言する

他人のためのブログは続けられない

他人の欲求を満たすためのブログを書いた経験は実はある。
Googleのキーワードプランナーというサービスで検索需要の高い単語を調べ、その単語で検索する人が何を知りたがっているか考え、読者の疑問を完全に解消するための文章を書いた。そのときは、2日1回の投稿を半年ほど続け、月10万円くらいの広告収入が得られるようになった。

それだけ聞くと、羨ましいと思う人もいるかもしれないが、ものすごく退屈だったし、ビジネスとしてもまったく割に合わない作業だった。僕は文章を書くのが遅いので、毎日3~4時間の時間をブログに割いていた。時給に換算すると、最初はもちろん0円、一番良いときでも1,000円以下だった。自分の興味のないことを書いているので、成長にもならない。

これはとても続けられないと思ったので、半年できっぱりやめた。今回は同じ失敗をしないために、自分が知りたいことを調べて、自分のために書くと決めた。僕と同じような疑問や興味を持った誰かの役に立てば幸運だけれど、それを目的にしてはいけない。

投稿のハードルはできるだけ低くしたい

ブログを通じて有名になることを目指したり、何かを宣伝することもしないと決めた。

そうやって力が入ると、どうしても本来の自分より美化してしまう。「〇〇のプロ」を名乗ると、自分のアウトプットのハードルを必要以上に上げてしまい、継続が難しくなる。また、現実の自分と見せたい自分の間にギャップが大きいと、知人に見られるのも恥ずかしくなる。

誤解のないように書くと、他人に注目されるために情報発信をすることは、間違ったアプローチではないし、恥ずかしいことでもない。ただ、今回の僕の目的にはそぐわない、という話である。

まとめ

以上が、僕が今回ブログを書こうと決めた経緯である。

「他人にどう思われるかは気にしない」と書きつつ、「誤解のないように」と守りを固めているあたり、まだまだ修行が足りない。とりあえず3ヶ月は続けてみて、それができたら友人にカミングアウトする、という計画でいる。

投稿のスケジュールは以下の通り。

  • 技術関連の投稿: 週1回(日曜)

  • 植物関連の投稿: 隔週1回(火曜)

  • 日常の疑問関連の投稿: 隔週1回(火曜)


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