改めて。
少し前に、母校の高校3年生とzoomで話す機会があった。
3年生は47人。
インターハイが中止された今、彼らは選択をしなければいけない現実と向き合っていた。
それは
選手権まで続けるのか。
インターハイで区切りを打つのか。
といった選択だ。
強豪校ではないが故に、この問題はあるあるだと個人的には思う。
自分自身は、選手権まで当然のように続けた。
なぜならば、それが最大の目標であったから。
人それぞれ、モノの見方やモノの価値は違うし、十人十色。
時間が限られたzoom中に
こちら側から質問1つ。
各生徒から質問1つずつ。
といった形式にして、47人の質問に答えた。
様々な内容の質問があった。
その中で印象的だったのが
1.《集中が続かないのでどうしたら集中出来る様になりますか》
2.《試合に出られない時に頑張り続けるモチベーションてどうすればいいですか》
3.《プロになるにはどうすればいいか》
この3つだった。
1. 《集中が続かないのでどうしたら集中出来る様になりますか》
の質問は、勉学を取りサッカーに区切りをつけるという選択をした生徒が多かった。
これは、あくまで自分個人の意見なので、それを踏まえた上で読んで欲しいと思う。
人生は選択の連続だと思う、何が正解で何が不正確か、わからない中で選択をしなければいけない事がたくさんある。
選んだ先が正解や成功なのがわかっていれば、誰も失敗はしない。
皆、成功している。
そんな甘くはない。
だからこそ、選択した後の行動が本当に大事なんだと思う。
《取捨選択》
彼らは、目標の為にサッカーではなく、勉学を選択した。
けれど、勉学に集中出来ない。
覚悟が足りないのでは?
と思った。
明確な目標があり、その為にはやらなければいけない。
本当に、極論の話をその場でした。
「今から1時間集中して勉強して、その直後のテストで何点取れなければ大学に合格出来ない。そんな状況ならばどうする?」
すると
「します。」
ようは覚悟の問題である。
自分自身をそこの領域まで持っていけるかどうかだと思うと話した。
もちろん、容易ではない。
だが、好きなサッカーを捨ててまで選択したモノならばそこまでする価値はあるのでは?
と思う。
2. 《試合に出られない時に頑張り続けるモチベーションて何がありますか》
の質問は、試合に出られない子からだった。
これもあくまで自分個人の意見である。
頑張るか頑張ってないかは自分で判断する必要はないと思う。
《おれ頑張ってるな》
《おれこんだけやってるよ》
そんな自己評価は必要ない。
結局、他者評価の世界だと思っているから。
けれど、自己分析は必要だと思う。
この場合は、試合に出れる出れない。
これを決めるのは選手ではない。
監督だ。
選手に決定権はない。
だからこそ《おれ頑張ってる、おれこんだけやってるよ》
という自己評価はいらないのだと思う。
もちろん頑張れないやつは論外。
ただ、頑張った先に自分が望んだ結果があるかどうなんて誰にもわからない。
それでもやるしかない。
《結局は自分がどうしたいのか》
ここだと思う。
試合に出たいなら、やるしかない。
現状では、出れないのだから。
試合に出てへん選手が、試合に出てる選手と同じ練習だけしていて、出れるわけがない。
だからこそ、自己評価ではなく、自己分析が必要。
自分には、何が武器で何が足りないのか。と
ここも結局、覚悟の問題だと思った。
頑張り続ける事ほどきついものはない。
未来を変えれるかもしれないし、変えられないかもしれない。
けど、変えられるのは未来だけ。
自分が望むものが、手に入れられる可能性が少しでもあるなら、やるしかないという結論。
3.《プロになるにはどうすればいいか》
の質問は
最初に「答えがあれば、みんなプロになれていると思う。わからない」
と自分は答えた上で、自分が思う意見を述べた。
《自分の武器》
これを作ること。
もちろん、全ての能力が高いことも必須だと思うが、入り口としてはやはり人より優れたものを持っていることが、目につきやすいと思うと答えた。
短所ばかりに目をやるのではなく、まず長所を最大限発揮できるようにする事が、この年代では必要だと思った。
それをわかってもらいたかった。
きっと武器になるまでは、それ相応の努力が必要。
生半可な覚悟では武器にはならないと思う。
改めて感じたのは、こうして自分の思考をアウトプットすると、頭の中が整理されるということ。
高校生に対して話しているようで、自らにも伝えているようだった。
《自分はどうなんだ?》
《そこまで覚悟があるのか?》
と。
凄く良い機会だった。
プロである以上過程も大事だが、結果が必要になる。
自分が望む結果を手にする為に、もっともっと強い覚悟を持ち、今年に望みたいと思えた。
アウトプットする事で、再確認することができた。
この機会をくれた母校の高校生に感謝したい。
きっと1番喜んでいたのは生徒でもなく、全ての回に参加していた中川先生だということは、誰も知らないであろう。笑
読んでいただきありがとうございます。