怪我。

自分の人生を何よりも大きく変えた出来事。

プロに入るまで、大きい怪我とは、無縁の人生だった。
身体は頑丈だと思っていた。
まさか4度も手術をするなんて思ってもみなかった。

スポーツは怪我と隣り合わせ

だが、怪我をしない人間もいる。
怪我をしないのも絶対的な強みである。
残念ながら、そういう選手にはなれなかった。

幸いな事に、怪我した事を糧にしてこれた。
「怪我をしたからこそ見れた景色」
「怪我をしたからこそ感じたもの」
このようなものをしっかり糧に出来た。

無論、怪我をしないのが1番。
これは大前提。
ただ、みんながみんな、怪我をしたくてしてるわけではない。
本当に様々な事に取り組んで、準備しても、本当に何が起こったのか理解出来ないことが起きる。

手術をして、日常に溢れていた当たり前が一気に当たり前でなくなった。
普通にも歩けないのだから。
その時に感じたのは、普通ってなんだ?当たり前ってなんだ?
今まで何も考えず歩いたり走ったり、サッカーしてきて、そんな大前提に気付きもしなかった。
そもそも、健康でいる事自体が当たり前ではなく、凄く幸せなんだと。
物事の考えが大きく変わった。

そして、リハビリの日々は、愚かで弱い自分との闘いの日々だった。

メンタルが強いと言われたりすることがあるが、決してそんな事はない。
自分ではめちゃくちゃ弱いと感じる。

「妬み、羨んだり、憎んだり」

と負の感情が、自分を包む事なんてたくさんある。
そういう自分と日々向き合うしかなかった。
目を背けても何も変わらなかったから。

そんな自分を受け入れ、ネガティブな思考をポジティブに変換しては、またネガティブに。

"ネガティブとポジティブの繰り返し"

それは、今現在でもそうだ。
たまに、何気なくジョギングしてる人達を見ると羨ましい感情に陥る時がある。
「膝なんともないんかな。いいな。」
そんな事思ったところで、どうしようもないのに。

たびたび、SNSに載せた事があるが、
漫画ONE PIECEの中で、好きな言葉がある。

「失った物ばかり数えるな!!!無いものは無い!!!確認せい!!お前にまだ残っておるものは何じゃ!!!」
というジンベエ親分の言葉。

当時、凄くスッと自分の中に入ってきたのを覚えている。
(それでも、たまにそう思ってしまう自分は、まだまだ弱いなーと感じますが笑)

手術を4度。
今もこうしてサッカーしてる。
サッカーに必死にしがみつく欲深い人間。

皮肉にも
怪我が自身を成長させてくれた。

怪我をしない景色も見ては見たかったと思うが、今の自分を気に入ってるからそれはそれでいい。

こうは思いたくないが…

怪我はいつも大切な事を教えてくれる

"足元を見つめ直せ。
 当たり前は当たり前ではない。
  本当に幸せな事なんだよ"

それでも、怪我はするもんじゃない。
しないのが1番良いに決まってる。

本当は感謝したくないし、タイミング悪いなこいつはと思うけど、怪我をしなければ、その後の人生がなかったと思うと、感謝。

読んでいただきありがとうございました。



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