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数字に拘りすぎることの弊害

売上目標達成率〇%
目標獲得案件達成率◯%
これはどこの会社でも掲示される個人、事業部、会社全体の目標達成率。

掲げた目標を達成することは会社の業績を上げるために必要なことではあるが、この目標数値を満たすことができなかった場合に上司や役員、社長からのプレッシャーが過度にかかると不正に繋がる。

ある営業会社の一例を紹介したい。
その会社では目標達成率の数字に拘りすぎるがあまり、結果的に数字を偽造してしまうという最悪な結果を招いてしまった。

6月末34% 9月末67% 12月末100% 3月末120%
四半期ごとの部の営業成績の目標である。
この会社では四半期ごとに部長会議というものがあり、そこでは各事業部が会社役員、社長に対して進捗状況を報告する場である。
順調であれば何ら問題ない。
ただ目標未達の場合には、怒号が飛び交うほど叱責を受けるという。
目標未達の部長が受けるプレッシャーは計り知れないものだろう。

コロナの影響もあり、案件が通常時よりもスムーズに進まず複数の事業部で未達が続いていた。
最終的には成立していない案件を成立したように報告書を偽造し、部長会議で報告していた。不正が数多く起こってしまった。
(周囲の信頼が非常に重要となる会社だっただけに損害も大きい)

原因としては、やはり未達時のプレッシャーだろう。
会社としては叱責するだけでなく、未達の原因をしっかりと分析するべきだった。
未達の原因が、やるべきことをやっていなかった等のサボりであるならば叱責されても仕方がない。しかし逆らうことが難しい外部環境が影響している場合にはしっかりと考慮すべきだ。

これはある会社の1例に過ぎない。世の中にはこのように数字に拘り過ぎるがあまり、社員に対して悪影響を及ぼす営業会社は表に出ていないだけで多くあるだろう。
エネルギーへと転換できるプレッシャーであれば問題ない。
不正をしてしまうほど追い込むようなプレッシャーはNGだ。

数字に拘ることは重要であるが、未達の時にどのように対応するか・修正するかが、数字に拘る上で一番重要なことかもしれない。

おわり


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