(個人用)大学院想定問答集 8/26
大学院2次試験である面接(口頭試問)対策の一環として、毎日最低3つの想定問題を考え、それに対する自身の回答を示していく。
①過去の研究の反省点における「バイアスへの対処の不十分さ」とは何ですか。
はい。分析を行った当時は、回帰分析までの知識しかなく、内生性バイアスに対する対処が不十分であったと考えています。データは、友人のきょうだいなどの私の知り合いにアンケートに回答してもらう形で、収集しました。このように、無作為性が確保されていないがために、サンプルにバイアスが生まれている可能性が十分に考えられます。また、学力の代理変数として利用したのはある月に実施された模試の点数としてしまったため、問題の難易度や、科目間の標準偏差なども考慮されていないという問題点もありました。大学院受験を決意し、改めて計量経済学の基礎となる、統計学を学びなおしたからこそ、こうした反省点にも多く気づくことができました。
②どうして大学で産業組織論を学ぼうと考えたのですか。
はい。1,2年で経済学を網羅的に学習し、不完全競争市場の分析に関心を持っていたからです。ミクロ経済学の序盤で登場するような「完全競争市場」と異なり、私たちが普段目にするような市場は、不完全であり、現実の企業の行動を分析するには独占や寡占企業などが登場する「不完全競争市場」の知見を広げることが有用であると考えていました。授業では特に、独占・寡占企業が社会厚生に与える影響を数学的に分析し、どのような場合に政府による規制が有効になるのか、といったテーマで学習を進めました。ここでの学習が、社会厚生や制度設計への興味への繋がりました。
③アルバイトの中では、教室内施策があまりうまくいかなかったとのことですが、どのような点がうまくいかなかったのでしょうか。
教室内施策が、各講師の経験に基づく感情的な議論に発展してしまい、結果として従業員からの十分な納得を得ることができなかったということが、私としてはうまくいかなかった点であると考えています。生徒の成績向上率や新規顧客数など、いくつかの数値的なファクトは存在していたものの、その数値の解釈や、目標の設定方法、目標のためのアプローチの点で意見が割れました。建設的な議論の場では、他教室の事例を参考にしたり、学問的に導き出された客観的な理論をもとに課題解決を目指すべきものだと、私自身は考えていました。しかしながら、施策会議は、先輩講師の経験に基づいた内容が色濃く反映される形となってしまい、多くの従業員の意見を反映した施策が完成することはありませんでした。こうした経験があったからこそ、私は本当に望ましい制度設計の在り方とはどのようなものなのかについて、もっと学ばなければならないと感じるようになりました。
本日は以上です。
それではまた明日!
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