(個人用)大学院想定問答集 9/4

大学院二次試験である面接(口頭試問)対策の一環として、毎日最低3つの想定を考え、それに対する自身の考えを示していく。

①少人数教育は多大な予算を必要とするとご指摘されていますが、例えば、直近の令和3年の改正に伴う少人数教育の推進においては、どれほどの予算増を伴ったのかご存じでしょうか。

 令和3年改正法に伴う追加的人権費は、年間8600万円から1兆円近い額になると試算されていたと記憶しています。もちろん、学校を多く抱える大都市圏の自治体ほど、財政負担はさらに大きくなるであろうと思われます。少人数教育の実現は、現場の教職員の負担を減らす意図もあると考えられますが、外部人材の活用の推進など、代替手段もいくつか考えられると思うので、果たして各自治体、各学校に少人数教育の導入が妥当であったかについては、適切な政策評価が必要だと考えます。

②非認知能力は、認知能力と比べて、その評価方法はあまりよく知られていないのではないかと思います。そうした点は調べられましたか。

 はい。例えば、教育心理学の分野などでは、School Engagementという評価指標があると耳にしたことがあります。これは学びへの積極性を測るBehaviroal, 学習に対する意識や興味に関わるEmotional, 努力や戦略に関わるCognitiveの3つの指標から構成されるものであると理解しています。

③非認知能力の重要性を経済学的な観点から調べた研究がいくつかありますが、それらについてはご存じでしょうか。

 はい。例えば、2006年のHeckmanらの研究などでは、学力のみならず、非認知能力が将来の労働賃金等に大きく関わっていると結果が示されていたと記憶しています。この例のように、労働経済学分野においても、非認知能力の教育効果については注目されているかと思いますので、適宜最新の研究内容に関わる情報を注視したいと思います。

本日は以上です。
それではまた明日!


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