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「民間のアイデア」をすぐ取り入れられる台湾の強さ。大阪市の回答から見えてくる日本の杜撰さ。

マスクマップができるきっかけは、台湾南部に住む一人の市民が、近隣店舗のマスク在庫状況を調べて地図アプリで公開したことから始まりました。私はそれをチャットアプリ「Slack(スラック)」で知りました。
-「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」P25より引用

2021年6月の課題図書は「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」。台湾のコロナ対策動向を勉強する意味も込めて、本書を読み始めました。第4回目のnoteです。


マスクマップができるきっかけは、市民が作ったアプリだったんですね。全然知りませんでした。キャッチアップの早さはもちろん、市民・民間のアイデアを柔軟に取り入れる姿勢は素晴らしい。

現状の日本の自治体・政府にも見習うべき部分がたくさんあります。最近、読んでいて愕然としたのは「大阪市に寄せられた市民の声に対する回答」。全部の声をまだ読めていませんが、「感染者数を区ごとに公表して欲しい」という市民の声に対して、「行政区ごとの感染者を公表することについては、不当な差別・偏見につながる恐れがあると考えられているため、慎重に検討する」と回答。3ヶ月後の11月末にも同じように答えています。今年3月になっても進展はありません。


透明性が全くないですね。データを収集できないのか公表したくないのか知りませんが、市民の要望には早急に答えるべきでしょう。区ごとに感染者数が異なるのであれば、多い地域への訪問は避けるべきですし、対処における濃淡をつけるために必要なデータです。

特に気に食わないのは「考えられている」という言葉遣い。え?そういうふうに大阪市が「考えている」んですよね?国民全員がそういう共通認識を持っていると行政側は思っているということですか?それはあかんでしょ。もっと主体性を持って欲しいね。


今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
台湾の水際対策が超えられるなら、どうやって止めたらいいのか。

このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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