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創造力の定義は状況に応じて変化する。

ここまで「AIがいくら進化しても、人間にしかできない仕事がある」という話をしてきました。この「人間にしかできない仕事」と言ったとき、「クリエイティブ(創造的)な仕事」を想起する人は多いかもしれません。
-「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」P53より引用

2021年6月の課題図書は「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」。台湾のコロナ対策動向を勉強する意味も込めて、本書を読み始めました。第8回目のnoteです。

しかし、私は「AIには創造的な仕事ができない」とは考えていません。たとえば、AIと囲碁を打てば、人間が今まで考えもしなかったような打ち手をAIはたくさん出してきます。しかし、人間はやがてその打ち方に慣れていきます。そのため、AIが進化する度に、人間社会は常に「AIは創造力に欠ける。残された問題は創造力である」と定義しがちです。要するに、創造力の定義というものは、状況に応じて常に変化するということです。
-「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」P53-54より引用


なるほど。おもしろいですね。「創造力の定義が変化する」ということについて、これまであまり考えたことがありませんでした。

AIが進化する→人間が慣れる→その考え方(囲碁でいうと打ち方)が普通になる(古くなる)→創造力のアップデートが求められる。確かにこの流れは繰り返されそうです。

現代の将棋界においては、AIを使って棋譜の研究をするのが当たり前になりました。しかし、数年前まではそれが創造的だった。他にも身の回りにはこうした事例が溢れています。来月はそのあたりも含めて、気になっている「藤井聡太論」を課題図書にしようかな。


NewsPicksの記事もおもしろかったです。


AIがもっと身近になると、思考のひとつとして考えられるようになるでしょう。「自分はこう思うけど、AIはどういう答えを出すだろうか?」というように。将棋界での使われ方と同じです。おもしろいなぁ。


今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
ロックマンエグゼって、未来を予見してたゲームだよね。

このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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