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2022年 春ツアー 4日目

心折れる

 ここまで何も考えずにツアー計画を立てていた結果、佐田岬の先端まで行って三崎港まで戻ってきて、フェリーに乗って佐賀関港へ、そこから大分市へ行くルートが相当な脳筋であることが発覚した。

これは無理やろの図

 しかも現在朝の4時過ぎ、つまり徹夜である。(何してんねん)それこそ途中でぶっ倒れて、このnoteを遺書として差し出すことになりかねない。よって急遽予定を変更、八幡浜から直接別府までワープすることにした。(これは甘えじゃない許して)
 収穫(後述)出来なかった佐田岬は写真でも見て行った気になっておくことにしよう。それか、もしここに行くことがあるとすれば、ツアー車じゃなくてレース用のロードバイクやな。それなら楽勝で行ける。(知らんけど) 
 ではとりあえず、現在4時30分。明日、いや今日に備えて寝ることにする。(つ∀-)オヤスミー

まじめえひめより
ニッポン旅マガジンより

収穫とはナンゾ?

 サイクリング部の先輩はよく、「回収」という言葉を用いる。ある観光名所や施設を訪れる・見ることを回収と呼び、あの絶景も回収しなくちゃ、この名所もぜひ回収しておこう的なノリで多用している。

 しかし自分的には、「回収」という言葉には義務感が含まれている感じがして、あまりすこではない。そこで、「収穫」という言葉を使っていきたい。旅の中での目標物を、義務感にとらわれず「収穫」して自分のものにしていく雰囲気である。(伝われ)

 また今回の佐田岬のように“回収”し損ねた場合でも、“収穫”という表現をすることで、農作物のように「まだ収穫時期ではなかった」(つまり、そこまで行くだけの体力・能力がまだ足りなかった)と捉えることもできるようになる。ということで、まだ自分にとって旬ではない佐田岬は、今回は断念することにした。

宇和島運輸フェリー

 昨日と同じルートで八幡浜まで戻り、そこからフェリーに乗って別府まで3時間弱の船旅。船に乗り込む際、ただ者でない雰囲気を放つお爺さんに遭遇。

これが乗船上自転車扱いらしい(?)

 声をかけてみると、2018年から包丁研ぎで生計を立てて、毎日このリヤカーを引いて歩き続けているとのこと。「(日本一周達成まで)あとどれくらいなんですか?」と訪ねて返ってきた返答は「ニ週目ですよ」と。さすがにひっくり返った。
 自炊・洗濯・入浴・睡眠をこのリヤカーの内部だけで完結させ、毎日野宿で生活しているのだとか。

普通に家やん……

 今年で70歳、ほぼ半世紀人生の先輩である。自宅は新潟にあり、しかも結婚して子供が5人いるという。自宅でもヤギや鶏を飼い、ほぼ自給自足の生活をしているのだとか。これを寛容(呆れている可能性も)してくれる奥様はどんなに良い人であるだろうか、計り知れない。25歳の時からアジアやアフリカをその日暮らしで渡り歩くなど、趣味は「放浪」とのこと。

 自転車旅なども経て、このリヤカー旅に落ち着いているそう。なんでもこのリヤカー200kgあるらしく、これを引っ張って北海道から沖縄まで、平地はもちろん2000m級の山をも超えて歩いているとのこと。しかも靴はクロックス、靴ズレしないのだろうか。(そこじゃない)

 結局、船旅中ずっと旅の話を聞かせてもらった。そのため睡眠不足貯金は解消されなかったが、貴重な話を聞くことができた。ツアーたった4日目で世界一周中の人と日本n周回(命続く限り周回するとのこと)してる、どちらも半世紀近く歳の離れた人に出会った。自分の未熟さを痛感するとともに、無限大の可能性を肌身で痛感した次第だ。もっと貪欲に生きていきたいと思った。(なお口だけ達者なテンプレ)

別府へ

 本ツアー3回目の県境超え、大分県へ突入。気温は上がり21℃、バカみたいに暖かい。やのに、明日の最高が10℃って、さすがにバグちゃうか。

 急遽行き先を変更して無計画に来たために、駅前で立ち往生する始末。大迷惑極まりない。

 全俺の4分の1以上からの要求があり、急遽マクドに駆け込んで、電気泥棒をしつつ“臨時作戦会議”を招集することにした。港を出てすぐの快活クラブの誘惑に負けそうになりながら、「お前の趣味は快活巡りちゃうやろ」と自分に言い聞かせて、これまた人生で初めての“ゲストハウス”とやらに匿ってもらうことにした。

電気ちゅるちゅる

鉄輪温泉

 ゲストハウスにチェックインする前に温泉へ。まさに温泉街と言った雰囲気で、風情豊かで良かった。

 むし湯がツウのオススメとのことで行ってみることに。表には無料で利用できるむし湯(足用)、温泉内はサウナのような部屋があり、そこに寝そべって蒸されるという変わった温泉。餃子とか焼売の気持ちになれた気がした。

新感覚の足湯

 ここの温泉で出会った、東京から来ているライダーと意気投合。宿が決まっていなかったとのことで、同じゲストハウスに誘って宿泊することに。

鉄輪ゲストハウス

 オーナーさんは今日は熊本までバイクで行っており、私が電話したら「すぐ戻ります」とのこと。すごく自由な雰囲気のゲストハウスである。深夜までバイクやチャリの話、旅人や阿蘇の話など深夜まで語り尽くした。アットホームで居心地が良すぎた。過去にも岡大チャリ部が来ており、リストに名前を発見した。

キャンプ?飯

 ゲストハウスでキャンプ飯。今日は爆風だったのでキャンプしてたら吹っ飛んでいただろう。メニューはアヒージョと味噌汁と焼鳥。ごちそうさまでした。

 ごめんなさい、明日はちゃんとチャリ乗る(予定)です。また明日も記事読みに来てネ。

本日の概要

走行距離 26.1km
フェリー 89km
獲得標高 393m
費用 飲食 1,613円
   温泉 920円
   宿泊 2500円
   洗濯 200円
   雑貨 110円
   フェリー 4950円
計 10,313円


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