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安藤隆春警察庁長官(当時)の疑惑

 安倍晋三首相と警察、反社会的勢力との癒着の問題は、私が下掲書を出版して以来、くすぶり続けています。

『安倍晋三秘書が放火未遂犯とかわした疑惑の「確認書」』
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 しかし、自ら火の粉をかぶる恐れがある共同通信以下の記者クラブメディア(新聞、テレビなど)は、この問題を一切報道しようとしません。

 警察と反社会的勢力との癒着が視野に入ると、記者クラブメディアは、それを報道するどころか、それをないことのように報道します。

 以下、月刊誌『宝島』(休刊中)2011年11月号に書いた記事(本記事のタイトル画像)を再掲しますので、安倍首相の疑惑と合わせて考えてみてください。

警察と暴力団との取り引き

 2009年6月26日に安藤隆春(敬称略。以下同)が警察庁長官に就任してから2年3カ月が経つ。同年9月29日に安藤が「指定暴力団・6代目山口組はナンバーワン(司忍こと篠田建市組長)とナンバーツー(高山清司若頭)が弘道会(名古屋市)出身。事実上、弘道会が支配している」として、弘道会に対する集中取り締まりを指示してから2年だ。

 しかし、この間、筆者は「安藤に暴力団取り締まりを指示する資格はない」と記事に書いたり、講演で述べたりしてきた。それは以下のようなことである。

 1990年代に入ると、警察庁は拳銃の取り締まりに力を入れはじめた。ところが、何事も数字でしか判断できない警察庁幹部は、拳銃の押収丁数を引き上げるよう都道府県警察本部に指示した。しかも、拳銃を押収さえできれば、持ち主を検挙できなくてもいいというのだ。

 その結果、どういうことが起きたか。「『○○駅のコインロッカーに拳銃を置いた』との匿名の通報があり、捜査員が駆けつけたところ、拳銃××丁を押収した」などという報道が全国であふれた。

 実際は、警察と暴力団が取り引きし、警察が暴力団の犯罪を見逃すかわりに、拳銃を提供させたのである。当然、警察庁幹部や彼らが就任する都道府県警察本部長も了解済みだ。

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