見出し画像

サファイアー取り扱い説明書-

【宝石名】
サファイア

【鉱物種】
コランダム

【主な産地】
スリランカ、マダガスカル、ミャンマー、パイリン、アメリカモンタナ

【カラーバリエーション】
ブルー、バイオレット、パープル、イエロー、オレンジ、グリーン、ピンク

コランダムの中でレッドはルビーとなる。
ブルーサファイア以外は頭に色を付けて「ピンクサファイア」「オレンジサファイア」と呼ばれることが多い。

【評価される色】
ブルーサファイアの最高品質の色合いは「コーンフラワーブルー」と「ロイヤルブルー」が有名です。
コーンフラワーは矢車草の青色から名づけられた彩度の高い落ち着いた色合い。
ロイヤルブルーはやや紫がかった濃い青色でディープパープリッシュブルーに当たる色合いとされています。

青色以外のサファイアはパパラチアサファイアと呼ばれるオレンジピンクの色合いも人気で希少とされています。
カラーサファイアはそれぞれ各色の中でも彩度の高い鮮やかな色合いが評価されます。

【モース硬度(擦り傷への耐性)】
9
非常に硬くジュエリーに適している宝石
高級時計のガラス面にも透明な合成サファイアを使用することが多い。

【劈開性(一定方向に割れやすい性質)】
なし
割れにくいジュエリーに適している宝石

【クラリティ(透明度)】
ルーペクリーンなピースは少なく、サファイア独特の内包物を含むことが多い。

【一般的な処理】
ほとんどのサファイアが加熱処理されている。

【情報開示が必要な処理】
・ベリリウム拡散処理
・含浸処理
・充填処理
・張り合わせ

【模造石】
模造ではないが合成石という天然と同じ成分で人工的に作られたサファイアも存在する。

【取り扱い方法】
硬度も高く劈開もないため非常に強い宝石。
モース硬度9はダイヤに次ぐ二番目の硬度。

処理された石でなければ超音波洗浄なども問題ないので手入れも楽な宝石です。

もちろん硬い宝石とはいえ、硬い場所にぶつけたりすると欠けることもあるため、ジュエリーとして丁寧に取り扱っていただく必要はあります。


ロイヤルブルーサファイア



コーンフラワーブルーサファイア