"community takes all"〜コミュニティを制するものが全てを制す〜
前回の記事。
前回の内容を軽くおさらいすると、
「サッカーは新規顧客を
獲得しづらいだけでなく、
そもそもリピーターにも
なってもらいにくいスポーツなのでは?
だからまずは離脱率を下げることを
意識したほうが良さそうですよね??」
という感じだったのですが、
今回は 「そもそも新規顧客も獲得できるし、
リピーターにもなってもらいやすい要因って
何かないのかな?」 という内容です。
ここからが本題になります!
では早速!!
インターネットによって
クオリティーで
差別化が図れなくなっている今
前回の記事で書いた
可処分時間の奪い合いの話にも
繋がることなのですが、
現代はインターネットによって
国の境界線がなくなり、
良い意味でも悪い意味でも
世界中のコンテンツや情報に
触れられるようになったと思います。
その結果として、、、、
例えば「サッカーが観たい!」
という需要があった時に、
テレビやスマホが
まだ浸透してない時代であれば
世界的なクオリティの高いサッカーを
観る術がなかったと思うので、
地域のクラブの人たちの
「俺たちのサッカー観にきて!!」
というPRが効果的だったのかもしれませんが、
しかし今はDAZNなどで
海外サッカーが簡単に見れるようになったので、
地域のサッカークラブと
バルセロナやレアル・マドリードのような
世界的な有名なチームが
同じ商品棚に並べられていると思います。
そうなると当たり前ですが、
「僕たちのサッカーは面白いので
ぜひ観に来てください!」
というように
サッカーのクオリティを
売りにして集客しようとしてしまうと、
「いや〜 それだったら
DAZNでバルセロナの試合見ようかなぁ〜」
と思ってしまう人がいる可能性は
低くはないと思います。
(もちろん自分たちも圧倒的なクオリティを
兼ね備えている場合は話は別だと思いますが)
ちなみにこれが
「海外サッカーは観るけど、Jリーグは観ない」
という人がいる理由だと思ってます。
だからこそバルセロナではなく、
レアル・マドリードでもなく、
もっと言えばNetflixやYoutubeにも勝る、
「このチームだから観に行きたい!」
と思ってもらえる”何か”を
持ち合わせていなければいけないわけですね。
では一体それは
どんなものなのでしょうか?
時代は『人軸』
会場に足を運ぶキッカケとなる
”誰か”になれるかどうか。
ここで一つ質問なのですが、
「全く興味も関心もないジャンルだったけど、
〇〇が理由で会場に足を運んだり、
もしくは興味を持った!」
みたいな経験ってあったりしませんか?
ちなもに僕はあります。笑
僕は野球にそこまで興味はなかったのですが、
”友達”が試合に出ているという理由で
会場に足を運んだことがあるんです!
つまり何が言いたいかというと、、、
人との繋がり、コミュニティがあれば、
たとえそのジャンルに興味がなくても
会場に足を運んでくれる可能性があるのでは?
ということです。
要するに
「サッカーに興味はないんだけど、
でも仲の良いの〇〇が試合に出るなら
観に行ってみようかな!!」
ということが起こり得るという話です。
(大学時代にサッカーに関心があまりない友達が
よく試合を見に来てくれていました。)
この話は以前、LINEブログでも書いたのですが、
だからこそサッカーの集客を考えた時に、
選手やスタッフ、サポーターの方々が
『友達』なのか『応援したい選手』なのか
『うわさのあの人』なのかは分からないけど、
サッカーに興味がない人でも
会場に足を運ぶキッカケとなる
”誰か”になることが大切だと思っています。
ちなみに"誰かになる"ということは
『何らかの接点を持つこと』
に置き換えられるかもしれません。
以前、チームラボ代表の猪子寿之が、
世界は、グローバル・ハイクオリティでノーコミュニティ層と、
ローカル・ロークオリティでコミュニティ層に分断される。
という表現をされていました。
これを簡単にいうと、、、
「世の中はGoogleやAmazonのように
それぞれの分野でNo.1との呼び声が高い
圧倒的なクオリティを持っている層か、
そこまでのクオリティはないけど
人と人が繋がっていることで、
コミュニティで成り立っている層の
どちらかに分かれる。」
ということだと思います。
ポイントは「どちらかに分かれて
中間の層はない」こと。
つまり
「ピッチ内外でバルセロナと同じような
クオリティーのチームを目指すか、
もっと地域に根付いたチームを目指すか、
あなたはどっちを選ぶの??」
という問いを迫られているということです。
で、
やはり上記でも書いたように
現代はインターネットによって
クオリティー関係なく全てのコンテンツが
同じ商品棚に並べられているので、
その中で自分のコンテンツを選んでもらうって
なかなか大変だと思います。
だってクオリティー勝負になってしまうと
どうしたってクオリティが高いものから順に
選ばれやすくなっちゃうわけですから。
#自分が選ぶ側でも基本はそうしますよね ?
例えば食べログで考えてみると、、、
基本的にお客さんから選ばれるお店は、
料理の味などのクオリティが高い
星の数が5に近いお店からだと思います。
でも、、、
食べログでは星が2ぐらいだけど、
「知り合いの〇〇さんが
店主として頑張っているから!!」
というような理由で、
そのお店に通い続ける
みたいなことってありませんか?
#もはや食べログなんて気にせずに通いませんか ?
もっと美味しい
お店があることを知っているのにも関わらず、
そのお店に通い続ける理由は
まさに『人との繋がり』なのかなと。
つまり逆を言えば
たとえGoogleやAmazonが
莫大な資金を投じて、
めちゃくちゃ高品質で
めちゃくちゃ低価格な最高級の飲食店を
家の近くに出店してきたとしても、
「仲の良い〇〇さんのお店」
という人との繋がりで
すでにコミュニティが形成されていたら、
「Googleのお店の方がコスパが最高だから、
〇〇さんのお店にはもう通わなくていいかな!」
とはならないと思います。
つまり『人との繋がり(接点を持つ)は
最大の防御である』というわけですね。
それに、以前行われていた
「Jリーグにハマったキッカケ」の調査では、
男女ともに『好きな選手ができた」』が
上位にランクインしていました。
(女子:1位, 男子2位)
そのようなことを考えても
人を軸に考えていくことが重要だと思います。
またこれは、
「Jリーグは注目されていないけど
代表戦になると多くの方が観戦する」
ということにも繋がる話だと思っていて、
サッカーに関心がない人ほど
Jリーグやサッカーとの接点はないと思いますが、
日本代表に関しては
たとえサッカーとの接点なくても、
"日本"という同じコミュニティに属している
という接点があるので、
「この選手たちは自分たちの代表であり、
自分たちの戦いでもある!がんばれ!!」
と思いやすくて、
自分ごとのように応援し、
注目するんだと思ってます。
つまり、このオリンピックでの
サッカーの盛り上がりを無駄にしないためには、
少しでもサッカーに興味を頂いてくれた方々に
自分たちから接点を持つために
寄り添っていく必要がある気がしました!
人との繋がりが
クオリティを凌駕する
そんでもって、個人的に人との繋がりで
面白いと思っているのが、
人と繋がっておけば
クオリティーがそこまで重要な理由に
ならなくなってくることです。
もちろんクオリティーが高いことに
越したことはないですが、
例えば仲良くなった友達から
「今度試合があるから、
もし時間があったら観にきてよ!!」
と誘われたときに、
「ちょっとどんなプレーするか見せて!
んーこのレベルだったら、、、
ごめん!プロの試合観にいく!!」
という友達のプレーのレベルを確認してから
観に行くかどうかを決めることって
たぶんないですよね?笑
#絶対に嫌われる
それにたとえ
その友達がミスをしてしまったり、
試合に負けてしまったりして
決して満足度が高いとは言えなかったとしても、
「もう絶対に観にいかないぞ!!」
と思う人ってあまりいないのかなと。
だからこそ、不確定要素が多くて
その時の試合の満足度が高くなるかどうかが
予測しにくいサッカーは特に、
人との繋がりをめちゃくちゃ大切にした方が良い
と思っていたりします。
#離脱率を下げることにも繋がるし
それにこれって
天気に関しても言えそうじゃないですか?
例えば真夏の猛暑日や
雨・大雪といった悪天候での試合の時に、
何一つ接点がない選手・チームの試合、
もしくは一応接点はあるけど
その繋がりが弱い選手・チームの試合だったら、
そこまで悩まずに
「今日は行くのやめておこう」
と選択しやすいと思います。
しかし、もし仲の良い友達のような
繋がりが強い選手・チームの試合だったら
「悪天候だから試合を観に行くのやめた!」
という選択肢ってあまり選ばないのかなと。
それは「週末観に行くね!」
と約束していたら尚更だと思います。
#一貫性の原理
また、前回の記事でも少し触れましたが、
サッカーの興味がない人からすると
「何がすごいプレーなのかが分からない」
ということがあるのであれば、
お客さんが観ていて
面白いサッカー・プレーをするといった、
「どんなサッカーをしているか」
という軸で考えることも大切かもしれませんが、
『誰がサッカーをしているか』
という人軸で考えることも
同等か、それ以上に大切なのかなと。
そのためにも"誰か"になるために
もっと多くの人と"接点"を持ち、
繋がっていくことが求められている
と思います。
とはいえ、
何回も書いて申し訳ないのですが、
あくまでも人との繋がりは
会場に足を運んでもらうキッカケに過ぎず、
やっぱりクオリティが高いことは大前提なのかなと。
結局のところ
会場に足を運んでもらったところで
コンテンツのクオリティーが高くなければ、
いくら親しい友達や
接点がある人とはいえど、
「また行きたい!」
と感じてもらいづらいと思います。
(めちゃくちゃ頑張らなきゃ!!)
まぁ何はともあれ、
やっぱり地域に根付いている
チームであればあるほど、
試合に勝とうが負けようが
自分ごとのように応援したい、支えたい
と思ってもらえる組織になれるのかなぁ〜
と思いました!
そんでもって、
流石に長すぎたので記事を分けました。笑
ここからはSNSの話です。
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